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オリジナリティ溢れるパンが酒に寄り添う。和洋を問わない料理が並ぶ京都〈this is ormary store〉

  • 2026.9.9

街と自然とが近いように、観光地と日常とが近いのも京都らしさ。名所のすぐそばに暮らしがある街で、今注目したいのはオーナーのセンスが光る個人店。独自のスタイルを貫きつつも、背伸びさせない安心感もある京都〈this is ormary store〉を案内したい。

photo: Yoshiko Watanabe / text: Mako Yamato

京都〈this is ormary store〉しめ鯖とブルーチーズのマッシュポテト、パテ・ド・カンパーニュやブリの炙りなどちょっとずつ5種盛り、バゲットと塩バターパン、自家製豚ハム トンナートソース
BRUTUS

京都駅と五条通を結ぶ界隈には新しい店がどんどん増え、点が面になりつつある近頃。六条通の1本北にある〈ディス イズ オーマリー ストア〉もその一軒だ。

主役は自家製ルヴァン種で作るパン。ショーケースに並ぶ20種ほどのパンは、攻めすぎとも言える深い焼き込みで存在感を放つ。アンチョビ・アオサ・ガーリックの塩パンにじゃがいもとクアトロチーズはちみつ、菜の花とツナのアンチョビサンドなど酒飲み仕様とわかるフィリングからも、店のコンセプトが一目で伝わる。

京都〈this is ormary store〉店内
店内で食べる場合には温めてもらえる。パンはもちろんすべてテイクアウトも可能だ。

パンを焼くのは店主の平居勇一郎さん。飲食の現場で長年働いてきたものの、20年以上焼き続けているパンは独学なのだという。それゆえの自由な発想が、ほかのベーカリーにはない酒場のパンを作り上げている。

開店と同時に満席になる日も珍しくない。人々を惹きつけるのは、主役のパンをさらに引き立てる料理たちだ。しめ鯖(さば)とブルーチーズのマッシュポテトや自家製豚ハム トンナートソースなど、和洋を問わない料理はどれも酒泥棒。迷ったならまずは盛り合わせを。ついつい酒が進み、時間を忘れてしまうに違いない。

京都〈this is ormary store〉店主・平居
昼に店を開けるため朝6時からパンを焼くという平居さん。工房は店に隣接している。

「お酒は好きなものを飲んでもらえれば」と平居さん。日本酒は鳥取の〈久米桜〉に絞って5〜6種ほど。焼酎は鹿児島〈中村酒造場〉の芋焼酎など、自身の好きな銘柄をセレクト。注文ごとに搾るレモンサワーやオレンジサワーなども昼下がりの一杯によく似合う。好みのパンを見つけ、自由な組み合わせを楽しむ。そんな気取らない時間が待っている。

京都〈this is ormary store〉しめ鯖とブルーチーズのマッシュポテト、パテ・ド・カンパーニュやブリの炙りなどちょっとずつ5種盛り、バゲットと塩バターパン、自家製豚ハム トンナートソース
左から、自家製豚ハム トンナートソース1,100円。パテ・ド・カンパーニュやブリの炙りなど、内容はその時々のちょっとずつ5種盛り(パン付き)2,000円。この日のパンはバゲットと塩バターパン。しめ鯖とブルーチーズのマッシュポテト800円。焼酎ソーダ割700円〜、日本酒900円〜。平日の15時、16時頃が狙い目。

Information

this is ormary store

住所:京都府京都市下京区富小路通六条上ル本塩竈町533-3
TEL:なし
営:12時〜20時。営業時間の変更もあるためInstagram(@this_is_ormary_store)で確認
休:火曜、不定休

2023年10月オープン。スタンディングのほかベンチシートも。

※20歳未満の者の飲酒は法律で禁止されています。

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