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「先に完済しよう」“住宅ローン790万円”を繰上げ返済した30代夫婦→直後、妻の元に届いた“1通の通知”に冷や汗をかいたワケ

  • 2026.10.11
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出典元:photoAC(※画像はイメージです)

元金融機関OLでFPのかきまりです。

住宅ローンは、まとまった貯蓄ができると「できるだけ早く返して、余計な利息を払いたくない」と考える人もいますよね。Aさん夫婦も、住宅を購入して10年が経ち、住宅ローン控除が終了したことをきっかけに、妻の住宅ローンをほぼ完済することにしました。

ところが、繰上げ返済を申し込んだ直後、妻に「要精密検査」の通知が届きます。「もし3大疾病だったら、団信で住宅ローンがなくなるのでは?」

上司からの一言でAさん夫婦が慌てて確認したところ、思いもよらない事実がわかりました。

10年経った住宅ローンをほぼ完済することに

 Aさん夫婦は30代。10年前、2人が20代のときにマイホームを購入しました。

当時は夫婦ともに働いており、住宅ローンの審査に通りやすくするため、夫が3分の2、妻が3分の1をそれぞれ借りる形で住宅ローンを組みました。

当時は、一定の条件を満たせば住宅ローン控除を年末の住宅ローン残高の1%、10年間受けられる制度がありました。

そして10年が経過し、Aさん夫婦の住宅ローン控除も前年12月の年末調整で終了。

「10年経ったし、貯蓄もしてきたことだし、妻の住宅ローンだけ先に完済しよう」

そう考え、銀行の窓口へ相談に行きました。

繰上げ返済を申し込んだ直後、妻に届いた「要精密検査」

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出典元:photoAC(※画像はイメージです)

銀行の担当者からは、インターネットで手続きしたほうが手数料を抑えられると案内されました。

銀行によっては、インターネットからの繰上げ返済なら手数料が無料になる場合があります。また、全額返済ではなく、最後の1回分程度を残してほぼ完済することで、手数料を抑えられるケースもあります。

そこでAさん夫婦は、妻の残り約800万円の住宅ローンのうち、790万円ほどを繰上げ返済することにしました。

「これでほとんど返済できるね。あとはまた貯蓄していけばいいよね」
「払わなくてもいい利息は、なるべく払いたくないし」

そんなふうに話していたAさん夫婦でした。

ところが、そんな矢先、妻の健康診断の結果が届きました。そこには「要精密検査」の文字。

「せっかく住宅ローンを返して、晴れ晴れしているのに、、、」

嫌な知らせだと思いながら、妻は職場で健康診断の結果について上司に相談しました。すると、そこで思いがけない話を聞くことになります。

「3大疾病なら住宅ローンが0になる」と聞いて焦った夫婦

上司は以前、3大疾病に該当したことで、団体信用生命保険、いわゆる団信の保障によって住宅ローンの返済が免除された経験があるというのです。その話を聞いた妻は、ハッとしました。

「あれ?私も団信に入っているよね?」

そして、自分が先ほど申し込んだ繰上げ返済を思い出します。

「私、住宅ローンほとんど全部返済することにしちゃった!!」

急いで夫に相談し、インターネットで申し込んだ繰上げ返済を取り消せないか確認しました。しかし、引き落とし前日。すでに取り消しができない状態になっていました。

「こんなことなら、そんなこと知りたくなかった…」

そう思いながら、Aさん夫婦は融資担当者に確認することにしました。

融資担当者から告げられた意外な一言

 すると担当者から、思いもよらない一言が。

「S様、そもそも、こちらのご契約は3大疾病では返済が免除になる契約ではございませんよ」

なんと、Aさんの妻が加入していた団信は、3大疾病になった場合に住宅ローンの返済が免除されるタイプではありませんでした。団信に加入しているからといって、すべての病気やケガで住宅ローンの返済が免除されるわけではありません。保障の対象となる条件は、加入している団信によって異なります。

その後、妻は精密検査を受けましたが、がんではないことが判明。大きな心配は杞憂に終わり、Aさん夫婦はこれまでと変わらない生活を送ることができました。

今回、Aさん夫婦が振り返って感じたのは、「繰上げ返済をする前に、もう一度団信の内容を確認しておけばよかった」ということでした。

10年も経つと、住宅ローンを組んだ当時の契約内容を細かく覚えていないこともあります。Aさん夫婦も団信に加入していること自体は覚えていましたが、返済を考えたときには、そんなこともすっかり頭から抜けていました。ただ「早く返したい」「余計な利息は払いたくない」という気持ちだけで、インターネットから簡単に手続きを進めてしまったのです。

もちろん、繰上げ返済には支払う利息を減らせるというメリットがあります。一方で、手元の預貯金が減ることや、団信など現在受けている保障との関係も考える必要があります。

ネットで簡単に手続きできるからこそ、返済する前に「今、本当に繰上げ返済していいのか」「自分たちの団信はどんな保障なのか」を一度確認しておきたいものです。


執筆:かきまり|元金融OL・現役FP

金融機関で14年間勤務した後、Webライターに転身。銀行業務、保険業務では、預金や資産運用、保険商品の提案をはじめ、相続対策や資産形成、ライフプランに関するアドバイスなど、多くのお客様の相談に携わってきた。専門的な内容も読者目線でかみ砕いて伝え、「読んで終わり」ではなく、実際の行動につながる実用的なコンテンツを目指している。FP2級/AFP資格保有。


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