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「そんなことありえない!」300万円を“定期預金”に入れた40代妻、久しぶりに通帳を記帳すると…目にした履歴に“激怒したワケ”

  • 2026.10.19
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出典元:photoAC(※画像はイメージです)

元金融機関OLでFPのかきまりです。

身近なお金にまつわるトラブルを紹介します。

Aさん(40代主婦)は、出産を機に退職してから、夫名義の総合口座で家計を管理していました。夫の収入から生活費をやりくりし、少しずつ貯めた定期預金は300万円。

その後、夫の転勤を機にAさんも仕事を始め、家計管理の方法を元に戻すことにしました。

やがて家族は元の土地に戻り、子どもの私立中学受験を控えたAさんは、教育資金を準備するため、久しぶりに夫名義の口座を記帳することに…。

ところが、通帳を見たAさんは愕然としました。いったい、夫名義の口座で何が起きていたのでしょうか。

夫の収入から300万円の定期預金を貯める

Aさんは、出産前まで正社員として働いていました。当時は、夫が毎月決まった金額を家計に入れ、Aさんがそのお金で生活費をやりくりするスタイルでした。

ところが、出産を機にAさんは退職。夫婦で話し合い、夫の収入をもとに家計を管理することになりました。生活費をやりくりするなかで余裕ができると、Aさんは夫名義の総合口座にある定期預金にお金を預け入れていました。

総合口座には、普通預金の残高が不足した際、担保となる定期預金をもとに自動的に借り入れができる「当座貸越」という仕組みがあります。一般的な商品では、担保となる定期預金残高の90%以内かつ200万~300万円を上限に借り入れができるものもあります。ただし、貸越限度額や適用条件は金融機関によって異なります。

この仕組みがあれば、公共料金やクレジットカードなどの引き落としで普通預金の残高が不足しても、一定の範囲内で支払いに対応できます。こうしてAさんは、夫の収入から家計をやりくりし、定期預金に300万円を貯めていました。

転勤を機に、家計管理の方法を元に戻すことに

子どもが小学校に入学する直前、夫の転勤が決まり、家族で引っ越すことになりました。

子どもが小学1年生になったタイミングで、Aさんも仕事を始めます。最初はパートでしたが、その後は契約社員として働くようになりました。Aさんは自身の収入ができたことから、夫が決まった金額を家計に入れ、Aさんが生活費を管理するという、もともとのスタイルに戻すことにしました。

夫名義の口座も夫に返しました。その時点で、定期預金には300万円、普通預金には夫のお小遣いとして残しておいた10万円ほどがありました。

定期預金を使う予定もなく、これからは普通預金で管理するのは夫のお小遣いです。Aさんは、夫名義の口座は自分が確認する必要はないと考えていました。

久しぶりに記帳すると、普通預金がマイナスに!

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出典元:photoAC(※画像はイメージです)

その後、家族は再び元の土地に戻ることになりました。

子どもの私立中学受験を控え、教育資金を準備しようと考えたAさん。夫名義の口座にある定期預金を解約し、家計管理用の口座に移そうと、久しぶりに銀行へ向かいました。

ところが、通帳を記帳して驚きます。普通預金の残高がマイナスになっていたのです。

さらに確認すると、150万円もの貸越が発生していることが分かりました。

「えっ、どういうこと!?」

Aさんは信じられませんでした。

「そんなことありえない!」夫も気づかなかった150万円の貸越

実は、Aさんの夫はお金の管理にあまり細かいタイプではありません。家計をAさんに任せていたこともあり、預金残高や入出金明細を確認する習慣がありませんでした。

夫はコンビニATMでお金を引き出し、その一部を家計費としてAさんに渡していました。しかし、自分のお小遣いとして使うお金については、残高や明細を細かく確認していなかったといいます。

また、夫名義の口座は、以前利用していた地方銀行のものでした。転勤先にはその銀行の店舗がなかったため、通帳を記帳する機会もありませんでした。

夫が口座を管理するようになってからは、Aさんも自分のお小遣い用の口座ではないため、わざわざ夫のスマホからアプリで残高を確認しようとは思っていませんでした。お小遣いはプライベートな部分なので夫に確認してもらうことも、特に考えていなかったのです。

「普通預金の残高がマイナスになっていたら、明細を見れば分かるはずでしょ!?そんなことありえない!」

Aさんは怒り心頭です。

しかし、総合口座では、普通預金の残高が不足すると、定期預金を担保に自動的に借り入れが発生することがあります。夫がATMでお金を引き出したり、各種料金の引き落としが行われたりするなかで、普通預金の残高が不足し、貸越が積み重なっていた可能性があるのです。

定期預金が残っていても、普通預金のマイナスは借り入れです。利用した金額や期間に応じて利息も発生します。

便利な総合口座だからこそ、確認を忘れずに

総合口座の当座貸越は、普通預金の残高不足を補える便利な仕組みです。一方で、知らないうちに借り入れが発生してしまう可能性もあります。

今回のAさんのケースでは、夫に口座を返す際に、定期預金を今後どう管理するのか、普通預金の残高や貸越の仕組みをどう確認するのかを夫婦で話し合っていれば、異変に早く気づけたかもしれません。

また、夫名義の口座に貯蓄をまとめる場合には、お金の出どころにも注意が必要です。

今回のように夫の収入から家計をやりくりして貯めたお金と、妻自身の収入や固有財産から出したお金とでは、税務上の考え方が異なることがあります。口座の名義だけで財産の持ち主が決まるわけではなく、実際のお金の出どころや管理状況などによっては、いわゆる「名義預金」と判断される可能性もあります。

夫婦間であっても、誰のお金を、どのような目的で預けているのかを整理しておくことが大切です。

定期預金の残高があるからといって、普通預金にも十分なお金が残っているとは限りません。家計管理の方法を変えるときには、預金残高だけでなく、取引明細や貸越の有無も確認しておきましょう。

大切な教育資金や将来のためのお金だからこそ、口座全体の状況を把握しておきたいですね。


執筆・監修:かきまり|元金融OL・現役FP
金融機関で14年間勤務した後、Webライターに転身。銀行業務、保険業務では、預金や資産運用、保険商品の提案をはじめ、相続対策や資産形成、ライフプランに関するアドバイスなど、多くのお客様の相談に携わってきた。専門的な内容も読者目線でかみ砕いて伝え、「読んで終わり」ではなく、実際の行動につながる実用的なコンテンツを目指している。FP2級/AFP資格保有。


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