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「日本がいかに安全で道徳的な国か…」30代女性がイギリスで体験した恐怖

  • 2026.9.5
観光客が密集する場所では、何かにぶつかる感覚すらスリの手口かもしれません
出典:イチオシ | 観光客が密集する場所では、何かにぶつかる感覚すらスリの手口かもしれません

【わたしのイチオシ対策】人混みではリュックを前に抱える

自身やご家族が体験した海外旅行でのトラブルとその対策についてアンケートで募集し、【わたしのイチオシ対策】として紹介します。

今回は、エディンバラ城近くの賑やかな通りで、大道芸に気を取られている間に財布を盗まれてしまった30代女性の体験談をお届けします。

 

旅の始まりと、突然のトラブル

会社の同僚と2人で、イギリス・スコットランドのエディンバラへ観光旅行に出かけました。1日目の午後にエディンバラ空港へ到着し、トラムで市内へ移動して新市街のホテルにチェックイン。その夜は旧市街のパブで伝統料理のハギスとスコッチウイスキーを堪能し、異国情緒あふれる旅の始まりに胸を躍らせていました。

 

トラブルに見舞われたのは、2日目のことです。午前中に世界遺産のロイヤル・マイルを散策し、午後にはエディンバラ城を見学して、その歴史的な重厚感に圧倒されていました。城を出たあともメインストリートは多くの観光客やパフォーマーであふれ返っており、とても賑やかな雰囲気でした。そんな中、旧市街のロイヤル・マイルで開催されていた大道芸に目が留まりました。素晴らしい演奏が響き渡る中、友人と一緒にそのパフォーマンスに見入ってしまい、ほんの数分だけその場に立ち止まったのです。

 

観光客が密集している場所だったため、移動する際に「誰かになんとなくぶつかったような感覚」はたしかにありました。しかし、その時はただの人混みだと思い、周囲への警戒が完全に緩んでしまっていたのです。パフォーマンスを楽しみ終え、その後に別の場所で会計をしようとした際、リュックを開けて愕然としました。あるはずの財布がどこにも入っていなかったのです。一瞬にして全身の血が引いていくのを感じました。

現地での苦労とリアルな気づき

スリを警戒していなかったわけではありません。財布はリュックの外側のポケットではなく、わざわざ内側のファスナー付きの場所にしっかりと入れておきました。それにもかかわらず、私が大道芸に夢中になっているわずかな隙に、気づかないうちにファスナーを開けられて抜き取られていました。財布の中には、日本円にして5万円ほどの現金が入っていました。幸いなことに、クレジットカードやパスポートは別のセキュリティーポーチに分けて入れていたため無事でしたが、お気に入りの財布とこれからの旅の予算を一瞬にして失ったショックは計り知れないほど大きかったです。

 

3日目には早朝からアーサーの玉座に登って街を一望し、午後は国立スコットランド美術館で西洋絵画を鑑賞、4日目にはスコットランド・ハイランド地方への日帰りツアーでネス湖を探索し、5日目にはカールトン・ヒルでの記念撮影やプリンセス・ストリートでのショッピング、夜のゴースト・ツアーでの中世地下都市体験など、たくさんの素晴らしいスケジュールが控えていました。しかし、財布を盗まれた瞬間から常に頭の片隅にその不安がつきまとい、楽しさの反面、どこか緊張し続けなければならない重苦しい時間を過ごすことになりました。

 

この被害を通じて痛感したのは、日本がいかに安全で道徳的な国であるかということです。日本では、万が一財布を落としたり忘れたりしても、拾った人が警察に届けてくれて、高い確率で手元に戻ってくることが珍しくありません。しかし海外では、「盗まれたら最後、二度と戻らない」のが厳しい常識です。公共の場でも他人の持ち物を盗まない、あるいは困っている人を助けようとする道徳観が根付いている日本の治安の良さは、長年かけて築き上げてきた世界に誇れる素晴らしい文化なのだと初めて身に沁みて思い知らされました。

トラブルの解決と、現地の人との温かいやり取り

財布がないと気づいた直後、まずは大道芸を見ていた周辺の道を必死に探しましたが、当然スリの犯人がそこにいるはずもなく、見つけることはできませんでした。激しいパニックと絶望感に襲われながらも、すぐに近くの警察署へと向かいました。

 

さらに警察署では、慣れない英語での状況説明に非常に苦労しました。どんな状況で、どこで盗まれたのかを身振り手振りを交えて必死に伝え、なんとか「ポリスレポート(被害届の証明書)」を作成してもらうことができました。もちろん、現地の警察に届け出たからといって、盗まれた現金や財布が戻ってくることはありません。それでも、言葉の壁がある中で必死に対応してくれた現地の警察官の厳格な手続きには、どこか一区切りをつけられる冷静さを取り戻させてもらいました。

 

そして何より、この絶体絶命のピンチを救ってくれたのは、同行していた会社の同僚の存在でした。私が旅の資金を失って途方に暮れる中、同僚が万が一のためにと予備の現金を多めに持っていたのです。同僚は「大丈夫だから、これで最後まで楽しもう」と、帰国までの食費を快く貸してくれました。その温かい支えと優しさがなければ、残りの旅行を続けることすらできず、悲惨な思い出だけで帰国することになっていたはずです。6日目の午前中に最後のお土産をハンター・スクエア付近で購入し、午後に空港へ向かって夕方の便でロンドン経由で帰国するまで、同僚の存在がどれほど心強く、有り難かったか言葉にできません。

この経験から得た「わたしの教訓」

観光地でのちょっとした立ち見や写真撮影の瞬間は、観光客の注意が完全に別の対象へ向くため、プロのスリ集団にとってこれ以上ない絶好の仕事場となります。「自分は内側のポケットに入れているから大丈夫」という過信は通用しません。

 

今回の財布盗難被害から学んだ、海外旅行における確実な教訓と自衛のポイントを以下にまとめます。

観光地や人混みの中では、リュックサックを絶対に後ろに背負わないこと背中に背負ったリュックは、スリからすれば完全に無防備な状態です。人が密集する場所に入る際は、リュックを必ず「胸の前に抱える」か、常にチャックの部分に手を添えておくのが鉄則です。 旅の資金(現金)は絶対に一つにまとめず、数カ所に分散して所持すること今回のようにメインの財布を丸ごと盗まれても、現金を衣服のインナーポケットや別のバッグなどに分散させておけば、一度にすべての予算を失う最悪の事態を防ぐことができます。 パスポートやクレジットカードなどの最重要貴重品は、セキュリティーポーチで衣服の下に身につけること今回はこれが実践できていたため、帰国不能になる致命傷を避けることができました。現金だけでなく、命の次に大切な貴重品はバッグではなく肌身離さず管理してください。 大道芸の鑑賞や写真撮影に夢中になっているときほど、定期的にカバンの口を確認すること数分立ち止まるだけでもターゲットにされます。何かにぶつかるような違和感があった時は、すぐにその場でカバンの状態を確認する癖をつけてください。

 

海外旅行では「自分の荷物は常に狙われている」という高い自責の意識を持つことが、最大の防犯対策となります。皆様もぜひ、私のこの苦い失敗談を教訓にしてみてくださいね。

 

※エピソードは回答の当時のものです。現在とはサービスや金額などの情報が異なることがございます

※投稿エピソードのため、内容の正確性を保証するものではございません

 

【どの世代が多い?】海外旅行のトラブル経験率、世代差が明らかに

画像出典:KDDI株式会社「海外旅行に関する調査を実施」

【出典】

海外旅行に関する調査を実施(PR TIMES/KDDI株式会社)

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