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山口まりさんに教わる【秋の和モダン鉢植え】コケが草花を引き立てる草地風アレンジの作り方

  • 2026.9.11

山口まりさんに教わる【秋の和モダン鉢植え】コケが草花を引き立てる草地風アレンジの作り方

清楚なたたずまいや、すらりとした草丈の動きが秋の景色を感じさせる植物たち。派手さはないけれど自然の情緒が漂う和モダンスタイルの鉢植えを山口まりさんに教えていただきました。

山口まりさん

千葉大学園芸学部卒業。日本ダリア会理事、日本ハンギングバスケット協会理事、園芸ソムリエ。幅広く園芸に携わり、「花を楽しむ教室」の講師も務める。伝統園芸や山野草にも造詣が深い。
HP:https://www.himegaki.jp

秋風に揺れる姿を思い浮かべながら植物を選び、組み合わせましょう

春から生育を始め、厳しい夏を乗り越えた9月、いよいよ秋の花々が咲き始めます。秋の花には華やかさはありませんが、どれも清楚なたたずまいをしています。また、秋をまとったようなススキやノギクなどは、草丈が大きくなります。すらっとした草姿のものを組み合わせ、秋風を感じるような組み合わせがおすすめです。里山や高原の秋の風景や秋風に揺れるたたずまいを思い浮かべながら、植物の種類や草姿を選びます。

秋咲きといっても、開花は9月~霜がおりるまでの間で植物により開花時期と開花期間が異なります。季節の移り変わりを楽しみたいのであれば、開花時期が異なる植物を組み合わせ、秋でも華やかに演出したいのであれば、開花時期が同じ植物を組み合わせるとよいでしょう。また、初冬の草紅葉を楽しめるよう、葉が色づく植物を取り入れるのもおすすめです。また、鉢は植物にとっての「衣装」。鉢の色・形などによりイメージがまったく異なります。こだわって鉢を選びましょう。

コケが草花を引き立てて日当たりのよい秋の草地の景色を演出

秋の里山の日当たりのよい草地の景色を思い浮かべた組み合わせ。ヤマラッキョウ、ヒメヤハズススキ、ポリゴナム(ツルソバ)だけでは、なんとなく散漫な雰囲気になってしまいがちですが、八重咲きのササリンドウの存在感ある紫色の花が引き締め役になり、さらに斜め前に伸びた茎は寄せ植えに広がりを感じさせます。

A:ササリンドウ 八重咲き ‘スターライト’
B:ヒメヤハズススキ
C:斑入り白花ポリゴナム(ツルソバ)
D:ヤマラッキョウ
E:コケ

鉢の大きさ/外径20㎝(内径13㎝)、高さ8㎝

コケが脇役の和モダンな鉢植えの作り方

日本庭園や草地の景色を演出する脇役、コケを使った鉢植えの作り方を紹介します。

花材

A:ササリンドウ 八重咲き ‘スターライト’
B:ヒメヤハズススキ
C:斑入り白花ポリゴナム(ツルソバ)
D:ヤマラッキョウ
E:コケ

準備するもの

a:植え土(赤玉土2:鹿沼土1で混ぜたもの)
b:ゴロ土
c:肥料
d:化粧砂
e:鉢(直径20㎝、高さ8㎝)
f:スコップ
g:ピンセット
h:割り箸
i:鉢底ネット

作り方

①土、ゴロ土を入れる

鉢底ネット(i)を置く。深めの鉢なので、水はけをよくするため、ゴロ土(b)を2~3㎝入れる。植え土(a)に肥料(c)をひと握り混ぜ、鉢に入れる。

②配置してみる

苗をポットのまま配置してみる。後ろに草丈の高いものを置くとバランスがよくなる。

③ササリンドウを植える

ササリンドウ(A)をポットから出し、根を傷めないように、根が張っていないところから土を落とし、鉢に置く。

④ヒメヤハズススキを植える

ヒメヤハズススキ(B)をポットから出し、同様に土を落とす。鉢が深いので、土を入れて高さを調節してから苗を置く。

⑤斑入り白花ポリゴナムを植える

斑入り白花ポリゴナム(C)も同様にポットから出し、土を落として置く。

⑥ヤマラッキョウを植える

ヤマラッキョウ(D)も同様にポットから出し、土を落として置く。

⑦高さ、向きを調整する

すべての苗を置いたら、株元の高さ、向き、角度を調整する。

⑧土を入れる

隙間に植え土(a)を入れていく。中心がやや高くなる程度に、鉢の縁まで入れる。

⑨割り箸で土を沈ませる

割り箸(h)などを土にさし、動かして隙間に土を送り込む。山野草は山のような景色を感じられるように、ウオータースペースはとらないのがポイント。

⑩たっぷり水を与える

鉢底穴から水が出てくるまで、しっかり水を与える。土が流されないように丁寧にゆっくりと。

⑪コケを張る

全体に貼るのではなく、根が土に出てしまっているところを優先的にバランスを考えてコケ(E)を張る。ぎゅっと土に押しつけて、コケの輪郭を密着させると浮き上がってこない。細かい部分はピンセット(g)があると便利。

⑫化粧砂をのせる

植え土が見えている部分に軽石をふるいで細かく分けた化粧砂(d)をのせる。のせたら軽く押さえて固定させる。

撮影/柴田和宣

※この記事は『園芸ガイド』2026年 秋・特大号の記事を、WEB用に再編集したものです。

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