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「誰の迷惑にもなってないでしょ」運動会の校庭で肉を焼く保護者。だが、反論した男性に先生が伝えた危険

  • 2026.10.23

運動会の校庭に漂い始めた煙

よく晴れた日、娘の小学校で運動会が開かれました。

私は妻と並んでシートに座り、子どもたちの競技を見守っていました。

ところが、校庭の隅に目をやると、思いがけない光景が飛び込んできました。

保護者らしい男女のグループが小さなコンロを囲み、網の上で肉を焼いていたのです。

「おっ、焼けてきた!」

「いいねえ。せっかくの運動会だし、楽しまなきゃ!」

手にはお酒の缶まで持っています。大きな笑い声が響き、競技のアナウンスも聞き取りにくくなるほどでした。

しばらくすると、肉を焼く煙とにおいが、私たちのシートのほうまで流れてきました。

近くでお弁当を広げていた家族も困っている様子です。母親が何度も手で煙をあおいだあと、意を決したように立ち上がりました。

そして、コンロを囲むグループに近づき、遠慮がちに声をかけたのです。

「あの、すみません。煙がこっちまで来ているんですけど…」

すると、コンロの前にいた男性は、お酒の缶を手にしたまま言いました。

「え?隅っこでやってるんだし、誰の迷惑にもなってないでしょ」

隣にいた人まで口を挟みます。

「そうそう。端っこなんだから、大目に見てよ」

母親は困ったように口を閉じ、そのまま家族のところへ戻っていきました。

しかも、コンロのすぐ横では、出番を終えた子どもたちが走って通りすぎています。煙だけでなく、火に近づいてしまう危険もありました。

「ねえ、あれ危なくない?」

妻が心配そうに言いました。

「うん…さすがに危ないよな」

私も本部に知らせようかと考え、腰を浮かせかけました。

先生が指摘した、見過ごせない危険

そのときです。

本部のテントから年配の男性の先生が歩いてきて、コンロの前で立ち止まりました。

「すみません。校内で火を使うことと、飲酒は禁止されています。すぐに火を消してください」

それまで笑っていたグループが、ぴたりと静かになりました。

しかし、缶を持っていた男性は納得できない様子です。

「いや、でも…。ここ、隅っこですよ? 邪魔にはなってないと思いますけど」

先生は落ち着いた声で答えました。

「隅でも危ないことに変わりはありません。煙も周りに流れていますし、子どもたちもすぐそばを通っていますよね」

そう言って、先生はコンロの横にある通り道に目を向けました。

「もし子どもがぶつかって、やけどでもしたら大変です。火を消して、片付けてください」

男性は何か言いかけましたが、結局、言葉を返しませんでした。

周りのシートに座っていた保護者たちも、先生の言葉に静かにうなずいていました。

やがて男性は黙って火を消し、ほかの人たちも網やコンロを片付け始めました。お酒の缶も、かばんの中にしまっています。

先ほどまで「誰の迷惑にもなっていない」と言い張っていた男性は、もう大きな声を出すこともありませんでした。

しばらくすると煙は消え、校庭には子どもたちの声と応援の声が戻ってきました。

ちょうどそのころ、アナウンスで娘の学年が呼ばれました。スタートラインには、娘の姿が見えます。

私は思わず立ち上がり、大きな声で応援しました。

「いけー!がんばれ!」

運動会は、子どもたちが主役の行事です。

楽しく過ごしたい気持ちは分かりますが、周りへの配慮や安全を忘れてはいけない。先生の毅然とした対応を見て、改めてそう感じた一日でした。


※本記事は、GLAMが独自に実施したアンケートで寄せられた40代男性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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