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「記憶にない早さ」でインフル流行 意外な原因と予防接種のタイミングを医師が解説

  • 2026.9.14

北海道内でインフルエンザの患者が急増しています。
札幌市内でも、過去10年で最も早く「流行入り」しました。
予防接種の前の感染拡大について、今後の見通しと対策をまとめます。

連載「じぶんごとニュース」

夏休みが終わったばかりなのに…

9月7日、札幌市中央区の啓明こどもクリニック。
高い熱が出て苦しむ女の子が診察を受けると…インフルエンザA型が陽性と診断されました。
また、ベッドの上でぐったりとした男の子もインフルエンザと診断。

診察に訪れた保護者は「夏休みが終わってバタバタしてすぐインフルエンザが流行って…えっ冬?って感じ」と戸惑いを隠せません。

Sitakke
啓明こどもクリニック(札幌市中央区)

厚生労働省は8月28日、インフルエンザが全国で「流行シーズンに入った」と発表しました。
感染症法が施行された1999年以降で2番目に早い「流行入り」となり、北海道内でも学級閉鎖をする学校が出てきています。

啓明こどもクリニックの柳将人院長は「9月、あるいは8月下旬にインフルエンザ患者を経験することは、記憶の中ではないです」と異例の早さに警戒を示します。

札幌でも、過去10年で最も早いインフルエンザの流行。原因と対策を深掘りしました。

予防接種を考えていた矢先に

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啓明こどもクリニックでは、休み明けとなった9月7日の朝も、混雑していました。
8月下旬からインフルエンザの症状を訴える患者が増加しています。

柳将人院長は喉を診察しながら「ちょっと赤いですね。お母さんはインフルエンザとコロナの検査を受けたほうがいい」と検査を勧めます。

診察を受けた30代の女性は、数日前から体の節々に痛みを感じ、38度を超える熱があると訴えていました。

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看護師が「出ている、ここに薄くAのところに線ありますよね」と検査結果を示し、インフルエンザA型の感染が確認されました。

感染が判明した30代の母親は「この病院もインフルエンザの予防接種が始まるところで、受けようかなと思っていたら、その前にかかってしまった。夏が終わったばかりで、あまりイメージはなかった」と話します。

温暖化とエアコンが流行に関係?

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啓明こどもクリニックでは、9月7日の午前中だけで8人が陽性と診断されました。8月中旬まではほとんどいなかった感染者が、8月下旬から急激に増えています。

柳院長は「9月1日、2日、3日、この3日間でも10人以上は陽性が出ているので、一度は落ち着くのではないかと思うのですけど、心配な状況です」と警戒しています。

札幌市中央区の札幌もいわ徳洲会病院でも、連日インフルエンザ症状を訴える患者の診察に追われています。市内では、高齢者施設での集団感染クラスターも発生しているとみられ、医師が注意を呼びかけています。

後平泰信院長は「温暖化の影響で札幌も気温が上がってきていますので、おそらくエアコンがかなり普及してきていて、換気が乏しいというのがひとつあると思う。一定の低い感染状況というのが、どこかの集団で続いていて、乾燥もあって流行してくる」と環境の変化と感染拡大の関連を指摘しています。

旅行者が持ち込んだ可能性も

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札幌市内の1医療機関あたりの患者数の推移を見ると、過去5年で最も早く流行の目安となる「1人」を超えています。

感染症に詳しい北海道文教大学の當瀬規嗣教授によると、今回の早い流行について明確な原因は分かっていないものの、南半球から旅行者が持ち込んだウイルスが、例年より少し早く広まった可能性もあるということです。

ワクチンの接種タイミングに注意

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また、今後のワクチン接種のタイミングについても注意が必要です。
當瀬教授は、ワクチンの効力は約5〜6ヶ月持続するため、早く打ちすぎると受験シーズンなどの重要な時期に効果が切れてしまう恐れがあると説明しています。

接種時期をしっかり検討しつつ、まずは基本的な免疫力の向上と感染予防対策を徹底することが重要だと指摘しています。

連載「じぶんごとニュース」

取材・文:HBC報道部
編集:Sitakke編集部あま

※掲載の内容は、HBC「今日ドキッ!」放送時(2026年9月8日)の情報に基づきます。

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