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【漫画】「触るな。早く新品を出せ」レシートもないのに、傷だらけのドリルの交換を迫る客。棚から1台出すと豹変

  • 2026.10.26
【漫画】「触るな。早く新品を出せ」レシートもないのにドリルの交換を迫る客。新品と並べると態度が一変

土曜の昼、サービスカウンターに来た男性客

男性客が、2週間前に買った新品が壊れたと持ち込みました

カウンターに、電動ドリルの写真が印刷された箱がどんと置かれました。

作業着の男性が、中から灰色のタオルにくるんだドリルを取り出します。

「2週間前に、ここで買った新品だ。」

ホームセンターのサービスカウンター。5月の土曜の昼のことです。

「スイッチ一度で、もう回らん。」

1万9千円もしたのだと、男性は声を張ります。

タオルの端から、先端の金具だけがのぞいていました。

男性は、箱も中身も買ったときのままだと言いました

レシートは捨てた、お金は現金で払った、と男性は続けました。

「箱も中身も、買ったときのまま。」

「ドリルは、うちにこれ1本きりだ。」

のぞいた金具には、細かい傷がいくつもあります。

そう伝えると、それも不良品のせいだと、声を強めました。

男性は列に向かって、この店の品は壊れると言いました

「触るな。早く新品を出せ。」

男性はタオルごとドリルを胸に引き寄せ、後ろに並ぶ買い物客へ振り向きました。

「この店の品は、1回で壊れるぞ!」

後ろの男性客は、かごに入れていた同じドリルの箱を見下ろし、不安そうな表情で男性を見ます。

私は働いて4年目のパートですが、工具の使い方には詳しくありません。

工具担当者は休みで、店長も本部での会議に出ています。

レシートはなく、ポイントカードも使っていないとのこと。

購入した日時も曖昧で、男性の買い物を特定するのは難しい状況でした。

購入を確認できない以上、その場で新品と交換することはできません。

それでも男性は交換を要求し続けています。

どう説明すれば納得してもらえるのか。手のひらに汗がにじみました。

1万9千円のドリルを、新品と替えろと迫る男性

並べて確かめるため、お持ちの品も隣に置いてもらいます

私はまず、男性が持ち込んだ商品が、当店で販売しているものと同じかどうか確認することにしました。

持ち込まれた箱には、現在売り場に並んでいるドリルと同じ型番が印刷されています。

そこで、私は売り場の棚から同じ型番の箱をひとつ取り、カウンターに置きました。

「お持ちの品も、隣に置いてください。」

男性はしばらくためらっていましたが、後ろに並ぶ客の視線も気になったのか、眉をしかめながらタオルをほどきはじめました。

細身の緑の新品と、太い橙の古い型が並びました

タオルから出たドリルが、カウンターに置かれます。私はその隣で売り場から持ってきた箱を開け、新品を並べました。

棚の新品は細身の緑色。一方、男性が持ち込んだものは、ひと回り太い橙色で、バッテリーも大きめです。色も形も、まるで別の製品でした。

さらに、男性が持ち込んだドリル本体の型番も、箱に印刷されたものとは一致していません。

「どの箱を開けても、この緑が出ます。」

去年の春、商品の入れ替えがありました。

そのとき、売り場に残っていた橙色の旧型を回収し、メーカーへ返品するために梱包したのは私でした。

工具の使い方には詳しくなくても、あのとき扱った橙色のドリルは、はっきり覚えています。現在の売り場にも、旧型は残っていません。

男性は、新しいドリルは家にあると認めました

「メーカーが中身を変えたんだろ!」

「橙の型は、去年の春で終わりました。」

私は男性が持ってきた箱の型番を示し、目の前に並んだドリルとは別の製品であることを説明しました。

私が緑の新品を箱に戻すと、男性はほどけたタオルをドリルに巻き直そうとして、うまく巻けません。

ドリルを片手にだらりと提げたまま、先ほど声を張り上げた列のほうを振り向こうともしませんでした。

後ろの男性客は、かごに入れていたドリルの箱をあらためて持ち直しました。

私が購入時の状況をもう一度確認すると、男性はしばらく黙り込んだあと、新しいドリルは自宅にあると小さな声で認めました。

つまり、2週間前に買った新品が壊れたという説明は嘘だったのです。男性が交換させようとしていたのは、以前から使っていた古いドリルでした。

男性はそれ以上交換を求めることなく、返金も受けずに引き下がりました。

ドリルとタオルをつかみ、列の横をすり抜けていく男性。カウンターには、男性が持ち込んだ空の箱だけが残されていました。


※本記事はフィクションです。物語の登場人物、団体、名称、および事件はすべて架空のものであり、実在のものとは一切関係ありません。

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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