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【特集】「わが家の相続」元気なうちに話す・伝えるヒント

  • 2026.9.17
出典:リビング埼玉Web

illustration:小豆だるま

相続は家族のことなのに、親世代(相続される人)は話しづらく、子世代(相続する人)は聞きにくい話題。将来、家族が困らないためにも、元気な今こそ備えましょう。家族に伝えるヒントを専門家に聞きました。

相続のポイント:「財産の把握」と「手続きへの備え」

親世代も子世代も備えたい【相続の事始め】 1. 現在の財産を把握 リストアップし、相続発生後の手続きを可視化。相続税などの予測にも活用できます 2. 相続人を確認 誰が法定相続人に該当するか把握し、想定外の人物登場による混乱を防ぎます 3. 遺言書の作成を検討 相続される人(親世代)は“自分の意思”を遺すことで、相続する人(子世代)の負担を軽減できます

親世代は要確認【トラブル防止の事前チェック】 当てはまるモノが多いほど“伝える”準備を始めよう。具体例はページ下部で紹介! □ 相続人同士の仲が良くない。または疎遠 □ 特定の相続人に財産管理等を一任している □ 不動産や株式など、分割しにくい財産が主な遺産 □ ネット証券やオンライン関連の契約が複数ある

相続が大変・もめるという印象を持たれるのは、財産の分け方と慣れない行政手続きの2点からではないでしょうか。近年は家族関係が希薄になり、互いの情報不足から難航するケースも増えています。互いの事情を知らない状態で、いきなり財産の分け方を切り出しても、感情的になりやすく逆効果。まずは、相手を気遣う姿勢を持ち、互いに将来の負担を軽減する準備が大切です。相続される人(親世代)は相続対象となる財産の整理とそれを伝える準備を、相続する人(子世代)は「何」が「どれだけ」あるのか把握し、相続発生時の手続きへ備えましょう。相続は、気力と体力が必要です。元気なうちに家族と話しておくこと、伝える・知る方法を整えておくことがおすすめです。

正解が1つではない相続:わが家の最善を見つけるヒント

家庭の事情や財産状況で全く異なる、相続のパターン。一般的な傾向を知り、家族で話す・伝える・備えるきっかけを見つけましょう。

出典:リビング埼玉Web

illustration:小豆だるま

【実家(不動産)】 売る?残す?どうする? 暮らし方を軸に考えよう 最近は、子世代に持ち家があることから、同居や二世帯は減少しています。不動産は分割が難しく、共有名義は固定資産税や売却の意思でもめる原因になり、売却による現金化を選ぶケースが増えています。また、老人ホーム入居時に売却を選ぶ人も多々。相続される本人が、今後の暮らしを「どうしたいか」家族に伝えることが、実家の相続のポイントです。

【デジタル】 スマホは個人情報の宝庫 パスワードは伝え残そう 持ち主しかパスワードを知らず、契約解除・凍結が難しくなっています。スマホのロック解除は専門業者でも困難な場合も。確実なのは、パスワードや契約情報を紙に書き残すことです。また、すぐ解約せず、手元に置いておきましょう。LINEやSNSは電話番号に紐づいていたり、契約解除に二段階認証が必要だったりして、手続きが完了できない場合があるためです。

【預貯金・保険金】 明確さが実はトラブルの種 平等が良いとは限らない 金額や受取人が明確なため分けやすい一方、注意したいのは相続人たちの納得感です。法定割合通りにせず、介護や世話を頑張った人を尊重し、多めに分配するケースが一般的です。また、NISAやiDeCoも相続財産の対象になります。とくにNISAは死後から解約までに出た利益の2割は、税金として持っていかれるため相続する人は注意が必要です。

【宝飾・金品】 遺産分割の調整として、現金化する方法も増加 相続人同士の合意が基本で、勝手に持ち帰る・処分するとトラブルに発展する場合があります。高額品や思い出の品は感情的になりやすいので、配慮も必要。現金化して遺産分割の総額の調整に活用するケースも増えています。相続される本人は、渡したい人やモノがある場合、具体的に書き残すのもおすすめです(相続する人は、放棄も可能)。

■CHECK 相続専門家ごとの対応業務 弁護士 ・相続に関するトラブル解決 ・遺産分割協議の交渉 ・遺産分割調停、審判の対応 税理士 ・相続税の申告 ・相続税対策、節税対策 ・財産評価 司法書士 ・相続登記(不動産の名義変更) ・遺産分割協議書の作成 ・相続人調査 行政書士 ・相続に関する書類作成 ・遺産分割協議書の作成 ・相続人調査

知っておきたい Q&A

【親世代】遺言書を書く場合どうしたらいい? 法的要件を満たすことが重要 自筆証書遺言と公正証書遺言の2種類があります。「自筆」は費用不要で手軽な反面、法的要件を満たさず無効になることも。「公正」は公証人が作成するので確実ですが、手数料が必要です。家族の関係性が良くない場合は、第三者による公正証書がおすすめです。

【親世代】相続人がいない。遺し方はある? 自分らしい遺し方を考えましょう どこかの団体に寄付する、親族や友人に寄付するなど、思いを遺言書に残す方法があります。注意点は、自分の死後に実務を行う遺言執行者も定めることです。また、遺言書を法務局に預けることで、亡くなった際に遺言執行者に通知が届くシステムも活用できます。

【子世代】相続の音頭は誰がとる? 介護をした人や身近な存在が一般的 家長(長男)が継ぐ・全財産を受け取るという法律は、昭和22年に撤廃されています。“長男が”という風潮は薄れ、娘や末子が音頭を取るのも当たり前の時代に。一般的には、財産を把握している介護をした人や一緒に住んでいた人が中心になることが多いです。

【子世代】財産の把握が困難。聞き方はある? 身近な契約から確認していこう 財産の話を突然するのは、親も良い気持ちはしません。まずは、身近な携帯電話・ガス・電気の契約状況やパスワードなど、万が一の際に解約手続きを担う者として情報共有してもらいましょう。それも難しい場合、相続発生後に全貌を知る手段を残してほしい旨を伝えましょう。

教えてくれた人▶ 司法書士 正木 博さん

出典:リビング埼玉Web

司法書士・社会保険労務士。携わった相続手続きの累計件数は5000件以上。「nocos(ノコス)」にて相続コラムを監修 ※「nocos」は、相続の専門家集団NCPグループが運営する相続手続きサービス。全国対応で土・日曜、祝日も相談受け付けが可能です。詳細は下記URLから https://nocos.biz/

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