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「どこかで間違えたのでは…」500万円を定期預金に入れた60代女性→満期後、通帳を記帳すると…印字された額に“二度見したワケ”

  • 2026.11.6
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出典元:PIXTA(※画像はイメージです)

こんにちは。FPで預貯金と老後資金の相談を数多く受けてきた柴田です。

日銀の利上げが続き、「銀行の金利が上がった」というニュースを目にする機会が増えました。ただ、自分の定期預金にどの金利が付くのかまで確かめている方は、意外と多くありません。

今回は、定期預金を自動継続にしていた60代のAさんのお話です。

「金利が上がったなら、私の定期も上がるはず」

Aさん(60代女性)は、メガバンクに500万円の1年定期を預け、満期のたびに自動で預け直す「自動継続」にしていました。

今年の秋、新聞の折り込みチラシで「定期預金 年1.0%」という文字を見かけ、「金利が上がったなら、私の定期もそのくらいになったはず」と喜んでいたそうです。

満期を過ぎたころ、通帳を記帳してみると、印字された利率は年0.500%。チラシで見た数字の半分です。「どこかで間違えたのでは…」と、Aさんは二度見しました。

自動継続は「満期日の店頭金利」で預け直される

相談に来られたAさんに、私は自動継続の仕組みを説明しました。

自動継続の定期預金は、満期日にその銀行が店頭で表示している通常の金利で、自動的に預け直されます。たとえば三菱UFJ銀行の1年もののスーパー定期は、2026年8月3日に年0.400%から年0.500%に引き上げられました。Aさんの定期にも、この上がった金利がきちんと反映されていたのです。

一方、チラシの年1.0%は「キャンペーン金利」でした。キャンペーン金利は、新しく預けるお金や他の銀行から移すお金、退職金などに条件を絞っていることが多く、すでに預けている定期の自動継続には適用されないのが一般的です。同じ銀行でも、ネット専用の定期や期間限定の特別金利と、窓口の通常金利で差があることも珍しくありません。

1年で約2万円の差

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出典元:photoAC(※画像はイメージです)

私が計算してみると、500万円を年0.500%で1年預けた場合の利息は、税引き後で1万9,922円です。年1.0%なら3万9,843円になるので、その差は約2万円になります。

なお、定期預金の金利は、預けた時点の金利が満期まで変わりません。今回の自動継続で付いた年0.500%も、次の満期までの1年間は固定です。途中で店頭金利がさらに上がっても、Aさんの定期には反映されません。

金利が動く時期は「期間」も考える

金利が上がっている時期に長い期間の定期に預けると、その間の金利の上昇を取り込めません。たとえば5年ものに預ければ、5年間は預けた時点の金利のままです。一方、1年ものなら、満期のたびにその時点の金利で預け直せます。

Aさんのように1年ものを自動継続にしておくこと自体は、金利が上がる時期には理にかなった方法です。問題は、「キャンペーン金利である」という点を見落としていたことでした。

満期を迎える500万円は、銀行から見れば「改めて預けてもらいたいお金」でもあります。ほかの銀行への預け替えも視野に入れて比べれば、より有利な条件が見つかる可能性があります。

満期の前に「条件」を確かめる

自動継続は、手続きの手間がかからない便利な仕組みです。ただ、金利が動いている時期は、満期の前に一度立ち止まって確認する価値があります。

私がAさんにおすすめしたのは、次の満期の1か月ほど前に銀行の案内を確認することです。キャンペーン金利があれば、窓口で「満期を迎える定期を預け直しても対象になりますか」と、条件を具体的に聞いてみてください。ネット専用の定期や他の銀行の金利と比べて、預け先を選び直すのも一つの方法です。

Aさんは「金利が上がったと聞いて、自分の定期にも同じ金利が付くと思い込んでいました」と話していました。次の満期では、キャンペーンの条件を確かめたうえで預け先を決めるそうです。

ニュースの「金利上昇」と、自分の定期に付く金利は別のものです。通帳に印字された利率を、満期のたびに確認する習慣をつけておきましょう。


執筆・監修:柴田 充輝
厚生労働省や保険業界・不動産業界での勤務を通じて、社会保険や保険、不動産投資の実務を担当。FP1級と社会保険労務士資格を活かして、多くの家庭の家計見直しや資産運用に関するアドバイスを行っている。金融メディアを中心に、これまで1,500記事以上の執筆実績あり。

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