1. トップ
  2. エピソード
  3. 「今何してるの?」休日に10通届いた同僚からの連絡。家の近くまで来られた私が上司に見せた一枚

「今何してるの?」休日に10通届いた同僚からの連絡。家の近くまで来られた私が上司に見せた一枚

  • 2026.9.13

断ったはずなのに、また通知が並んでいた

以前勤めていた会社での話です。同じチームに、仕事でやり取りすることの多い男性社員がいました。

あるとき仕事の進め方について相談したのをきっかけに、少しずつ連絡の内容が変わっていきました。

平日の業務連絡だけなら、特に気になりませんでした。困ったのは休日です。

土曜の朝、スマートフォンを見ると、彼からメッセージが届いていました。

「今何してるの?」

最初は仕事の確認かと思いました。けれど、そのあとも「今日は出かけないの?」「返事ないけど大丈夫?」と、仕事とは関係のない内容が続きました。

返信をしないでいると、昼にも夕方にも通知が鳴ります。

ある土曜、洗濯物を干して部屋へ戻ると、画面に未読がいくつも並んでいました。数えると、その日だけで10通ありました。

さすがに続くのは困ると思い、月曜に本人へ伝えました。

「あの、休日の連絡なんですけど…仕事のことじゃなければ、控えてもらえませんか」

彼は少し驚いた顔をしました。

「そんなに嫌だった? 返事がないから、具合でも悪いのかと思って」

「元気です。でも、休みの日に何度も来ると落ち着かなくて」

「そっか。分かった、ごめん」

その場では、これで終わったと思いました。

ところが次の土曜になると、朝からまた通知が鳴り始めました。

その日の午後、私は家から歩いて数分のカフェへ行きました。窓際の席でコーヒーを飲んでいると、しばらくして向かいの椅子が引かれました。

顔を上げると、彼が立っていました。

「あ、やっぱりいた」

一瞬、何を言われたのか分かりませんでした。

「……どうしてここに?」

「近くを通ったら、窓から見えたから。ちょっと気になって」

「でも私、休日は連絡を控えてほしいって言いましたよね」

「いや、連絡しに来たわけじゃないよ。たまたま見えただけだから」

そう言われても、私は落ち着きませんでした。

「すみません。今日は一人でいたいので」

まだ半分ほど残っていたコーヒーを置き、私は店を出ました。家まではほんの数分なのに、その日は何度も後ろを振り返りました。

上司に見せたのは、日付と時刻を並べた一枚

週明け、私は課長に「少し相談したいことがあります」と時間をもらいました。

うまく説明できなくなる気がして、休日に届いた連絡の日付と時刻を一枚の紙にまとめて持っていきました。

「私が気にしすぎなのかなと思って、ずっと迷っていたんです。でも、この前は家の近くでも会って……」

課長は黙って紙に目を通し、10通並んだ土曜の欄で手を止めました。

「これ、この日だけで10通ですか」

「はい。一度、休日の連絡はやめてほしいって本人にも言いました」

「それでも続いたんですね」

「はい。正直、また家の近くで会うんじゃないかと思うと怖くて」

口に出した途端、張っていた気持ちが少し緩みました。

課長は紙を机に置きました。

「分かりました。もう一人で対応しなくて大丈夫です。こちらから話します」

その日のうちに、彼は課長と別室で話をしました。何を話したのか、私は知りません。

そのあと、課長から説明がありました。

「当面、彼からあなたへの連絡は私を通します。休日に連絡しないようにも伝えました」

「ありがとうございます」

それだけ答えたとき、ようやく肩の力が抜けました。

次の月曜には、彼の席も私から離れた場所へ移っていました。

課長からは、「何かあったら、直接やり取りしないで私に言ってください」と伝えられました。

彼は私に何も言わず、黙って荷物を移していました。

それ以降、休日に彼から通知が届くことはありませんでした。

数か月後、私は別の会社へ移りました。

あのとき、日付と時刻を一枚の紙に並べたことで、自分でも初めて「これは我慢し続けなくていいことだったんだ」と整理できた気がします。


※本記事は、GLAMが独自に実施したアンケートで寄せられた40代女性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

元記事で読む
の記事をもっとみる

注目コンテンツ