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「親はどこにいるの?」屋内プールで知らない男の子2人まで見守ることになった私。帰り際、男の子の一言とは

  • 2026.9.13

一緒に遊び始めても、親が誰なのか分からなかった

友人の家族と屋内プールへ出かけた日のことです。私は友人の小学一年生の娘さんと、浅いプールに入っていました。

友人は下の子とベンチで休んでいたため、水の中では私が娘さんを見ていました。

スライダーの近くで浮き輪を使っていると、同じくらいの年の男の子が2人、こちらへ寄ってきました。

「ねえ、それ一緒にやってもいい?」

娘さんが私の顔を見たので、私は笑ってうなずきました。

「いいよ。ぶつからないように、順番にやろうか」

「やった!」

子ども同士はあっという間に打ち解けました。

水をかけ合ったり、浅いところを端まで泳いだりして、楽しそうな声が続きます。

私は少し離れたところから見ながら、「はい、次はこっち」「そこから先は深くなるから行かないよ」と何度も声をかけていました。

ただ、一つ気になったことがありました。

男の子たちの親が、誰なのか分からなかったのです。

休憩用のベンチには何人も大人がいましたが、こちらを見ている人はいません。

少し気になって、男の子の一人に聞いてみました。

「ねえ、お父さんかお母さんはどこにいるの?」

男の子は遊ぶ手を止めず、ベンチが並んでいるほうをちらっと見ました。

「あっちにいるよ。たぶん」

「そっか。じゃあ、あんまり遠くには行かないでね」

「うん!」

返事は元気でしたが、すぐにまた水の中へ。結局、私は3人が深い場所へ行かないよう、しばらく一緒に見ていました。

遊び始めて40分ほどたったころ、館内に終了を知らせる音楽が流れ始めました。

そのとき、通路のほうから女性の声がしました。

「ほら、そろそろ帰るよー」

男の子たちが一斉に振り返ります。

「えー、もう?」

「もう、じゃないよ。着替える時間なくなるでしょ」

どうやら、その女性が母親のようでした。男の子たちだけで来ていたわけではなかったのだと分かり、私は少しほっとしました。

母親は男の子たちを連れて、そのまま出口のほうへ向かいました。こちらが一緒に遊んでいたことには、気づいていない様子でした。

「ママ、この人だよ」と戻ってきた男の子

私たちもプールから上がり、タオルを取りに向かいました。

すると娘さんが、少し寂しそうに振り返りました。

「あの子たち、もう帰っちゃうの?」

「みたいだね」

「バイバイ言いたかったな」

「じゃあ、まだ見えるうちに言っておいで」

娘さんが大きく手を振ると、男の子たちも気づきました。

「バイバーイ!」

「またねー!」

それだけでも十分だったのですが、出口近くまで行った男の子の一人が急に母親の手を引きました。

「ママ、ちょっと待って!」

「どうしたの?」

「こっち来て。この人!」

男の子は母親を連れて、私たちのところまで戻ってきました。

「この人、ずっと一緒にいてくれたんだよ。あと、この子ともいっぱい遊んだ」

母親は私と娘さんを見て、少し驚いた顔をしました。

「えっ、そうだったんですか?」

「浅いところで一緒に遊んでいただけですよ。みんな楽しそうでした」

すると男の子が、思い出したようにこちらを向きました。

「あ、そうだ。遊んでくれてありがとうございました!」

思わず笑ってしまいました。

「こちらこそ。楽しかったね」

母親もタオルを抱え直し、申し訳なさそうに頭を下げました。

「すみません。私、向こうにいたので……ずっと見てくださっていたんですね。ありがとうございました」

「いえ、大丈夫ですよ。元気いっぱいでした」

それ以上の話はしませんでした。

最初は少し気になっていたものの、男の子がわざわざ母親を連れて戻ってきたことのほうが心に残りました。

帰り際、娘さんが私の手を握ります。

「またあの子たちに会えるかな」

「会えたらいいね」

自動ドアの向こうで、男の子たちがもう一度こちらへ手を振っていました。


※本記事は、GLAMが独自に実施したアンケートで寄せられた30代女性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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