1. トップ
  2. 【1泊2日箱根リトリート旅】「頭が空っぽになる」「北欧にいるみたい」仙石原の森に抱かれて“自分を取り戻す滞在”が叶うリゾートホテルへ

【1泊2日箱根リトリート旅】「頭が空っぽになる」「北欧にいるみたい」仙石原の森に抱かれて“自分を取り戻す滞在”が叶うリゾートホテルへ

  • 2026.9.8

“何もしない贅沢”に没頭できる

箱根リトリート före & villa 1/f。

慌ただしく過ぎていく日々。たまには歩みをゆるめ、自分を取り戻す時間を作りませんか? おすすめは、あれこれ予定を詰め込み過ぎない、自分の声に耳をすませ、そして自分を整えるひとり旅。

箱根・仙石原の森に息づくリゾートホテル「箱根リトリート före & villa 1/f」(以下箱根リトリート)はアクセス抜群、電車なら新宿から小田急ロマンスカーと箱根登山バスで約2時間で到着するうえ、そもそも心身の深いところからリセットを図る“リトリート滞在”をコンセプトに設計されており、理想的な「自分を取り戻す旅」が叶います。40代後半、そこそこ疲労をためているCREA編集スタッフが旅の様子をお届けします。

最寄りのバス停から心地のいいやわらかな風を感じながら歩くと、約3分で箱根リトリートに到着。そこに待つのは、建築家・渡辺 明氏が設計した、半ドーム型のフォルムとぐるりと張り巡らされたガラス壁が印象的な建物。ほぼ全面ガラスなので、中の空間と仙石原の森がシームレスにつながり、個性的でありながらも森にとけこむデザインになっています。

箱根リトリートは、モダンなホテル棟「före(フォーレ)」全37室と、広大な敷地に点在する独立コテージ「villa 1/f(ヴィラ ワンバイエフ)」全18棟という2つの宿泊空間で構成されており、このガラスドームはレストランも備えたチェックインカウンターになります。

宿泊したのは、föreのスーペリアルツイン。大きな窓のすぐ向こうには豊かな森。オフホワイトの塗り壁と明るい色の床材が清潔感あふれる心地よい空間を作り出しています。

föreスーペリアルツイン。
föreスーペリアルツイン。

部屋の最たる特徴として、テレビがありません。家にいると、何を観るわけでもないのにテレビを点けてしまう人も多いと思いますが、ここでは強制的にテレビから自分を引き離してくれます。しんと音のない部屋いると、セミや鳥の鳴き声が自然と耳に届き、何もしない贅沢に没頭できます。

「北欧にいるみたい」との声が

階段を上がるとfree bird & terraceがある。

部屋で非日常の時間を味わい、föreのすぐ目の前にあるフリースペース「free bird & terrace」へ。36色もの色鉛筆を使って塗り絵ができるコーナーでは、色を選ぶ行為と、絵を色で塗りつぶすという久しぶりの感覚に、時間を忘れてすっかり夢中に。たまたま居合わせた女性2人も「頭が空っぽになる」「北欧にいるみたい」と、森に囲まれたテラスでの穏やかな時間がすっかり気に入っているようでした。

「cafe & lounge」では、挽きたての豆で淹れたコーヒーや焼き菓子、ケーキが楽しめるほか、自ら燻製を作ってワインやウイスキーとともに堪能できるプランがあるので、夕食前後に立ち寄るのもおすすめです。

cafe & loungeでいただけるケーキ。写真左から、洋酒漬けのチェリーがアクセントになった「愛媛中山モンブラン」650円とサクサクのタルト生地とジューシーなフルーツがおいしい「季節のフルーツタルト」700円。
チーズやナッツなど好きな具材100gを盛り合わせて燻製して味わえる「スモーク de おつまみ」3,000円。ドライフルーツの燻製はワインに合う大人の味。

夕食は、チェックインカウンターと同じ建物内にある薪火料理のお店「WOODSIDE dining」へ。窓からは箱根連峰が一望でき、橙色に暮れゆく景色とともに、ブナの木の薫りを纏った薪火コースディナーを堪能しました。

