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「ジュースでも買いなさい」断っても小銭を渡してくる別部署の人。だが、昼休みに起きた出来事に戸惑ったワケ

  • 2026.9.10

廊下で呼び止められて、小銭を差し出された

同じ会社に、別の部署の方がいました。仕事で関わることはほとんどなく、廊下ですれ違えば挨拶をする、それくらいの間柄でした。

ある日、いつものように会釈をすると、呼び止められました。

「ジュースでも買いなさい」

そう言って、その方はポケットから小銭を出しました。

「いえ、大丈夫です。いただけません」

私は手を引きましたが、相手は笑ったままでした。

その日は結局、小銭を私の上着のポケットに入れられてしまいました。

最初は、面倒見のいい人なのだと思いました。

少し困るけれど、悪気があるわけではないのだろうと。

ところが、その後も廊下で会うと、何度か同じように小銭を差し出されました。

断っても、「いいから」と返されます。

私は、自分の断り方が曖昧なのかもしれないと思いました。次に会ったら、もっとはっきり断ろう。そう考えていました。

誰にも話していない場所に、その人がいた

そのころ私は、昼休みになると会社を出て、近くの公園へ車で行くことがありました。

誰かが嫌だったわけではありません。ただ、昼くらいは一人で静かに過ごしたかったのです。

車の中でお弁当を食べて、時間になれば会社へ戻っていました。

どこで休憩しているかを、職場の人に話したことはありませんでした。

ある日、車の中にいると窓を軽く叩く音がしました。

顔を上げると、あの方が立っていました。手には小さな袋を提げています。

「これ、よかったら」

袋の中にはお菓子が入っていました。

驚いている私に、その方は何気ない調子で車の話を始めました。

「この前、帰りに近くに停めていましたよね」

さらに、私が車の中でしていたことにも触れました。

「歌ってましたね」

私は、その方がどんな車に乗っているのか知りませんでした。

それなのに、相手は私の車を知っていて、車内にいた私の様子まで見ていたようでした。

どうして昼休みの場所まで分かったのかは、今も分かりません。

偶然だったのか、それとも以前から私の車を見ていたのか。その場では聞くこともできませんでした。

断り方の問題ではないと思った

小銭のことだけなら、自分がもっと強く断ればいいと思っていました。

けれど、誰にも話していない場所で声をかけられたことで、その考えは変わりました。

私は上司に、それまでにあったことを相談しました。

「それは、気にしていいと思う」

そう言われて、少しだけほっとしました。自分が考えすぎているだけではないのだと思えたからです。

その後、私はなるべくその方と二人きりにならないよう気をつけるようになりました。しばらくすると廊下で顔を合わせることもなくなり、今では話すこともありません。

直接危害を加えられたことは一度もありません。声を荒らげられたこともありません。

だからこそ、当時はどう受け止めればいいのか分かりませんでした。

悪い人だったのかどうかも、今も分かりません。ただ、こちらが距離を取りたいと思っていることが伝わっていない。その感覚だけが、ずっと怖かったのです。

今でも時々、あの人は私のことをどこまで見ていたのだろうと思い出します。


※本記事は、GLAMが独自に実施したアンケートで寄せられた30代女性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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