1. トップ
  2. エピソード
  3. 「テレビも冷蔵庫もカードで買った」夫の相談なしの親孝行。だが、半年分のカード明細を見て黙った瞬間

「テレビも冷蔵庫もカードで買った」夫の相談なしの親孝行。だが、半年分のカード明細を見て黙った瞬間

  • 2026.9.26

義父の「ありがとうね」に引っかかった

結婚して3年目のころ、毎月届くカードの明細を見ると、以前より支払いが増えている月が続いていました。

私は合計額を家計簿に写すだけで、細かな内訳まではきちんと確認していませんでした。

そんなある週末、夫の実家から電話がありました。新しいテレビが届いたので、つなぐのを手伝ってほしいというのです。

夫と二人で実家へ行き、私が説明書を見ながら配線をつなぎ直すと、無事に画面が映りました。

すると義父が、私に向かって頭を下げました。

「今回はありがとうね。助かったよ」

「いえ、つないだだけですから」

そう答えると、義父は少し笑って続けました。

「いやいや、こんな立派なのをね。本当にありがとう」

その言い方が妙に引っかかりました。

帰りの車で、私は夫に聞きました。

「ねえ、あのテレビって、お義父さんが選んだの?」

「いや、俺が買った。カードで」

「え?相談もなしに?」

夫は前を向いたまま答えました。

「実は冷蔵庫もカードで買った」

「冷蔵庫も?」

初めて聞く話に思わず聞き返すと、夫は少しいら立った声でもう一度言いました。

「そうだって」

半年分の明細を食卓に並べた

家に着くと、私はすぐに言い返すことはせず、引き出しから半年分のカード明細を出しました。

食卓に月ごとに並べ、テレビと冷蔵庫の代金に赤いペンで線を引きます。

その横には、それぞれの月に家計として残っていた金額を書き足しました。

向かいに座った夫に、私は聞きました。

「さっき、車の中で何て言ったか覚えてる?」

「何って…」

「テレビも冷蔵庫もカードで買ったって言ったよね」

「だって、親孝行なんだからいいだろ」

「親孝行することが嫌なんじゃないよ。でも、この支払いも家計から出てるんだよ」

私は明細の数字を指しました。

「ここを見て。翌月の支払いまで考えたら、ほとんど残らない月もあるの」

夫は黙って明細を手に取りました。

1枚目、2枚目と目を通し、3枚目を見たところで手が止まります。しばらくして、明細を食卓に戻しました。

「……ごめん。こんなに余裕がないとは思ってなかった」

「責めたいわけじゃないの。私が知らないまま支払いだけ増えていくのが困るの」

夫は少し黙ったあと、うなずきました。

「じゃあ次から、金額が大きい買い物は先に二人で話そう」

そのあと夫はメモ用紙を取り、「5万円を超える買い物は、先に二人で話す」と書いて私の前に置きました。

テレビと冷蔵庫の代金についても、夫が自分のお小遣いから毎月少しずつ家計に戻すことになりました。

その紙は今も、冷蔵庫の扉に磁石で留めてあります。

先月、夫が通販の画面をこちらに向けて言いました。

「これ、5万円を超えるんだけど……相談していい?」

あのとき食卓に並べた半年分の明細は、夫を責めるためではなく、二人のお金について二人で話すために必要だったのだと思います。


※本記事は、GLAMが独自に実施したアンケートで寄せられた50代女性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

元記事で読む
の記事をもっとみる

注目コンテンツ