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「部屋代を浮かせたいだけだよ」2人1室を当然のように予約していた講師。だが、講師の言い分に感じた違和感とは

  • 2026.9.14
「部屋代を浮かせたいだけだよ」2人1室を当然のように予約していた講師。だが、講師の言い分に感じた違和感とは

前泊の宿の、受付で

社交ダンスを習っていた三十代の終わりごろの話です。

中級まで進み、競技会でも上位に残るようになっていました。

教わっていたのは六十代の男性講師で、その人には長く組んできた五十代の女性講師がいました。

そのころ二人はよく言い争っていて、一緒に踊る姿を見る機会が減っていました。時間が空くと、男性講師は私を呼び、女性講師の代わりに組ませることがありました。

県外のパーティーに出演することになったときも、相手役に指名されたのは私でした。

会場は遠く、前泊が必要でした。私は「宿は自分で取ります」と伝えたのですが、講師は「こっちでまとめて取っておくから」と言って譲りませんでした。

前日の夕方、講師とホテルの受付へ行きました。

講師が予約名を告げると、係の人が画面を確認して言いました。

「一室、二名さまでご予約をいただいております」

私は思わず講師の顔を見ました。

「え…一部屋なんですか?」

講師は驚いた様子もなく、足元に荷物を置きました。

「そうだよ。部屋代を浮かせたいだけだよ。寝るだけなんだからいいだろ」

冗談を言っているようには見えませんでした。

「先生、私、一緒の部屋だなんて聞いてません」

「わざわざ二部屋取ったら高くなるだろ」

「でも、それとこれは別です」

私がそう返すと、講師は少し困ったように眉を寄せました。

「そんなに気にすることか?」

「気にします。私は別の部屋に泊まります」

声が少し強くなりましたが、ここで曖昧にしたくありませんでした。

私は係の人に向き直りました。

「すみません。もう一部屋、空いていますか?追加分は私が払います」

係の人が確認すると、空いている部屋があるとのことでした。

「お願いします」

講師は小さく息を吐きました。

「そこまでしなくてもいいのに」

「最初から一部屋だと分かっていたら、自分で予約していました」

そう伝えると、講師もそれ以上は何も言いませんでした。

翌朝、言われたこと

私は自分の部屋の鍵を受け取り、講師とは翌朝の集合時間だけ確認して別れました。

翌朝、会場の控室で顔を合わせると、私はいつもどおり「おはようございます」と挨拶をしました。

準備をしていると、講師が小さな声で話しかけてきました。

「…昨日のことは、もう忘れてくれ」

私は少し迷ってから答えました。

「忘れるのは無理です。でも、今日はちゃんと踊ります」

講師はしばらく黙ったあと、「分かった」とだけ言いました。

本番は予定どおり終わりました。

帰る前、講師が荷物を持ちながら言いました。

「次から、宿は自分で取ってくれ」

「はい。そうします」

私もそれだけ返しました。

最初から自分で手配したいと伝えていたので、少し複雑な気持ちにはなりました。それでも、嫌だと思ったことをその場ではっきり伝えられたことには、ほっとしていました。

相手が先生だからといって、何でも合わせなければならないわけではありません。あのホテルの受付で一度きちんと線を引けたことは、その後の付き合い方を考えるきっかけにもなりました。


※本記事は、GLAMが独自に実施したアンケートで寄せられた50代女性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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