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収入6割でも心は豊かに。ブイロガー・ナツさんが選んだ「都心を離れる暮らし」

  • 2026.9.15

収入6割でも心は豊かに。ブイロガー・ナツさんが選んだ「都心を離れる暮らし」

どう生きるのかを考えることが、自分の暮らしを形づくります。あなたは何を大事に生きていますか。ちゃんと自分と向き合っていますか。『自分サイズのすっきり大人暮らし』(主婦の友社)から、会社員でブイロガーのナツさんをご紹介します。3回に分けてお届けする、第2回は、自分サイズの暮らしを模索中のナツさん。

プロフィール
ナツさん

短大卒業後、証券会社に就職。その後転職し、広告会社ではウェブ制作業務、EC ワイン会社ではコンテンツ制作業務など、さまざまな職を経験。現在は会社員として事務職に携わりながら「bonbons」としてブイログを発信。
“日々をおもしろがれる大人になる” をモットーに、いろいろな試みを日常レベルで実験中。
https://www.youtube.com/@bonbonslife

(前回の続きから)
何よりも自分の感受性を守りたい。そう考えたナツさんは、正社員から派遣契約に切り替え、心が平穏でいられるよう、売り上げノルマのない事務職を選んだ。一方、収入は今までの6割に。それゆえ必然的に生活の見直しを迫られた。まず行ったのは、固定費の削減。都心から郊外の古いマンションに引っ越して、月々にかかる家賃を大幅にカット。さらに食事もほぼ自炊にし、平日の昼ごはんはお弁当に切り替えた。すると、コンビニに立ち寄ることもなくなった。

「今までは、なんとなくあれこれ買ってしまっていたけれど、決して欲しいものではなかったんだなって」

すべての責任を手放さなければ平穏は訪れないわけではない!

それは食べものに限らず、ものや情報にも言えること。都会の便利さと引き換えに手に入れた、明るい日差しが降り注ぐのびのびとした空間で、現在、ナツさんは自分サイズの暮らし方を模索中だ。

使わないものは処分したり、苦手な色を排除したり。心がざわついてしまう情報を受け取ってしまわないように、いつもの食卓にテレビを置くのもやめた。

「いきなりは大変なので、“これはいらないかな?”と自分に確認しながら、少しずつ変えていければと思っています。だって、まだまだ過程なので。そのときどきで考えも変わるし、時代も変わっていくし」

なんの失敗なく、コスパよく人生を歩めるといいのかもしれない。

「ただ、人生って“心が動くこと”がすてきなのかなって。それは楽しさや喜びだけでなく、辛さや悲しみも。両方あって人生だから。人はきっと、影がないと光を感じられない。そして、その光と影は、人生に同じくらい訪れるものなのだと感じています。曇天がずっと続くわけではないんですよね」

いろいろな体験の結果が「今」であり、そしてその今がつくりだす光景は、去りぎわまで変わっていく。それはまるで雲のように、空のように。

「結局のところ、長年、私が求めていたのは“心の平穏”だったのではないかと思います。日々のしんどさから逃れるために旅に出たり、買い物をしたりして、気分転換をはかりもしましたが、気晴らしは、あくまで気晴らし。問題解決にはならず、頭の中のどこかで“気がかり”として残ってしまうんですよね。だから、転職を重ねることになってしまったんですが、でもそれは、自分の気質に合わない責任をしょいこんでしまっていたからだと思うんです。

すべてを手放さないと、平穏は手に入らないわけではなく、人はそれぞれ“気質に合った責任”なら現実から逃げることなく、おだやかに暮らしていける。今、この暮らしになって、そう思えるんです」

今日も空が青く見える。これで十分。

「日々、ホッとできる瞬間を大切に。そして、これからも明るく生きるための試みを続けていきたいなと思っています。ひとつひとつの経験をおもしろがりながら」

変化に対する心の窓はオープンに。

撮影/清永洋

※この記事は『自分サイズのすっきり大人暮らし』主婦の友社編(主婦の友社)の内容をWeb掲載のため再編集しています。

※2024年9月22日に配信した記事を再編集しています。

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