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愚痴を送っただけなのに、夫から返ってくるのはいつも正論です

  • 2026.9.10
ハウコレ

夫に困りごとを送ると、返ってくるのはいつも「次はこうすればいい」という答えでした。いつしか私は、困ったこと自体を送らなくなりました。そんな私が初めて聞き返したのは、「それ、あなたもやったことある?」という言葉でした。

仕事で嫌なことがあった日も、夫へ送る前に「これは書かないでおこう」と消すことが増えていました。

「大変だったね」ではなく、直し方が返ってきました

結婚してから、夫との会話はメッセージですることが多くなりました。

夫の帰宅が遅く、平日は顔を合わせてもゆっくり話せないからです。

ある日、職場で頼みごとをした相手に断られました。

少し落ち込んで、

「今日、先輩に仕事をお願いしたら断られた。忙しそうだったから仕方ないんだけど、結構へこんだ」

と夫へ送りました。

返ってきたのは、

「それは、先に相手の手が空く日を聞いてから頼むと通りやすい」

でした。

書いてあることは間違っていません。

でも私がそのとき欲しかったのは、「それは嫌だったね」とか「今日は大変だったね」という言葉でした。

直し方がほしくて送ったわけではありません。

それでも夫なりに考えてくれたのだと思い、

「わかった、ありがとう」

と返しました。

送るたびに、自分のやり方を採点されている気がしました

それからも、困ったことを送ると夫は直し方を返してきました。

仕事を抱えすぎたと書けば、

「最初に締め切りを確認して、無理なものはその場で分けたほうがいい」

人に頼みごとを断られて気まずかったと書けば、

「次に会ったときは普通に話しかけたほうがいい」

どれも筋は通っています。

実際、その通りにしてうまくいったこともありました。

だから余計に、私は言い返しにくくなりました。

ただ、返事を読むたびに、

「私のやり方のどこが悪かったんだろう」

と考えるようになりました。

夫に愚痴を聞いてもらっているはずなのに、自分の行動を採点してもらっているような気持ちになるのです。

少しずつ、送る内容を減らしました。

「今日は仕事で嫌なことがあった」

と書いていたのが、

「今日は忙しかった」

になり、最後には仕事の困りごと自体を送らなくなりました。

夫に教わった断り方だけ、うまくいきませんでした

そんなころ、休日に職場の先輩から頼まれごとをされました。

本当は断りたかったのですが、今後も一緒に働く相手なので、どう言えば角が立たないか迷いました。

久しぶりに夫へ相談すると、

「理由は言わないほうがいい。関係が続く相手なら、そのほうが角が立たない」

と返ってきました。

私はその通り、理由を言わず、

「今回は難しいです」

とだけ伝えました。

先輩は「分かった」と返してくれました。

ただ、その後から私への話し方が変わりました。

以前なら雑談も交えて話していたのに、必要な用件だけを伝えられるようになったのです。

たまたまかもしれません。

それでも、理由を少し説明したほうがよかったのではないかと思いました。

夫には報告しませんでした。

また、

「じゃあ次はこうしたほうがいい」

と返ってくる気がしたからです。

しばらくして、また仕事で嫌なことがありました。

夫へ送ろうとして、途中まで書いた文を何度も消しました。

最後に残したのは、

「今日は、直すところを教えてほしいわけじゃないの」

という言葉でした。

既読がついて、少ししてから返事が来ました。

「じゃあ、何て返したらいいのか教えてほしい」

夫も困っているのだと、その文を見て初めて思いました。

私は少し迷ってから、

「今まで教えてくれたやり方って、あなたも実際にやったことある?」

と送りました。

しばらく返事がありませんでした。

やがて届いたのは、いつもよりずっと長い文章でした。

夫は以前の職場で、頼みごとをするタイミングを間違えて断られたり、仕事を抱えすぎて困ったりしたことが何度もあったそうです。

そのたびに、

「次はこうする」

とスマホのメモへ残していました。

私に送ってくれた直し方の多くは、そのメモから出したものだったのです。

そして最後に、

「あの断り方だけは、自分でやったことがなかった」

と書かれていました。

理由を言わずに断る方法は、どこかで聞いたものを、正しいと思って送っただけだったそうです。

私はそこで初めて、先輩とのことを夫へ伝えました。

そして...

夫は、

「それはごめん。やったこともないのに、正しいみたいに言った」

と返しました。

私は、

「それもあるけど、最初から正解が欲しい日ばかりじゃなかったんだよ」

と送りました。

それから、私たちのやりとりは少し変わりました。

ただ聞いてほしい日は、最初に、

「今日は聞いてほしいだけ」

と書きます。

反対に、どうすればいいか迷っている日は、

「どうしたらいいと思う?」

と聞くようにしました。

夫も、困りごとが届くとすぐに対処法を書くのではなく、

「今日は聞くだけでいい?」

と確認することがあります。

助言を頼んだ日は、今でもかなりはっきりした答えが返ってきます。

ただ、最後に、

「これは僕が前に失敗したときの話だけど」

と書かれるようになりました。

同じ言葉でも、どこから出てきたのかが分かると、以前とは少し違って読めます。

(30代女性・事務職)

本記事は、ハウコレ読者への独自アンケートに寄せられた実体験をもとに制作していますが、個人が特定されないよう、一部設定を変更しています。

(ハウコレ編集部)

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