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「手作り=愛情」という呪縛を解く! 1日3回のご飯作りに限界を感じた著者が、専門家のアドバイスをもとに家族の自炊力を育てていく!【書評】

  • 2026.10.17

【漫画】本編を読む

毎日3食、家族の食事を用意する。献立を考え、買い物をして、料理をして……。それが毎日続けば、今日は誰かに作ってほしいというのは当然の気持ちだ。『料理は妻の仕事ですか?』(アベナオミ:著、白央篤司:監修/KADOKAWA)は、仕事と育児に追われながら家族5人分もの食事を毎日作り続け、そしてついに限界を迎えた母親の姿を描いた作品である。

著者のアベナオミ氏は、3人の子どもを育てているイラストレーター。料理そのものだけでなく、食材の買い出しから献立の組み立て、余った食材の保存や再活用まで、毎日繰り返されるの終わりない食事の用意に追い詰められていく。家族のために頑張らなければと気持ちを奮い立たせるものの、疲労とストレスは溜まる一方だった。そして、手作りこそが愛情という思い込みに苦しむアベ氏は、フードライター・白央篤司氏に悩みを打ち明け、現状を変えるための一歩を踏み出す。

白央氏から提案されたのは、無理に完璧を目指すのではなく、家族みんなの「自炊力」を少しずつ育てるアプローチだ。料理に慣れていない夫や子どもにとって、買い物や献立決めがいかに難しい作業であるかを理解してもらいつつ、小さなお手伝いから巻き込んでいく。冷凍食品やレトルトに頼る罪悪感を減らしたり、1食ごとではなく1週間単位で栄養バランスを取る工夫をしたりするなどして、これまで感じていたプレッシャーを軽くする具体策が紹介されていく。

そして失敗や葛藤も含めながらユーモラスに描かれているため、共感しながら気軽に読み進めつつ、今日からすぐ取り入れられそうなことが紹介されているのが本作のいちばんの魅力だ。家族それぞれの視点や、料理が苦手な人の気持ちに寄り添ったアドバイスは、食事作りに対する姿勢から見直すヒントになるだろう。

ひとりで抱え込む必要はないと気づき、そして家族の考え方が変われば、料理はさらに美味しくなって、食卓はもっと楽しい場所になる。ご飯作りを通して、あなたの家の幸せを見つめ直してみませんか?

文=ゆくり

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