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暑い夏は早起きが心地いい! 季節を楽しむふたりが見つけた愛おしい朝時間【書評】

  • 2026.10.17

【漫画】本編を読む

うだるような暑さが続く夏。キコと節子さんなら、そんな暑ささえも味方につけて楽しんでしまうのだ——。

『季節が好きなわたしとマダム』(にいざかにいこ/KADOKAWA)は、うつろう四季の中に楽しみを見つけながら交流するキコと節子さんの日常を描いた物語。お話に登場した料理のレシピ付きで、2026年のレシピ本大賞ではコミック賞にも選ばれている。

キコが家族とともに引っ越した街で出会ったのは、季節を楽しむのが上手な素敵なマダム、節子さん。意気投合したふたりはたまに会って交流を深めている。夏本番のある日、節子さんの家で待ち合わせをしたのは朝の7時。どうやら、早朝から明るいこの季節を利用して「夏の朝食会」を開くようだ。

キッチンに並んで準備をするキコと節子さん。部屋にはお米が炊けたいいにおいが漂っている。「お野菜は焼く? 蒸す?」と言われて「蒸すほうで!」と答えるキコ。ふたり分の少量だから蒸し器ではなく鍋で蒸してしまう。大葉はキッチンの小窓を開けたところにある植木鉢から取った摘みたてだ。さて、こうして仕上がった朝食とは…?

楽しまなきゃ損とばかりに、夏の中に見つけたささやかな贅沢を食事に取り入れるふたり。ひどい暑さの日は家に閉じこもりがちだが、それなら少しでも気温が低い朝に出かければいい。朝食を一緒に作って食べるわずかな時間でも気の合う友だちに会えるなら、暑い夏だって乗り越えられる。キコや節子さんのように季節を味方につけられるようになれば、ていねいな暮らしの達人に近づけるかもしれない。

文=吉田あき

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