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「了解です。」とだけ返して席を立つ私が、後輩に説明できなかったこと

  • 2026.9.7
ハウコレ

後輩からミスの報告が届くたび、私は関係部署へ自分の段取り不足として伝えていました。後輩の名前を残さないことばかり考え、その理由を本人には説明しませんでした。

後輩の名前を書かないと決めていました

私は入社8年目で、2年目の後輩の指導を任されています。倉庫からミスの報告が届くと、私は関係部署との共有チャットを開いていました。

「こちらの段取りが足りていませんでした。差し替えをお願いできますか。」

毎回、私が送っていた内容です。後輩の名前は書かず、自分の段取り不足として伝えていました。そのあと関係部署へ行って対応し、後輩には「了解です。」とだけ返していました。

新人だったころ、私自身のミスが名前つきで社内に広まり、半年ほど何度もその話をされた経験があります。同じことを後輩に味わわせたくないと考えていました。

ただ、その理由を本人へ説明することは避けました。助けていると伝えれば、恩を着せるように受け取られるのが怖かったからです。

報告が遅れても理由を聞けませんでした

そのうち、後輩から届く報告が遅くなりました。あるときは半日遅れ、差し替えが間に合いませんでした。

理由を聞こうとしても、責める内容になる気がして送れませんでした。報告そのものが来なくなることのほうが怖く、私は関係部署と上司への対応を先に済ませました。

上司にも、自分の段取り不足として説明しました。そのことを後輩へ伝えることもしませんでした。

名指しから後輩を遠ざけることばかり考え、後輩がなぜ報告をためらうようになったのかは、本人に確認していなかったのです。

後輩が過去の書き込みを見た日

ある日、後輩からメッセージが届きました。

「次からは、私が自分で報告します。」

そこで初めて、説明しなかったことが後輩を安心させるどころか、別の疑いを持たせていたと分かりました。

私は新人のころの経験と、後輩の名前を書かなかった理由を伝えました。さらに、「怖がらせていたのは、私の都合です」と送りました。

そして...

翌週、「私の確認漏れでした。差し替えをお願いします」と後輩自身が書きました。

これまで私は、名前を出さないことだけを考えていました。そのせいで、後輩が自分で説明し、次の対応を覚える機会まで減らしていたのだと思います。

その日は席を立たず、隣で差し替えの確認をしました。

(30代女性・会社員)

本記事は、読者アンケートに寄せられた実体験をもとにした本人視点の記事を参考に、相手側の心情を想定して制作しています。実際の相手本人への取材ではなく、編集部による解釈を含みます。

(ハウコレ編集部)

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