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「来月払うから助けて」に潜む罠!? “夜逃げ屋”にお金が払えない依頼者を前に…【書評】

  • 2026.10.5

【漫画】本編を読む

誰かからお願い事をされた時、断るというのも意外と疲れるもの。それが明らかに弱い立場の人からのお願いだった時、あなたは良心を傷めずに断ることができるだろうか? とある事情から夜逃げを選択した人の引っ越しを手伝う“夜逃げ屋”。そこで実際に働き、リアルな体験をマンガにした『夜逃げ屋日記』(宮野シンイチ/KADOKAWA)には、そういった問題を巡って対立する著者と社長のエピソードも登場する。

依頼者は、会社に解雇を言い渡されてしまった女性。母子家庭で、20代の子どもは病気がちで働けず、自身も息子の看病で度々休んでいるうちに、解雇と社員寮からの立ち退きを言い渡されてしまう。年の瀬で引っ越し業者が見つからず、夜逃げ屋に引っ越しを依頼してきたのだ。しかし、引っ越し代が払えず、「来月の給料が入ったら払う」と、どうにか今日引っ越しをさせてもらえるよう、社長らに泣いてすがりつく。

依頼者のそんな姿を見て、「料金を下げたり、後払いにするなどして、今引っ越しをさせてあげればよいのでは」と社長に意見する宮野さん。しかし社長は「今日会った人間をそこまで信用できない」とにべもない。それでも食い下がる宮野さんに、過去には自分の取り分を減らしてその分費用を割引したり、何割か後払いにしたこともあると社長は話す。しかし、今回それはできない。その理由は「勘」であると言うのだ。

これまで社長を尊敬していた宮野さんだが、このエピソードでは真っ向から対立。意見を変える気はまったくない社長に対して、宮野さんは一体どんな行動を取るのか? 結末を予測しながら読んでみてほしい。

文=原智香

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