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「お土産を選んでたの」団体旅行のバスを長く待たせても平然としていた女性。だが、次の観光地で言葉を失った理由

  • 2026.10.23
「お土産を選んでたの」団体旅行のバスを長く待たせても平然としていた女性。だが、次の観光地で言葉を失った理由

出発時刻を過ぎても戻らない女性

団体旅行で観光地を巡っていたときのことです。

昼、高速道路のサービスエリアに立ち寄り、添乗員の若い女性から出発時刻を伝えられました。

休憩を終えた参加者が次々とバスに戻り、私も窓ぎわの席に座りました。

パンフレットには、次の観光地の奥にある建物の写真が載っています。

私はそのページを眺めながら出発を待っていました。

ところが、時間になっても一人だけ戻ってきません。私より少し年上に見える女性です。

添乗員はバスの入口で何度も電話をかけていましたが、つながらないようでした。

やがてバスを降り、売店のほうへ探しに行きました。

「次のところ、ちゃんと回れるのかしら」

後ろの席の年配の夫婦の声が聞こえます。

私も時計を見ては、窓の外に目を向けていました。

かなりたってから、ようやく二人が戻ってきました。女性の両腕には、いくつものお土産の袋が下がっています。

「大変お待たせしました」

息を切らした添乗員が頭を下げる一方、女性は笑って言いました。

「お土産を選んでたの」

女性は通路を歩きながら、さらに続けました。

「ちょっとくらい遅れたって、置いていかないでしょ」

私の席の横を通るとき、女性は目が合った私に肩をすくめました。

「やだ、そんな怖い顔しないで。旅行なんだから、のんびり行きましょうよ」

私は言葉を返せませんでした。バスは予定より大きく遅れて出発しました。

楽しみにしていた建物の前で、女性が言葉を失った理由

次の観光地に着くと、添乗員は早足で私たちを案内しました。

遅れてきた女性も、お土産の袋を腕に提げたまま列の後ろを歩いています。

手前の見どころを回ったところで、添乗員は奥の建物へ続く入口の前で足を止めました。

「申し訳ありません。予定より時間が押しているので、見学はここまでにして、バスへ戻ります」

すると女性が慌てて前へ出てきました。

「えっ、奥は?私、あそこが一番楽しみだったんですけど」

「すみません。サービスエリアを出るのが遅れた分、今回はご案内できなくなりました」

添乗員の返事を聞くと、女性は口を開きかけたまま黙ってしまいました。

周囲の参加者も何も言わず、女性の腕に下がった袋に目を向けていました。

その入口では、係の人が扉を閉め始めています。添乗員が旗を上げ、私たちをバスへ案内するなか、女性は閉まりかけた扉の前にしばらく立っていました。

やがて女性も黙ってバスに戻りました。それ以降の休憩では、いつも誰より先に自分の席へ戻るようになったのです。


※本記事は、GLAMが独自に実施したアンケートで寄せられた40代女性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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