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「ただ、少し眠りたかった」産後うつだったママが「産後ケアホテル」を始めた1つのメッセージ

  • 2026.9.10

出産後のお母さんの心身のケアをサポートしてくれる「産後ケア」。
2024年から北海道で初めて、ホテルでの産後ケアを始めたのが「Cocokara(ココカラ」です。

「北海道にないなら自分で作ろう!」

そうして始めた産後ケアホテル事業は、運営している代表の高橋奈美さんと助産師の荒木美里さんのさまざまな経験が生きています。

母親として、そして助産師として見てきた景色や、育児の中で感じる喜びや悩み、時にはクスッと笑えるエピソードも…

2人が同じ目線でこの事業を始めた「きっかけ」とは?
子育てや生き方についてもお話を聞きました。

Sitakke

連載|私のきっかけ

産後うつを経験した私が、欲しかった場所

Sitakke

Cocokara代表の高橋奈美です。

長女を出産したころの私は、専業主婦として子育てに向き合う毎日を送っていました。

「赤ちゃんが生まれたら幸せな毎日が始まる」

そんな未来を思い描いていました。

もちろん大変なこともあるだろうけれど、なんとかなる。
そう思っていました。

でも現実は想像していたものとは違いました。

ただ、少し眠りたかった

Sitakke

眠れない。
休めない。

当時はコロナ禍での出産・育児だったことと、多忙で月の半分は出張で夫が不在だったため、赤ちゃんと2人きりで過ごす毎日がとても長く感じていました。

抱っこしたときにみせる安心した顔がかわいく、癒される気持ちもあります。

その一方で、急に泣き声が聞こえても、立ち上がる気力も声をかける気力もない。
目を開けていることすら億劫に思えるぐらいまったく動けなくなった日もありました。

今振り返ると、私は「産後うつ」だったと思います。

当時の私は、育児の方法を教えてほしかったわけではありません。

ただ、少し眠りたかった。
ひとりでゆっくりごはんを食べたかった。
「大丈夫?」と声をかけてほしかった。

そんなとき、Youtubeで見つけたのが「産後ケアホテル」の体験動画。初めてその存在を知りました。

北海道にも…娘を見ていて決意したこと

Sitakke

産後ケアホテルとは、産後のママが赤ちゃんと一緒にホテルに宿泊しながら、休息や育児相談などのサポートを受けられる場所です。

赤ちゃんを見てもらいながら休める場所がある。
こんな場所があるんだ。いいな。

心からそう思いました。

でも、北海道にはありませんでした。

「行きたいのに行けない」
「必要なのにない」

そのとき、初めて思ったのです。
こんな場所が北海道にもあったらいいのに。

Sitakke

そして、もうひとつ。考えたのは私の腕の中にいる、娘のことでした。

もし将来、娘が母親になったときに私と同じように苦しんだら。
私と同じように「助けてほしい」と思ったら。

そのときには、安心して休める場所があってほしい。
頼れる場所があってほしい。

「私のときはなかったから仕方ない」ではなく、未来のお母さんたちのために何か残したい。

そんな思いから、私はSNSで「北海道にも産後ケアホテルを作りたい」という夢を発信するようになりました。

するとある日、一通のメッセージが届きました。

「はじめまして。助産師をしています。ぜひお話を聞かせてください」

Sitakke

送り主は、荒木でした。

後編の記事では助産師として働きながら「産後ケアホテル」への思いを強めていった荒木さんのママたちへの思いを聞きました。

北海道初の産後ケアホテル事業へ。2人の出会いがその実現を加速させていきます。

連載|私のきっかけ
連載|子育てに正解なし!ママの居場所から見た景色

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文:Cocokara 高橋奈美
編集:Sitakke編集部あい

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