WOODSIDE dining。
薪火で調理された水茄子とプラータチーズのカプレーゼ。ミントオイルでさっぱりといただける。
じっくりと低温調理された豚肩スペアリブはほろほろ。

空っぽになって整う

敷地の奥深くに佇む温泉施設「ONSEN f(温泉f)」は、手つかずの自然に囲まれた露天風呂が自慢。内湯の泉質はナトリウム-塩化物温泉で、強羅の大地から湧き出る自然の恵みがこわばった身体を優しくときほぐしてくれます。入浴後は、疲労が抜けて体が軽くなったような感じも。

温泉施設へつながる小道。あふれんばかりの緑を浴びながら温泉へ向かう。
温泉施設「ONSEN f(温泉f)」の内風呂。
温泉施設「ONSEN f(温泉f)」の露天風呂。

入浴後は部屋に戻り、窓をあけて森を吹き抜ける夜風を楽しんだり、虫の声をBGMに読書したり……空っぽになった身体に心地よさを感じながら、ぐっすりと眠りました。

日が暮れてからのガラスドーム。暗がりの中のあたたかい光に和む。

静謐な空間と身体が喜ぶ味……料亭 俵石で満たされる

翌日の朝食は、「料亭 俵石」へ。こちらは1914年(大正3年)、建築家・島田藤吉の私宅を東京・大森から移設して開業した温泉旅館「俵石閣」を改装して誕生した、数寄屋造りの歴史ある料亭です。ちなみに俵石閣は、歌人・与謝野晶子や与謝野寛、画家の石井柏亭、経済学者の河合栄治郎といった文化人たちに愛された隠れ家として、また今上天皇が皇太子時代に宿泊された名門旅館としても知られています。

料亭 俵石。
一枚一枚手作りされた、ゆらぎのある「大正硝子」から入る上品な光に包まれた廊下。歴史の重みを感じる静謐な佇まいに自然と背筋がのびる。
建物内には、杉板を薄く切って編んだ「網代天井」(写真)や、5センチもの厚さの板を彫刻刀で手彫りした「透かし彫り」など、当時の職人技が随所に息づく。

ここでいただけるのは、箱根エリアの複数の有名旅館・ホテルで料理長を歴任してきた濱中明利氏が丁寧に作る本格懐石。障子越しのやわらかな光に包まれながら、素材の味が引き出されたお料理を一品一品味わうごとに、名湯で脱力した心と身体がだんだんと満たされていくのを感じます。

個室からの景色。
濱中明利氏が作る本格懐石。ちょうどいい塩梅で歯ごたえがのこる油揚げと小松菜のおひたしに感動。

朝食後は、チェックアウトまで部屋でくつろいだり、cafe & loungeで淹れたてのコーヒーを飲みながら、目前の池に写るゆらぐ木々の景色を眺めたり……何もしない贅沢を最後まで味わいつくしました。

cafe & loungeの前に広がる池。水面に写り込む美しい景色に心が洗われる。

宿の名称になっている 「före(フォーレ)」はスウェーデン語で「前へ」を意味します。従来の温泉旅館でもシティホテルでもない、新しいリゾートのあり方を「前へ」と進めていくという意志が込められているそうですが、いったん立ち止まって自分自身をリセットし、そして英気を養うことで、宿泊者もまた「前へ」と歩みを進められる、そんな宿だと感じました。

箱根リトリート före

所在地 神奈川県足柄下郡箱根町仙石原1286-116
開業日 2019年4月
客室数 37室
料金 41,200円~(1名1室利用時、税・サービス料込、朝食夕食付き)
アクセス 小田原駅・箱根湯本駅より箱根登山バスにて「桃源台」行き乗車、「俵石・箱根ガラスの森前」下車、徒歩3分
電話 0460-83-9090(リザベーションデスク)
https://www.hakone-retreat.com/

文=CREA編集部 写真=橋本 篤

元記事で読む
の記事をもっとみる

注目コンテンツ