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素敵な大人のめがねスタイル。ファーマーズテーブル石川博子さん、ホテルオーナー川上絹子さん

  • 2026.9.12

素敵な大人のめがねスタイル。ファーマーズテーブル石川博子さん、ホテルオーナー川上絹子さん

年を重ねるとめがねが手放せなくなりますが、めがねとどう向き合っていますか? めがねをかけ替えると別人格になれるみたいという、ショップオーナーの石川博子さん、へんてこじゃなければいい、今は軽さが大事、というビジネスホテルオーナー川上絹子さん。おふたりのめがねスタイルについて伺いました。

めがねが変わるたびに新たな自分を再発見。それはきっとこれからも/石川博子さん

石川博子さん
プロフィール
ライフスタイルショップオーナー/1958年生まれ。スタイリストを経て1985年に生活雑貨を扱うお店「farmer's Table」をオープン。2010年に恵比寿に移転し、不定期の企画展を交えながら、暮らしを楽しむアイテムを提案している。
www.farmerstable.com

「20代まではコンタクトで過ごしていましたが、出産後なんだか目が疲れるようになり、 30代になってからは常にめがねで過ごすようになりました」

それ以来、めがねがトレードマークの石川さん。歴代のめがねを見せていただくと、レンズの周りを黒、茶、緑といった濃い色の樹脂でぐるりと覆ったセルフレームがずらり。

「当初、めがねをかけた自分の顔に慣れていなかったので、レンズだけのようなフレームが目立たないめがねにしようかなと思って試してみたんですが、デザインに年齢が追い ついていなかったのか老けて見えてしまって。しかも近視の度数が高く、その分レンズも分厚いので華奢なフレームだとなんだかアンバランスな気がして存在感のあるめがねを選ぶようになりました。でもこうやって並べてみたら、意外とふつうというか。服選びと同じでオーソドックスなものを手にとってしまうのかもしれません」

1のめがねは、めがね歴の浅いときに選んだもの。
「自分の顔には丸型がしっくりくるなと思って、最初はこんな丸型のものを好んでかけていましたが、毎日かけているとしだいに飽きてしまうんですよね。かといって、ちゃんと見えるめがねをつくるとなるとレンズも高額だからそんなにしょっちゅう買えないし。ということで、買い替える際にちょっとした変化を楽しむようになりました」

丸に飽きたら四角。大きめのあとは小さめなものと、そのときどきのめがねスタイルを楽しんできた石川さん。

「めがねをかけ替えると、まるで別人格になれたようで、そのたびごとにリフレッシュできるというか。今日からまたがんばろうって背中を押してくれる効果もあると思うんです」

石川さんのお店「ファーマーズ テーブル」は1985年オープン。この間めがねのレンズも、近視用のレンズから、手元もカバーできる遠近両用のレンズへ移行し、店も自身も年とともに少しずつ変化してきた。だけど変わらないものもある。それは接客のおもしろさ。 「気持ちのいい『いらっしゃいませ』でお客さまをお迎えできると、自分も気持ちがいいんですよね」

ドアが開く音でパッと手元から目線を移しても、お客さまの顔がぶれずに見える遠近両用レンズのめがねは、石川さんにとって仕事の相棒ともいえるだろう。

「それに私はメイクもしないから、めがねがあるとすごく楽。たとえ疲れた顔をしていても、めがねがカバーしてくれるから助かるんです。あとはくいっと口角を上げて、今日も一日気持ちよく!」

小さめのめがねが今の気分。この夏新調したばかりのめがねをかけて、また気持ちを新たに

1 「TRACTION PRODUCTIONS」/めがねをかけ始め た30代のころに使っていたもの
2 「めがね舎ストライク」/丸型がはやっていたときにあえてスクエアタイプを
3 「OLIVER GOLDSMITH」/「ざます」フォルムに惹かれてアンティークめがねの専門店で買ったもの
4 「ENALLOID」/大きなめがねに飽きて、小さめのオーバルフレームに
5 「めがね舎ストライク」/小ぶりながら存在感のある形。透明感のある黒色なので目立 ちすぎず、かけやすい

年をとる不安に悩むよりそれなりになる生活の中でベストを尽くしたい /川上絹子さん

川上絹子さん
7days Hotel
ビジネスホテルオーナー/1956年生まれ。2000年より高知市内で「7days Hotel」を営む。2003年、ほど近くに「7days Hotel plus」をオープン。アートを取り入れたオリジナルグッズの展開や地元のおいしいものを紹介するイベント開催も。
https://7dayshotel.com

澄んだ青に目を奪われる松林誠さんの版画。そのわきのスピーカーからは心地いいクラシックが鳴り響く。

ここは高知市内にあるビジネスホテル『セブンデイズホテルプラス』のロビー。川上さんはこの稀有なホテルのオーナーだ。「日常がいちばん豊かじゃないと。ビジネスホテルは非日常ではなく日常の延長線上にあるもの。だからこそ豊かさにこだわりたい」という 思いで立ち上げたホテルには、ロビーはもちろん客室にも快然たる心配りが行き届いている。

たとえばシンプルで座り心地のいい椅子を選ぶこと。そんなチョイスは川上さん自身のめがねに合わせてレンズをつくることが、快適な日常のための極意。

「ずっと視力がよかったので私にめがねは必要ないと思っていたんですけどね。55歳くらいからです、老眼に悩まされるようになったのは。しかも年を重ねるほどにどんどん悪くなり、近くを見るときと遠くを見るときとで乱視具合も違うので、シーンで使い分けています」

肌身離さず身につけているのは日常動作用のふだんのめがねと近くのものを見るためのめがね。あとは、主に仕事用でパソコンのそばにおいてあるめがねと、寝室においてあるめがねの全部で4本。
「不便だけどしかたない。人間は壊れていくのが当たり前。それなりの暮らしになっていくもんなんだなって。それに私は、そうなったときに自分のベストをどうもっていこうかと考えるのが意外と楽しいと思えるタイプ。日常だって何もトラブルがないなんて、ありえないですからね」

44歳でホテル業を始めた。もともと行っていたガソリンスタンドの経営が特石法の廃止によって立ち行かなくなったのが開業のきっかけだった。そしてこのたびのコロナショックで、再び窮地に。

「大変でしょ?と言われるとそうなんですが、だったらという思いで新しいことに挑戦しています。いつかここに来てもらえたらという願いを込めて、オリジナルの段ボールに地元の農家さんがつくった農作物を詰めて販売したり、各部屋に飾っている松林さんの版画をパッケージにしたお菓子缶をつくったり。こんなことでもなかったら出会えなかった人、 楽しさもあるなぁと思うんです」

そんな喜びをしかと見るために、川上さんのめがねはある。
「見かけはね、私の場合へんてこじゃなきゃいいんです(笑)」
「かけ始めたときは見た目とか言っていたけど今は軽さ。年とともにめがねに求めるものも変わるものです」

色違いでいくつも持っている「ジョンスメドレー」のニットと「セオリー」のパンツがユニフォームがわり。そのため、めがねはどんな色にも合う顔なじみのいいカラーを重宝。

1 「EYEVAN」/日常動作用。肌色に近い色でどんな服とも好相性
2 「DITA」/近くを見るときに。色が単一ではないので顔映りがナチュラル

※この記事は『大人めがねスタイル」(主婦の友社編)の内容をWEB掲載のために再編集しています。

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