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バレバレのサプライズに倒れたケーキ… マダムたちの失敗だらけの誕生日会が「完璧」になった理由【書評】

  • 2026.9.21

【漫画】本編を読む

友だちが祝ってくれる誕生日は、いくつになっても最高。「自分のために、こんなに準備してくれただなんて」と感激せずにはいられない。

『マダムたちのルームシェア2』(seko koseko/KADOKAWA)は、沙苗、晴子、栞の3人暮らしを描いたコミック。ひとつ屋根の下で暮らす3人は、季節の行事も誕生日も全力で祝う。うまくいかないことさえ笑いに変える3人の姿に、こんなふうに年を重ねたいと思わされる作品だ。

ある夜、沙苗は、晴子と栞から何度も帰宅時間を確認される。家に着くと、2人は「ハッピーバースディ」とクラッカーを鳴らした。今日は沙苗の誕生日。「びっくりさせたくて準備したのよ」という2人の姿に、沙苗は微笑む。帰宅時間を確認された時点で予想がついていたのだが、それでも嬉しいのだ。

リビングには風船や飾りが並び、ごちそうも用意されていた。さらに席には、沙苗が好きなアル・パチーノの巨大なパネルが鎮座している。お誕生日ケーキは「ちょっと良いホールケーキ」。ところが、栞が焦って刺したロウソクは逆さま。晴子がケーキを切り分けてお皿によそえば、ケーキはプレートを下敷きにして横に倒れてしまう。

「完璧にお祝いしたかったんだけど…」と落ち込む晴子に、沙苗は「私にとってはとても楽しい完璧な誕生日になったんだけどそれじゃダメかしら」と笑う。段取りを見れば失敗だらけ。それでも、自分のために一生懸命準備してくれたこと、一緒に笑って過ごせたことが、何より嬉しい。大切な友人たちが自分を思って祝ってくれるのだから、多少の失敗も含めて、この誕生日会は「完璧」だ。年を重ねても、こんなふうに全力で祝い合える友人がいる。そんな3人の関係をうらやましく思うのは、きっと私だけではないはずだ。

文=アサトーミナミ

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