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「逆恨みされるかも」通報わずか3%→痴漢を取り逃がした空手部女子高生の罪悪感「私のせいで誰かが…」【作者に聞く】

  • 2026.9.2
勇気も怒りもへし折られた…「痴漢」を突き出してやるはずだったのに!まさかの展開 画像提供:志水恵美(@shimizoon)
勇気も怒りもへし折られた…「痴漢」を突き出してやるはずだったのに!まさかの展開 画像提供:志水恵美(@shimizoon)

痴漢抑止活動センターのアンケート調査によると、痴漢被害にあったときに通報したケースはわずか3%だという。今回は、誰にも相談できず泣き寝入りが多いといわれる性犯罪「痴漢」の被害エピソードを描いた、志水恵美(@shimizoon)さんの「痴漢を捕まえられなかった話」を紹介する。

後ろから肩に触ってない!?これって痴漢? 画像提供:志水恵美(@shimizoon)
後ろから肩に触ってない!?これって痴漢? 画像提供:志水恵美(@shimizoon)
痴漢を捕まえられなかった話(3) 画像提供:志水恵美(@shimizoon)
痴漢を捕まえられなかった話(3) 画像提供:志水恵美(@shimizoon)
さりげなくでも確実に触ってる!思わず鳥肌! 画像提供:志水恵美(@shimizoon)
さりげなくでも確実に触ってる!思わず鳥肌! 画像提供:志水恵美(@shimizoon)
痴漢を捕まえられなかった話(5) 画像提供:志水恵美(@shimizoon)
痴漢を捕まえられなかった話(5) 画像提供:志水恵美(@shimizoon)

電車内で「助けて!」と言えなかった過去

作者の志水さんが高校生だったころ、路面電車に乗っていると後ろからそっと男の手が伸びてきた。「痴漢だ!」と確信した志水さんは、空手部員だったこともあり、痴漢と戦って駅員に突き出すことを決意する。しかし、しつこく触ってくる手との攻防を繰り返すうち、「逆ギレして暴力を振るわれたら」「周囲の人は助けてくれるのか」「恥ずかしい」とさまざまな思いがよぎる。結局、車内で声を上げる勇気が出ず、痴漢を取り逃がしてしまった。

被害者が声を上げやすい社会へ

志水さんは現在、痴漢被害者が「助けてください!」と言える社会にしたいとの思いから、一般社団法人痴漢抑止活動センターでデザイナーとしてプロボノ(※専門知識を生かしたボランティア活動)を行っている。この活動が本作品を描くきっかけにもなった。

「痴漢問題やジェンダー問題を少し勉強できた今こそ、あの体験を過不足なく伝えられるんじゃないか?というか、描くなら『今だぞ!!』と思いました」と志水さんは語る。

当時は家族や友人にも話せず、警察にも行けなかったという。

「時間がたっていて情報や証拠がない、本当にブサイクだったので痴漢被害者だと信じてもらえないと思った、届け出の見通しが立たないのでとにかく警察が怖かった、などの理由から友人にも言えませんでした。作中にあるように『逃した私のせいで誰かが被害にあう』と思っていたので、罪の告白をする勇気はありませんでした」と振り返る。

走行中の被害は「110番」や「非常ボタン」を

もし今の自分であればどう対応するか。そう尋ねると、「職員がたくさんいる『交通局前』電停で腕をつかんで『痴漢です』と言います」ときっぱり。現在は、車内から110番通報ができるという。

「Zoomイベントで運転手さんにお話を伺ったのですが、走行中に被害に遭ったら『110番』もしくは車内の『非常ボタン』を押してくれて構わない、という心強い言葉をいただきました。非常ボタンを押すのは正直怖いと思いますが、痴漢や急病人の停車なら緊急停車しても2分程度。それで電車運行が遅れるということは、ほぼないそうです(犯人がゴネたり逃げ回ったら遅れますが)」

そもそも痴漢にあわないための対策として、同センターではつけるだけで痴漢にあわなくなるツール「痴漢抑止バッジ」を無料配布し、公式サイトの「学生に知ってほしい痴漢の真実」というページでも具体的な対策をまとめている。志水さんは「学生に対策を委ねるのではなく、私たち大人が『痴漢という犯罪を許さない!』という空気を作っていくことが急務だと思います」と訴える。

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