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「危ないから、走らないで!」保育園児のすぐ横を5人が走り抜けた。だが、足を止めたきっかけとは

  • 2026.9.16
「危ないから、走らないで!」保育園児のすぐ横を5人が走り抜けた。だが、足を止めたきっかけとは

真横を、5人が駆け抜けていった

子どもがまだ保育園に通っていたころの、夕方のことだ。私は木を組んだアスレチックのような遊具のそばで、うちの子が梯子を一段ずつ上っていくのを見ていた。

子どもが梯子を上りきり、手すりにつかまって小さな踊り場に立ったとき、小学校低学年くらいの子が5人、勢いよく走ってきた。

「こっち行こう!」

「待って、ぼくが先!」

5人はそのまま遊具へ上がり、細い渡り板を走り始めた。

「危ないよ。そこ、走らないでね」

私は下から声をかけた。ひとりがちらっとこちらを見たが、前の子から「早く!」と呼ばれると、また走り出した。

うちの子は踊り場の端へ寄り、手すりをぎゅっと握っていた。

そのすぐ横を、5人が次々と駆け抜けていく。

「危ないから、走らないで!」

今度は少し強めに言った。それでも、すぐには止まらなかった。

「怖い…」

子どもの声を聞いて、私は「もう一回下りておいで」と呼びかけた。子どもがゆっくり梯子を下りてくると、その手を握って少し離れた場所まで移った。

「まだ遊びたい」

「うん。ちょっとだけ待とうか」

遊びたいのに我慢させることになり、私も複雑な気持ちだった。

「ここは歩こうね」と声をかけた人

そのとき、遊具の脇を通りかかった年配の人が足を止めた。私もこの公園で何度か会釈をしたことのある人だった。

5人がまだ遊具の上を走っているのを見て、その人は声をかけた。

「ねえ、そこは歩こうね。走ると危ないよ」

ひとりが足を止めて、下を見た。

「でも、追いかけっこしてるんだけど」

「そうか。でもここは小さい子も使うからね。ぶつかったら大変でしょう」

責めるような言い方ではなかった。

少しすると、先頭にいた子が後ろを振り返った。

「ここ、走るのやめよう」

「じゃあ向こう行く?」

何人かはまだふざけながら話していたが、渡り板の上を駆け抜けることはなくなった。

年配の人も、それ以上は何も言わず、そのまま歩いていった。

私は子どもに聞いた。

「もう一回やってみる?」

子どもは遊具を見てから、小さくうなずいた。

「うん、行く」

再び梯子を上ると、近くにいた子のひとりが少し横へよけた。うちの子は今度は立ち止まらず、自分のペースで遊具を進んでいった。

夢中で遊んでいると、子ども同士では周りが見えなくなることもある。だからこそ危ないと感じたときは、大人が必要なことだけを伝えることも大切なのだと思った出来事だった。


※本記事は、GLAMが独自に実施したアンケートで寄せられた50代女性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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