1. トップ
  2. エピソード
  3. 夫にはステーキと天ぷらで私は煮物と焼き魚→義父「嫁だけメニューが違うぞ」すると義母が驚きの発言を

夫にはステーキと天ぷらで私は煮物と焼き魚→義父「嫁だけメニューが違うぞ」すると義母が驚きの発言を

  • 2026.10.22

結婚して間もないころ、義実家で夕食をごちそうになったときのことです。食卓には、焼きたてのステーキや刺身、揚げたての天ぷらが並んでいました。義母は「たくさん食べてね」と笑顔で迎えてくれ、私も少し緊張しながら席につきました。
ところが、私の前に置かれたのは、小さな器に入った煮物と焼き魚だけ。夫や義父、義母の前には豪華なおかずが並んでいるのに、私の前だけ明らかに違う料理だったのです。

私だけ違う料理……

最初は「あとで同じ料理も出てくるのかな」と思っていました。けれど、夫たちが楽しそうにお肉や天ぷらを食べる一方で、私の前にはそれ以上何も出てきません。

「もしかして、私だけ歓迎されていないのかな……」そう思うと、胸がきゅっと苦しくなりました。場の空気を悪くしたくなくて、私は何も言えずに箸を持っていました。

すると、義父が私の前の料理に気づきました。「おい、嫁さんだけ料理が違わないか?」そのひと言で、食卓が一瞬静まり返りました。

義母の狙いとは?

すると義母は慌てたように、「違うの。嫌がらせじゃないのよ」と言いました。話を聞くと、夫が以前、私について「緊張すると胃が痛くなりやすい」と話したことがあったそうです。

義母はそれを覚えていて、初めての義実家で無理をして食べすぎないように、あえて脂っこくない煮物と焼き魚を用意してくれていたとのことでした。さらに義母は、若いころに義実家で無理にごちそうを食べて、あとで体調を崩した経験があったそうです。

「同じ思いをさせたくなくて……でも、ひとりだけ違うように見えたわよね。ごめんなさい」そう言われて、私は驚きました。

てっきり嫌われているのかと思っていたので、義母なりの気遣いだったと知り、胸のつかえが少しほどけました。すると義父が、「気遣いなら、先に本人に聞いたほうがよかったな」と言い、義母も「本当にそうね」とうなずいていました。

その後、義母は私にもお肉や天ぷらを少しずつ取り分けてくれました。私も「煮物もおいしかったです」と伝えると、義母はほっとしたように笑ってくれました。

あの日は一瞬、嫁いびりかと思ってしまいましたが、実際は義母の不器用な気遣いでした。家族になったばかりだからこそ、思い込みだけで受け止めず、言葉にして確認することも大切なのだと感じた出来事です。

◇ ◇ ◇

相手のためを思ってしたことでも、伝え方が足りないと、受け取る側には違う意味に見えてしまうことがありますよね。特に、結婚して間もない時期は、お互いの性格や体調、好みをまだよく知らないこともあります。気遣いはありがたいものですが、相手に確認するひと言があるだけで、すれ違いを防げることもあります。家族だからこそ、思い込みで決めつけず、言葉にして伝え合えるといいですね。

著者:中村 彩香/30代女性/7歳の娘と4歳の息子を育てる母です。パート勤務をしながら、家事と育児に奮闘中。忙しい中でも、家族との食事の時間は大切にしています。

イラスト:きょこ

※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2026年10月)

ベビーカレンダー編集部

元記事で読む
の記事をもっとみる

注目コンテンツ