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「私はほとんど食べてないから、半額の3千円でいいよね」親戚の会計で何度も続いた、気まずい一言。だが、伯母が決めたルールとは

  • 2026.9.6

割り勘の席で、伝票が回ってきた

親戚が集まって食事をする機会が、年に何度かあります。その日も十人ほどで座敷の個室に入り、大皿の料理を取り分けながら食べていました。

食事が終わり、伝票を見ながら一人分の金額を計算していたときです。

少し離れた席にいた親戚の一人が、財布を開きながら言いました。

「私はほとんど食べてないから、半額の3千円でいいよね」

確かに、その人はもともと食が細く、料理もかなり残していました。自分が食べた量を考えれば、同じ金額を払うことに納得できなかったのかもしれません。

ただ、困ったのは、その場で自分の支払額だけを決めてしまうことでした。

誰もすぐには返事をせず、少し間が空きました。

「まあ、今回はそれでいいんじゃない」

結局、誰かがそう言い、不足した分はほかの人たちが少しずつ多く出しました。

一人あたりにすれば数百円です。だから私も、その場で何か言うほどではないと思っていました。

ところが、次の集まりでも似たことがありました。

「今日はお酒を飲んでないから、その分は抜いていいよね」

お酒については、確かに飲んだ人だけで負担するほうが公平だと思います。ただ、料理代まで含めて本人が金額を決めるので、結局また誰かが不足分を足すことになりました。

それが何度か続くうちに、伝票が置かれると、みんなが少し黙るようになりました。

伯母が変えたのは、支払う人ではなく計算の仕方だった

次の集まりでも、食事が終わると店の人が伝票を持ってきました。

すると、いちばん年上の伯母が先に伝票へ手を伸ばしました。

「料理は大人で同じように分けて、お酒だけ飲んだ人で分けましょうか」

誰かを見ながら言ったわけではありません。

伯母は伝票を見ながら料理と飲み物の金額を分け、みんなもそれに合わせて財布を開きました。

いつも少なめに払っていたその人も、その日は計算された金額をそのまま出しました。

帰り道、母がぽつりと言いました。

「最初から分け方を決めればよかったのね」

私も、その通りだと思いました。

食べる量も飲む量も、人によって違います。だから不公平だと感じること自体がおかしいわけではありません。

ただ、それぞれが自分の基準で金額を決めれば、足りない分を誰かが負担することになります。

それ以降、親戚で食事をしたときは、料理代と飲み物代をどう分けるかを先に確認するようになりました。

伝票が回ってきても、以前のような妙な沈黙はありません。

誰かを注意したわけでも、謝らせたわけでもありません。計算の仕方をひとつ決めただけで、ずっと続いていた気まずさはなくなりました。


※本記事は、GLAMが独自に実施したアンケートで寄せられた30代女性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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