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モバイルバッテリーの捨て方 燃えないごみに混ぜないで

  • 2026.9.19

使わなくなったモバイルバッテリー、引き出しにしまったままになっていませんか。モバイルバッテリーはリチウムイオン電池を使っているため、ほかのごみに混ぜて捨てると、ごみ収集車や処理施設で火災の原因になります。捨てる前の3ステップ、出し先の選び方、膨らんだときの対処、捨てるまでの保管のNGをまとめました。

モバイルバッテリーは、燃えるごみや燃えないごみ、プラごみに混ぜて捨てないのが大原則です。出し方は住んでいる自治体によって違うので、まずは自治体のホームページで「リチウムイオン電池」の出し方を確認しましょう。
捨てる前にやることは、①使い切る ②端子をテープでふさぐ ③分解しないの3つです。

出典 weboo.link

ごみに混ぜると、収集車や処理施設で火が出る

リチウムイオン電池は、つぶされたり強い力が加わったりすると、発熱して火が出ることがあります。ほかのごみに混ざっていると、ごみ収集車の中で押しつぶされたり、処理施設で砕かれたりして発火してしまうのです。
環境省の調査では、リチウムイオン電池などが原因と疑われるごみ処理中の火災は、令和6年度に9,923件(発煙・発火を含めると23,068件)。また、火災事故等があった市区町村を対象に環境省が令和6年度に行った調査では、火災事故等が最も多く起きていた分別区分は「不燃ごみ(燃えないごみ)」で、全体の72%でした。見た目からは危険性や正しい分別がわかりにくいことが、原因の一つに挙げられています。

捨てる前の3ステップ

1. できるだけ使い切る

電池の残量が多いほど、発火したときに激しく燃えやすくなります。スマートフォンの充電などに使って、残量をできるだけ減らしてから出しましょう。

2. 端子をビニールテープなどでふさぐ

USBの差し込み口などの金属部分がほかの金属に触れると、ショートして発熱するおそれがあります。差し込み口や端子の部分を、ビニールテープなどで覆って絶縁してから出します。

3. 分解しない

中の電池だけを取り出そうと、ケースを開けるのはNGです。電池を傷つけると発火の原因になります。モバイルバッテリーは本体ごと出しましょう。

出し先は3つ。自治体・回収ボックス・メーカーや販売店

モバイルバッテリーの出し先は、大きく分けて3つあります。
① 自治体の回収
出し方は自治体ごとにばらばらです。たとえば東京都世田谷区は、不燃ごみの日に、ほかの不燃ごみとは別の袋に入れて「充電式電池」と書いて出す方法(2025年10月から)。横浜市は、燃やすごみの日に「電池類」だけをまとめた袋で出す方法(2025年12月から)。大阪市は、環境事業センターへの持ち込みや訪問回収で受け付けています。集積所に出す自治体でも、ほかのごみとは別の袋にする点は共通しています。
② 家電量販店などの回収ボックス
一般社団法人JBRCの協力店や協力自治体にある回収ボックスに入れられます。ただし対象は、JBRCの会員企業の製品で、破損・水ぬれ・膨張などの異常がないものに限られます。協力店ではスタッフに声をかけて渡しましょう。
③ メーカーや販売店の回収
メーカーや販売店が独自に回収していることもあります。買ったときの説明書やメーカーのホームページで確認してみてください。

2026年4月からメーカーの回収・リサイクルが求められるように

2026年4月1日から、資源有効利用促進法の仕組みが変わり、モバイルバッテリーが「指定再資源化製品」に加わりました。一定の台数以上を生産・販売するメーカーなどに、使い終わった製品の回収とリサイクルが求められるようになっています。

膨らんだ・壊れたモバイルバッテリーは要注意

本体が膨らんでいる、落として割れた、水にぬれた、といったモバイルバッテリーは、とくに危険な状態です。
・使うのをやめる(充電もしない)
・膨らみを押して戻そうとしない(強い力が加わって発火した事故があります)
・金属の缶や土鍋など、燃えない容器に入れて保管する
・販売店やメーカー、自治体の窓口に相談する
膨らんだものや壊れたものは、回収ボックスには入れられません。世田谷区や横浜市のように、ごみの集積所には出さず、窓口に直接持ち込むよう案内している自治体もあります。

捨てるまでの保管・使い方のNG

製品の事故を調べているNITE(製品評価技術基盤機構)によると、モバイルバッテリーの事故は2021〜2025年の5年間で506件。そのうち488件が火災につながり、2025年は2021年の3倍以上に増えています。事故が起きたときの状況で最も多いのは充電中(297件)です。また、リチウムイオン電池を使った製品全体の事故は、気温が上がる8月に最も多くなっています。
捨てるまでの間も、次のことに気をつけましょう。
・暑い車の中に置かない:ダッシュボードの上だけでなく、座席の上も高温になります
・寝ている間や外出中に充電しない:布団のそばなど燃えやすい物の近くを避け、目の届くときに充電する
・落としたり、押しつぶしたりしない:ズボンの後ろポケットに入れる、カバンの中で重い物の下にする、もNG
・カバンや布の中など熱がこもる場所で使わない
・「充電できない」「急に残量がなくなる」「いつもより熱くなる」「焦げたようなにおいがする」は異常のサイン。使うのをやめましょう

出典 www.nite.go.jp

買い替えるときはPSEマークと事業者名を確認

新しいモバイルバッテリーを買うときは、本体にPSEマークと、その近くに届出事業者の名前が表示されているかを確認しましょう。ほかの似た製品と比べて極端に安いものにも注意が必要です。買うときに、捨て方(メーカーの回収の有無)もあわせて確認しておくと、手放すときに困りません。
手持ちのモバイルバッテリーがリコールの対象になっていないかは、消費者庁のリコール情報サイトで調べられます。

旅行前に。飛行機のルールは2026年4月から変わった

2026年4月24日から、飛行機の機内でのモバイルバッテリーの扱いが変わりました。
・機内でモバイルバッテリーを充電しない、モバイルバッテリーからスマートフォンなどに充電しない
・機内に持ち込めるのは2個(160Wh以下)まで
・預け入れ荷物(スーツケース)には入れられない
旅行や帰省の前に、持っていく数を確認しておきましょう。

まとめ:使い切って、テープでふさいで、自治体の出し方で

モバイルバッテリーの捨て方のポイントです。
・燃えるごみ・燃えないごみ・プラごみに混ぜない
・できるだけ使い切り、端子をテープでふさぎ、分解しない
・出し先は自治体の回収、回収ボックス(JBRC会員企業製で異常のないもの)、メーカーや販売店
・膨らんだ・壊れたものは使わず、燃えない容器に入れて窓口に相談
引き出しの奥で眠っているモバイルバッテリーがあれば、この機会に正しく手放しましょう。

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