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「お父さんのお金、触った?」父の現金を持ち出した妹。問い詰めた妹が明かした、振込の理由とは

  • 2026.9.13

父が何度も封筒の中を数えていた

実家に寄った日のことです。父がテーブルに封筒を広げ、入っている札を何度も数えていました。

「どうしたの?」

声をかけると、父は困ったように封筒を見せました。

「入れておいた金が足りないんだよ。俺の勘違いかと思ったんだけどな」

父は現金を用途ごとに封筒へ分け、表に日付と金額を書いて管理していました。そこに書かれた数字と、中身が合わないというのです。

母も心配そうにのぞき込みました。

「前にも少なかったって言ってたでしょう。やっぱり変よ」

家族以外が家に入ることはほとんどありません。二階には妹が暮らしていて、私は時々実家に顔を出していました。

母がためらいながら言いました。

「嫌だけど…一度、妹にも聞いてみない?」

気になった私は、その日、妹が帰るまで実家に残りました。

夜になり、玄関の鍵が開きました。

「ちょっといい?」

妹が靴を脱ぎながら振り返ります。

「何?」

私は少し迷ってから聞きました。

「お父さんのお金、触った?」

妹の手が止まりました。

しばらく黙ったあと、小さく答えました。

「……うん」

「本当に?どうして?」

妹はその場にしゃがみ込み、鞄の中から何枚もの紙を取り出しました。

鞄から出てきた振込の控え

床に広げられたのは、何度も送金したことが分かる振込の控えでした。

「これ、何のお金?」

妹はうつむいたまま答えました。

「前に払ったお金を返してもらえるはずだったの。でも、返してもらうには手続きの費用が必要だって言われて…」

「それで何度も振り込んだの?」

「あと少し払えば全部戻るって言われたから」

その中に、父の封筒から持ち出したお金も含まれていました。

「でも、お父さんのお金を勝手に使ったらだめでしょう」

私が言うと、妹は目を伏せました。

「分かってる。戻ったらすぐ返すつもりだった」

父も母も、すぐには何も言いませんでした。

翌日、家族で振込の控えを持って相談に行き、振込先の状況や今後の手続きについて説明を受けました。すぐにお金が戻るとは言えない状況でした。

それから父の現金は、しばらく母も一緒に確認することになりました。

家へ戻った妹は、控えを手にしたまま父に頭を下げました。

「……ごめんなさい」

父はしばらく黙ったあと、「もう一人で何とかしようとするなよ」とだけ言いました。

お金が減っていた理由が分かっても、すぐに元の空気へ戻ったわけではありません。それでも、その日から家族で状況を確認していくことになりました。


※本記事は、GLAMが独自に実施したアンケートで寄せられた40代女性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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