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「この大きさとは言ってないんだよ!」レジ袋をめぐり10分続いた抗議。だが、店長が謝罪したあとに続けた一言

  • 2026.9.12

夕方のレジで、一つだけ止まっていた列

夕方のスーパーで、調味料の棚の前をいったり来たりしていました。

どちらを買うか決めきれずにいたとき、レジのほうから大きな声が聞こえてきて、思わず顔を上げました。

「だから、この大きさとは言ってないんだよ!」

一番手前のレジで、五十代くらいの男性がレジ袋を片手に持っていました。

向かいにいる若い女性店員は、困ったように何度も頭を下げています。

「申し訳ありません。こちらの確認が足りませんでした。小さい袋に交換して、差額もお返しします」

「いや、そうじゃなくてさ。こっちは小さいのでいいと思ってたんだよ。勝手に大きいのにされたら困るだろ」

男性の声には、最初の勢いのまま苛立ちが残っていました。

「はい、本当に申し訳ありません」

店員はレジを操作し、小銭を用意しました。

しかし、男性は差し出されたお金に手を伸ばしません。

「ちゃんと聞いてくれれば済んだ話だろ」

「おっしゃるとおりです。確認してからお付けするべきでした」

店員の声は少し震えていました。

私は調味料をかごに入れ、そのレジの数人後ろに並びました。前の人たちは何度も時計を見たり、隣のレジをのぞいたりしています。

しばらくすると、何人かは別の列へ移っていきました。

それでも男性は、「普通は聞くだろ」「こんなの頼んでない」と同じ話を繰り返していました。

店長が指でさした、棚の張り紙

腕時計を見ると、最初に声が聞こえてから10分ほどたっていました。

そこへ、カウンターの奥から年配の男性が出てきました。

「お待たせして申し訳ありません。店長の◯◯です。こちらでお話をうかがいます」

男性はすぐに店長へ向き直りました。

「この人が勝手に大きい袋にしたんだよ。俺はそんなの頼んでないから」

店長は店員に一度目を向け、それから男性に頭を下げました。

「サイズの確認ができていなかった点はこちらのミスです。申し訳ありませんでした」

男性は少しだけ声を落としました。

「だったら最初から、ちゃんと聞けばいいじゃないか」

「はい。そのようにいたします。ただ、料金についてはこちらに表示している金額どおりで、余分に料金をいただこうとしたものではありません」

そう言って店長が指を向けた先には、レジ袋のサイズと料金を書いた張り紙がありました。

男性もそちらを見ました。

「…別に、だまされたって言ってるわけじゃないんだよ」

「はい。確認不足については申し訳ありません。お会計は小さい袋の金額に直しておりますので、こちらが差額です」

店長は小銭を差し出しました。

男性は少し黙ったあと、それを受け取ります。

「次からちゃんとしてよ。本当に」

「申し訳ありませんでした」

男性は袋を持ち直すと、そのまま出口へ向かっていきました。

自動ドアが閉まると、それまで止まっていた列がようやく動き始めました。

私の番になったとき、先ほどの店員がレジに戻っていました。目元が少し赤くなっています。

商品を通してもらいながら、私は迷った末に小さな声で言いました。

「さっき、大変でしたね」

店員は一瞬こちらを見て、それから少しだけ笑いました。

「……ありがとうございます」

それだけ言うと、すぐにいつもの調子に戻り、次の商品を手に取りました。

少し離れたところでは、店長がレジ袋の張り紙を確認しながら、店員と短く話をしていました。

男性が確認不足に腹を立てた理由は、分からなくもありません。ただ、交換も返金もすると伝えられたあとまで、大きな声で責め続ける必要があったのだろうかと、帰り道でも考えてしまいました。


※本記事は、GLAMが独自に実施したアンケートで寄せられた20代女性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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