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テレビのワイドショーにツッコミを入れると前頭葉が…!?【和田秀樹さん】「死ぬまで楽しく生きる」終活リスト

  • 2026.9.12

テレビのワイドショーにツッコミを入れると前頭葉が…!?【和田秀樹さん】「死ぬまで楽しく生きる」終活リスト

終活は、人生の「終わり」に向けて始めるもの——そう思っていませんか? 和田秀樹さんが提唱する終活は、そんなイメージをちょっと裏切ります。大切なのは、身辺整理や「片づけ」よりも、これからの人生をどう楽しむか。『死ぬまで楽しく生きる本』(エクスナレッジ刊)から、いまを整える「終活リスト」をご紹介します。第1回は、新聞やテレビの活用の仕方!

【新常識】新聞は2紙以上を読み比べる → 海外のニュースは翻訳ソフトで読む

「新聞を読む人は認知症リスクが低い」といわれますが、認知症によいといっても、ただ漫然と読んでいるだけでは、十分な効果は得られません。

みなさんは新聞でわからない言葉が出てきたらどうしますか。わからないままにしていても、だいたいのことはわかりますが、知らないまま放置するより、調べて答えを見つけたほうが脳の刺激になります。

今はスマホひとつあれば、何でも簡単に調べられる時代です。不明な言葉の意味がわかったほうが理解は深まります。

もうひとつ、新聞は1紙だけでなく、2紙以上を読み比べると、世の中で何が起きているか、よくわかるようになります。

それぞれの新聞社によって記事に対するスタンスは異なります。とくに「社説」には、その新聞社の姿勢が強く打ち出されていて、新聞によって正反対の意見が掲載されていることもあります。

複数の新聞を読み比べると、1紙だけでは気づけない考え方を知ることができ、ものの見方の多様化につながります。

政治的に左寄りの新聞もあれば、右寄りの新聞もあります。理想は朝日新聞のような左寄りの新聞と、産経新聞のような右寄りの新聞の両方を読み比べることです。

もっとも、複数紙を購読するのは経済的に余裕がないとできません。その場合は、公共図書館を利用しましょう。

図書館には全国紙がほぼすべてそろっています。そこで、自分が購読しているのと姿勢が異なる新聞を読むのです。

高齢者は時間がたっぷりあるのですから、図書館にはいつでも行くことができます。近くに図書館があるなら、どんどん利用しましょう。平日の午前中は図書館もすいているのでおすすめです。

どうせなら、海外のニュースも読んでみましょう。今は世界の新聞のトップニュースがウェブで読むことができます。

しかし、英語が読めるからといって、英語の記事だけを読んでいっても、あまり意味はありません。英語圏の報道機関の主張というのはだいたい似通ったものだからです。

むしろ、今は翻訳ソフトがすごく進化しているので、英語だけではなく、それ以外の言語のニュースも読んでみることをおすすめします。

現代はスペイン語で書かれた記事であろうが、中国語の記事であろうが、ウェブ上の記事であれば誰でもアクセスできます。そして、それらの記事は瞬時に日本語に翻訳されるので、言葉の壁を越えて読むことができるのです。

フランスの新聞ではどのように書かれているのか、韓国の新聞はどんな姿勢をとっているのか、といったことがわかるので、比較して考えることができます。

ウェブで日本の新聞のトップニュースを読み比べるくらい知的関心のある方なら、ぜひ海外のニュースにもアクセスしてみてください。

【新常識】テレビはツッコミを入れながら見る→ツッコミが前頭葉の刺激になる

新聞と比べると、テレビは知的刺激が少ないメディアです。もっとも多面的にものごとを見られるのは本です。その次が新聞で、もっとも多面性が低いのがテレビだというのが私の考えです。

テレビがよくないのは、多様な意見に欠けることです。ワイドショーはどの放送局も同じような意見ばかりです。

高齢者の交通事故が一番よい例です。事故が起こると、どの放送局も「だから高齢者は早く免許返納させないと」という主張が並びます。

コメンテーターの中には、免許返納すると高齢者が買い物にも行かれなくなる、といった意見を述べる人もいますが、結局は「免許返納は致し方ない」という結論に流れていきます。それ以上、議論に発展しないのです。

とくにテレビのワイドショーは感情に訴えるので、視聴者も「そうだ、そうだ」と思いこんでしまいます。

とくに高齢者の多くは、老化によって前頭葉の委縮が進んでいるので、同じような主張を感情的に訴えられると、無批判にその意見を受け入れてしまう傾向があります。

つまり、テレビばかり見ていて、「そうだ、そうだ」とうなずいてばかりいると、ものを考えない老人になってしまうということです。

そこで私が提案するのは、ツッコミを入れながらテレビを見ること。実際、昔はテレビを見ながら、ツッコミを入れる人がずいぶんいたものです。

私が子どもだった昭和40年代は、受験競争が激しかった時期だったので、「勉強の目的はいい大学に行くことだけではない」といった主張をする識者がいました。

それに対し、「東大を出ているおまえがいうな」とツッコミを入れる大人がたくさんいたように思います。

これこそが、テレビの正しい見方です。ツッコミを入れるには、まずコメンテーターの話をよく聞き、それが本当に適切なのか、反論できることはないか、といったことを考えないといけません。

脳の働きでいうと、テレビの意見をそのまま受け入れるのは、脳へのインプット(入力)になります。

それに対して、自分は違う意見があり、それはこういう理由からだと説明するのは、アウトプット(出力)。アウトプットすることで、前頭葉はフル回転します。

さらに、ツッコミを入れるのが習慣になると、そのことを誰かに話したくなります。会話は前頭葉へのとてもよい刺激なので、これも脳の老化防止に役立ちます。

※この記事は、『死ぬまで楽しく生きる本』和田秀樹著(エクスナレッジ刊)の内容をウェブ記事用に再構成したものです。

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