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「1円玉でも金やぞ、全部数えて千円札に替えろ」大量の小銭の袋をレジに置いた客。だが、店長が示した支払いのルールとは

  • 2026.10.7

小銭の袋をレジ台に置いた男性

平日の夕方、仕事帰りに近所のスーパーへ寄ったときのことです。

店内は夕飯の買い物客で混み合い、どのレジにも列ができていました。

私の前に並んでいたのは、60代くらいの男性です。

かごの中の商品はそれほど多くありませんでした。

「960円になります」

20代くらいの女性店員さんが伝えると、男性はふくらんだ布の袋をレジ台にどさりと置きました。

中に入っていたのは、1円玉と5円玉ばかりです。

「これで払う。余った分は千円札に替えてくれ」

店員さんは袋を見て、一瞬戸惑ったあと、申し訳なさそうに答えました。

「すみません。両替はお受けしていないんです」

すると男性の表情が険しくなりました。

「1円玉でも金やぞ。全部数えて千円札に替えろ」

声が大きくなり、後ろに並んでいた人たちも気づき始めます。

何人かは、そっと隣のレジへ移っていきました。

店員さんが対応に迷っていると、男性はレジ台をばんとたたきました。

「何してるんだ。早くしてくれ!」

私はかごを持ったまま、その場に立っていました。

店員さんが呼び出しボタンを押す指が、わずかに震えているのが見えました。

店長が示した一枚の貼り紙

ほどなくして、40代くらいの店長がやってきました。

店員さんの横に立ち、まず男性の話を聞きます。

男性がもう一度、「この小銭を全部数えて、残りは札にしてくれ」と言うと、店長はレジ台の外側を手で示しました。

「お客様、こちらをご覧いただけますか」

そこには、硬貨での支払いについて書かれた貼り紙がありました。

「同じ額面の硬貨は、20枚までが法律上の通用限度になっています。20枚を超える分については、当店ではお受けしておりません」

男性は黙って貼り紙に目を向けました。

店長は続けます。

「こちらの小銭をすべてお預かりして、残りを紙幣に替えることもできません。恐れ入りますが、お会計は別でお願いできますか」

少しの沈黙のあと、男性は財布を開きました。

中には千円札が何枚か入っています。

私の後ろに残っていた年配の女性が、それを見て小さな声でつぶやきました。

「…お札、あるのね」

男性の顔が赤くなりました。

何も言わず千円札をトレーに置き、おつりを受け取ると、小銭の袋を抱えて早足で店を出ていきました。

男性がいなくなると、店長は店員さんに小さくうなずきました。

「大丈夫。さっきの対応で合ってるよ」

それから私のほうを向きます。

「お待たせして申し訳ありません」

私はようやく、ずっと握っていたかごをレジ台に置きました。


※本記事は、GLAMが独自に実施したアンケートで寄せられた40代女性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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