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「定期預金より金利が良い」700万円で“個人向け国債”を購入した30代男性→6ヶ月後、銀行で突きつけられた事態に「そんな…」

  • 2026.10.1
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出典元:photoAC(※画像はイメージです)

みなさま、こんにちは。元銀行員の金融ライター・池田です。

「元本割れがなく定期預金より金利が良いなら、個人向け国債にお金を預けよう」

そう考えて資金を投じる方は少なくありません。国債は国が発行する極めて安全性の高い金融商品ですが、定期預金とは異なり流動性の制限が存在することに注意が必要です。

今回は、700万円で国債を購入した半年後に後悔することとなった男性の事例を解説します。

「定期よりもお得」個人向け国債を購入した男性

30代の男性・Aさん(仮名)は、妻と二人暮らしをしています。

独身時代からコツコツ貯蓄した700万円を少しでも増やしたいと思い、運用方法に悩んでいたとのこと。

しかし、Aさんにはこれまで投資経験がなく、元本割れのリスクを伴う金融商品には抵抗があったそうです。

そんな中、普通預金に置いておくよりは…と定期預金への預け入れを検討していたところ、個人向け国債の存在を知ります。

「個人向け国債は定期預金よりも金利が高いうえ、国の信用リスクを除けば、基本的には元本割れの心配もないという点に強く惹かれました。もともと検討していた定期預金の代わりとして、すぐに購入を決めました」

Aさんは固定金利・5年の商品を選択し、700万円分を購入しました。

半年後、まさかの事態に直面…

 

国債の購入から半年後、Aさんの妻の妊娠が発覚。

二人暮らしのアパートは子育てには不便であると考え、家探しを始めました。

すぐに理想の建売物件が見つかったため、不動産会社に連絡を取ったAさん。

すると、今後は手付金や諸費用、住宅ローンの頭金などでまとまったお金が必要となることがわかりました。

「普通預金は使わないお金として残しておきたかったので、中途換金できる国債で対応しようと思っていました。換金により受け取れる利息が減ってしまうのは知っていましたが、今回は仕方ないかなと」

Aさんは、早速銀行窓口へと向かいました。

しかし、担当者からは驚きの言葉が。

「個人向け国債は、原則として購入から1年を経過しなければ中途換金はできません。現在は購入から半年が経過しているため、あと半年後に中途換金が可能です。また、中途換金時は直前2回分の利子相当額が差し引かれます」

「そんな…中途換金に期間の制限があったなんて…」Aさんは言葉を失いました。

結局Aさんは住宅の購入を見送り、半年後を目安に家探しを再開することにしたそうです。

ライフイベントに合わせた運用計画が大切

個人向け国債は元本保証で安全性が高い一方、購入から1年間は原則として中途換金ができないという流動性の制約があります。

中途換金時には直近2回分の各利子(税引前)相当額が差し引かれるペナルティもあるため、住宅購入の頭金や非常用の生活資金など、近い将来に使う予定があるお金を全額投じるのは非常に危険です。資産運用を始める際は単に金利や安全性を見るだけでなく、急な出費に対応できる「動かしやすさ」も計算に入れて商品選びを行いましょう。

ライフプランに合わせた資金配分を徹底し、流動性と安全性のバランスを保ちながら資産を守り育てていくことが大切です。


監修・執筆:元銀行員・ikebu

元銀行員の金融・法律ライター。一種外務員資格(証券外務員一種)、行政書士資格を保有。大学では法学部・法律学科に在籍し、卒業後は地方銀行に入行。個人リテール業務において、投資信託・生命保険商品の販売を中心とする資産運用のサポートのほか、住宅ローンや相続などの幅広い業務に携わる。法人営業では、事業性融資や法人向けの運用商品販売を担当。現在は金融・法律ジャンルを中心にライターとして活動。銀行員時代の経験や保有資格を活かし、専門的な内容を分かりやすく丁寧に解説することを得意とする。

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