1. トップ
  2. エピソード
  3. 「混んでたから、先に作っておいたの」コンビニで会計前のアイスコーヒーを持ってきた女性。だが、男性が目を丸くした理由

「混んでたから、先に作っておいたの」コンビニで会計前のアイスコーヒーを持ってきた女性。だが、男性が目を丸くした理由

  • 2026.10.22

「早かったね」レジに並ぶ男性のもとへ来た女性

お昼どきのコンビニは、いつもレジが混み合っています。その日も私の前には4人ほどが並んでいて、すぐ前には会社員らしい男性が立っていました。

男性が持っていたのは、お弁当と温かいお茶。

列が少しずつ進み、もうすぐ男性の番になるというときでした。

コーヒーマシンのほうから、アイスコーヒーを手にした女性が歩いてきたのです。

女性は迷わず男性の横に並び、笑顔で声をかけました。

「お待たせ」

「おう、早かったね」

あまりに自然なやり取りだったので、私は勝手に納得していました。

きっと奥さんなのでしょう。先に自分の会計を済ませて、旦那さんが並んでいるあいだにコーヒーを作ってきたのだと思ったのです。

女性は男性のお弁当をのぞき込み、おいしそうだと笑っています。

仲のいい二人だなあ。そんなことを考えながら、私は順番を待っていました。

「え、まだ払ってなかったの?」男性も驚いた一言

やがて二人の番になり、男性がお弁当とお茶をカウンターに置きました。

若い男性店員が商品を読み取っていると、女性も持っていたアイスコーヒーを隣に置きました。

「あ、これもお願いします」

その瞬間、店員の手がぴたりと止まりました。

カップには、すでに氷とコーヒーが入っています。

店員はカップと女性の顔を交互に見て、おそるおそる尋ねました。

「あの……こちら、まだお会計前ですか?」

「混んでたから、先に作っておいたの」

女性はにっこり笑って答えました。

私は思わず、えっ、と声を出しそうになりました。

てっきり支払いは済んでいると思っていたのに、まさか会計前にコーヒーを入れていたなんて。

驚いたのは私だけではありません。隣にいた男性も目を丸くして女性を見ました。

「え、まだ払ってなかったの?」

「だって、混んでたでしょ」

女性は不思議そうに首をかしげています。

どうやら本人としては、混雑しているから先に作っておけば早く済む、という考えだったようです。

店員は戸惑いながらも、コーヒーの種類とサイズを確認し、レジを操作しました。

「……こちらも一緒にお会計しますね」

男性は苦笑いを浮かべながら財布を出し、女性は変わらず笑顔のままです。

後ろの列からも、小さな笑い声が聞こえてきました。

「早かったね」の理由が、ようやく分かった

会計が終わり、二人がレジを離れたところで、私はさっきの男性の言葉を思い出しました。

「おう、早かったね」

確かに、早いはずです。

一番時間のかかるレジの順番待ちを、まるごと飛ばしていたのですから。

しかも、私は女性のことを段取りのいい人だと思っていました。ところが、隣の男性まで会計前だったことを知らず、あんなに驚いていたのです。

そう考えると、ますますおかしくなってきました。

ようやく私の番になりましたが、笑いをこらえるのに必死でした。

それ以来、コンビニでアイスコーヒーを買うたびに、あの男性の「早かったね」という声が頭に浮かびます。

あのときは何気ない一言だと思っていましたが、まさかそんな理由で早かったとは。

今でも思い出すと、つい笑ってしまいます。


※本記事は、GLAMが独自に実施したアンケートで寄せられた20代女性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

元記事で読む
の記事をもっとみる

注目コンテンツ