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「小さく書いてあるだけで分からない!割引しろ!」金曜の夜、クーポンを断られた男性客。だが、連れが指さした注意書き

  • 2026.10.23

金曜の夜、会計に差し出されたクーポン

3年ほど前、私が居酒屋でアルバイトをしていたときのことです。金曜日の夜で店内は満席。私はレジで会計を担当していました。

そこへ4人組の男性客が会計にやってきました。

そのうちのひとりは、連れにクーポンがあると得意げに話しています。

私が伝票の金額を読み上げると、携帯電話の画面をこちらに向けました。

「このクーポン使って」

画面を確認すると、一番上には金曜日と祝日の前日は利用できないという注意書きが、大きく表示されていました。

「申し訳ありません。金曜日はお使いいただけないんです」

すると、男性の笑顔が消えました。

「は?なんで?」

「こちらに対象外の日が書いてありまして……」

私が画面の注意書きを示すと、男性は携帯電話をレジ台に突き出し、急に声を荒らげました。

「小さく書いてあるだけで分からない!割引しろ!」

その大きな声に、私は思わず身を固くしました。

連れの3人がのぞきこんだ注意書き

私がもう一度クーポンの利用条件を説明しても、男性は納得してくれません。

「わざわざこのクーポン使うために店を選んだんだから」

「対応が悪い。責任者を呼べ」

店長は厨房で、たまった注文の対応に追われていました。私も目の前の男性への対応が終わらず、なかなかレジを離れられません。

その間にも、男性たちの後ろには会計を待つ列ができ、通路まで延びていました。

気づけば、15分ほどが過ぎていました。

そのときです。

男性の横にいた連れの3人が、携帯電話の画面をのぞきこみました。

眼鏡をかけた男性が、画面の一番上を指さします。

「……大きく書いてあるじゃん。金曜は使えませんって」

「え、いや、それは……」

さっきまで強い口調だった男性が、急に言葉を詰まらせました。

すると、背の高い男性も後ろの列を振り返り、声をかけました。

「うしろ、すごい並んでるよ。もう払おうよ」

男性は列のほうへ目を向けました。待っているお客さんたちは、静かにこちらを見ています。

男性は耳まで赤くなり、何か言いかけましたが、そのまま口を閉じました。

そして、携帯電話をしまうと、黙って財布を取り出したのです。

会計の途中で、店長が厨房から出てきました。

「本日は、ご案内が行き届かず申し訳ございませんでした」

店長が頭を下げると、男性は目を合わせず、小さくうなずいただけでした。

会計を済ませると、連れの3人は私に会釈をして店を出ていきました。男性も一度も振り返ることなく、その後に続きました。

私はようやく肩の力が抜けるのを感じながら、次のお客さんに向き直りました。

「お待たせいたしました」

何度説明しても聞き入れてもらえなかった注意書き。連れの男性が同じことを口にした途端、あれほど続いた抗議が収まったことに、驚いた夜でした。


※本記事は、GLAMが独自に実施したアンケートで寄せられた30代女性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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