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「少し車を貸しただけなのに…」大学生の息子に車を貸した50代父、自損事故で保険会社から言い渡された“90万円”の宣告

  • 2026.9.16
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出典元:photoAC(※画像はイメージです)

元金融機関OLでFPのかきまりです。

今回のお話は、現在は夫婦で2人で暮らすAさん夫婦(50代夫婦)と、大学生の息子さんに起きた自動車保険に関するトラブルのお話です。

「息子に少しの間、車を貸すだけだから大丈夫」

そう考えていたAさん(50歳男性)は、関東で暮らす20歳の息子に自宅の車を貸しました。

息子が免許を取得した際、保険担当者には20歳であることや、関東で一人暮らしをしていることも伝えており、契約内容についても確認済みでした。ところが、当初は「少しの間」のつもりだった車の使用が、気づけば3か月に及び、息子は関東で日常的に車を使うようになっていました。

そんな中、息子が自損事故を起こします。事故後、保険会社に連絡したAさんを待っていたのは、思いもよらない結果でした。

「帰省時に乗る」と「離れて暮らす息子が日常的に使う」は別物

Aさんには20歳の息子がおり、大学進学を機に関東で一人暮らしをしていました。

息子が運転免許を取得したため、Aさんは自動車保険について確認しておくことにしました。仕事があるAさんに代わり、妻のSさんが保険担当者のもとへ行き、息子が20歳であること、関東の大学に通うため一人暮らしをしていること、未婚であることなどを伝えました。

その際、保険担当者から「未婚のお子様が帰省時に車を利用する程度であれば、年齢条件は同居の親族に合わせた契約内容のままで大丈夫」と説明を受けました。

AさんとSさんは夫婦2人で暮らしていたため、年齢条件は変更せず「35歳以上」のままにしていました。

その後、帰省した息子から「少しの間、車を貸してほしい」と頼まれます。Aさんの自宅には車が2台あったため、そのうち1台を息子に貸すことにしました。息子が免許を取得した際に保険の契約内容も確認しているため、「これなら問題ないだろう」と考えていたのです。

ところが、息子は車を関東まで持って行き、駐車場まで借りて使用。「少しの間」のつもりが、実際には3か月間、日常的に車を利用することになりました。

「少し貸しただけ」のつもりでも、実際の使用状況が重要

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出典元:photoAC(※画像はイメージです)

そしてある日、息子が自損事故を起こしてしまいます。幸いけが人はいませんでしたが、ブロック塀にも傷をつけてしまい、その修理費は10万円。さらに、車の修理には80万円かかることになりました。

当然、Aさんは自動車保険を使えるものと思い、保険会社へ連絡します。しかし、ここで問題になったのが、契約内容と実際の使用状況との違いでした。

契約者、記名被保険者、車の所有者は、すべて父親であるAさん。一方で、実際には20歳の息子が関東で駐車場を借り、日常的に車を使用しています。「息子に少し車を貸しただけなのに…」とAさんが説明したとしても、実際に3か月間、関東で日常的に使用していたという事実があります。

結果的に、今回の事故について保険金は支払われないという結論になってしまいました。Aさん側には、ブロック塀の修理費10万円と車の修理費80万円、合わせて90万円もの負担が生じることになったのです。

家族に車を貸すときは、実態に合わせて保険を見直す

今回のケースでは、「20歳の息子が運転するから年齢条件を変更しなかった」ということだけが問題なのではありません。重要なのは、実際に車を主に使用している人と、保険契約上の記名被保険者が異なっていたことです。

本来、息子が車を関東に持って行き、そこで継続的に使用するのであれば、実際の使用状況に合わせて記名被保険者を息子に変更するなど、契約内容を見直す必要がありました。また、息子自身が新たに自動車保険を契約するという方法もあります。

現在は、短期間だけ加入できる自動車保険もインターネットから手軽に契約できるようになっています。「少しの間だけだから大丈夫」と自己判断するのではなく、誰が、どこで、どのくらいの期間車を使用するのかを保険会社や代理店に正確に伝えることが大切です。

家族間で車を貸し借りするときこそ、契約内容と実際の使用状況にズレがないか、一度確認しておきましょう。


執筆・監修:かきまり|元金融OL・現役FP

金融機関で14年間勤務した後、Webライターに転身。銀行業務、保険業務では、預金や資産運用、保険商品の提案をはじめ、相続対策や資産形成、ライフプランに関するアドバイスなど、多くのお客様の相談に携わってきた。専門的な内容も読者目線でかみ砕いて伝え、「読んで終わり」ではなく、実際の行動につながる実用的なコンテンツを目指している。FP2級/AFP資格保有。

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