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遺影が倒れる実家…葬式欠席の兄が墓に酒をかけた結果「親父が怒ってる!」

  • 2026.9.13
実家で突如起きたポルターガイストの原因は数年ぶりに帰宅した兄の行動だった 的野アンジ(@matonotoma)
実家で突如起きたポルターガイストの原因は数年ぶりに帰宅した兄の行動だった 的野アンジ(@matonotoma)

ゾッと震えるようなホラーから暑さを忘れさせる怪談など、週末の夜に読みたい漫画を特集する。今回は2025年に連載が完結した的野アンジさん(@matonotoma)のホラーオムニバス漫画『僕が死ぬだけの百物語』(小学館)から、第10巻収録のエピソード「ポルターガイスト」を紹介し、作者に連載の舞台裏を聞いた。

実家で巻き起こる怪現象の真相

僕が死ぬだけの百物語「第九十一夜 ポルターガイスト」(03) 的野アンジ(@matonotoma)
僕が死ぬだけの百物語「第九十一夜 ポルターガイスト」(03) 的野アンジ(@matonotoma)
僕が死ぬだけの百物語「第九十一夜 ポルターガイスト」(04) 的野アンジ(@matonotoma)
僕が死ぬだけの百物語「第九十一夜 ポルターガイスト」(04) 的野アンジ(@matonotoma)
僕が死ぬだけの百物語「第九十一夜 ポルターガイスト」(05) 的野アンジ(@matonotoma)
僕が死ぬだけの百物語「第九十一夜 ポルターガイスト」(05) 的野アンジ(@matonotoma)
僕が死ぬだけの百物語「第九十一夜 ポルターガイスト」(06) 的野アンジ(@matonotoma)
僕が死ぬだけの百物語「第九十一夜 ポルターガイスト」(06) 的野アンジ(@matonotoma)

お盆の季節、墓石に液体をふりかけ笑みを浮かべる男。彼は数年ぶりに帰郷した一家の長兄だった。父の葬式にも参列しなかった兄の突然の帰宅に、「なんで帰ってきたんだよ!」と弟は激昂する。「兄貴が呑んだくれてるから!」「それは親父も…」と言い争う兄弟をよそに、家の中では不可解な現象が次々と起こる。

誰もいないのに突然開く玄関、無人なのに水が流れ荒らされたトイレ。遺影や花瓶も一人でに倒れ、弟は兄の帰宅が亡き父の怒りを買っていると指摘する。しかし「墓参りくらいはよく行っている」と反論する兄は、ポルターガイストの原因に思いあたり、大笑いしながら「父の墓に酒をあげたんだよ」と告げた。

罰当たりな行動に見せかけ、実は酒好きだった父の供養であり念願がかなったというホラーだ。的野さんは、「描く直前に祖母が亡くなったので『お酒好きの祖母が天国で好きなだけ飲めますように』と願いを込めて描いた」と明かす。

百物語に込められた思い

本作は少年・ユウマが語る1話完結の短編ホラーでありながら、ユウマを取り巻く物語が進展する縦軸も盛り込まれている。既存の題材があってもストーリーはすべて的野さんが編み出したもので、「新しい怖い話を書くことは毎回大変だった」と振り返る。

話数を重ねるごとに前と似ていないか考え、既出の話とズラしていくなかで「自分では思ってもいなかった方向に転ぶお話もあった」という。それを読者に受け入れてもらえたのは意外でうれしかったといい、10巻の『第九十六夜 完璧なコピー』や『第九十七夜 こっくりさん』がそうだったと語る。

単行本の表紙はすべてユウマが描かれているが、最終巻は9巻までの不気味なテイストと異なり、どこか祝祭感のある色彩だ。的野さんは「ユウマくんにとって百物語達成だけが生きる目的だった。百話目に到達したので祝う気持ちで表紙を描いた」と意図を明かし、「ここまでお話を読んでくださった方が、絵を見て今までのモチーフを見つけて思い出し楽しんでもらいたい」と思いを語る。

最後に「一つひとつのお話は短いので、ホラー好きの方はもちろん、苦手な方にも挑戦してみてほしい」とメッセージを寄せた。

取材協力:的野アンジ(@matonotoma)

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