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息子の電話を切ったあと、息子の妻への「おはよう」をやめた私

  • 2026.9.1
ハウコレ

「あんまり構いすぎるなよ」。息子にそう言われた翌朝、私はいつものメッセージを送らずにいました。その日のうちに届いたのは、これまで待つ側だった息子の妻からの連絡でした。

息子の妻に「おはよう」を送ってから、やかんを火にかける。それが、ここ数か月の朝の順番でした。

送る相手に息子の妻を選んだ理由

長く続けているパートの勤務日が減ってから、家で1人で過ごす日が増えました。

息子に用もなく連絡すると、「どうした?何かあった?」と電話がかかってきます。

心配されるほど寂しいと思われるのは嫌でした。

だから、息子の妻に送るようになりました。

「おはよう。ベランダの朝顔が咲きました」

そのくらいの話なら、何かあったのかと心配されることもないと思ったのです。

返ってきたのは、

「おはようございます。朝顔、きれいですね」

という丁寧な返事でした。

その日は、返事が届いたあと、台所で思いついたことを声に出して話している自分がいました。

それから私は、朝になると息子の妻へ短いメッセージを送るようになりました。

きちんと返してくれる息子の妻

息子の妻の返事は、いつも丁寧でした。

届くまでに時間がかかる日もあり、文面もきちんと整っています。考えて書いてくれているのだろうと思うほど、かえって気になることがありました。

もしかすると、負担なのではないか。

そう考えたことは何度もあります。

それでも、「返事はいらない」と自分から書くことはできませんでした。そう伝えたら、本当に返事が来なくなる気がしたからです。

毎朝のメッセージは、息子の妻に何かを伝えるためというより、私自身が朝を始めるための習慣になっていました。

相手の都合より、自分が安心できることを優先していたのだと思います。

息子からかかってきた電話

ある日、息子から電話がありました。

以前、息子の妻から「最近、お義母さんから毎朝メッセージが来る」と聞いていたそうです。

「毎日送ってるんだって?」

そう言われて、私は「まあね」と答えました。

すると息子は、

「あんまり構いすぎるなよ」

と言いました。

責めるような言い方ではありませんでした。

それでも、息子の妻は困っていたのだろうかと考えました。

本人に聞けばいいだけなのに、「負担だった?」とは聞けませんでした。

私は「わかった」とだけ返して電話を切りました。

そして翌朝、いつもの「おはよう」を送らないことにしました。

いつも送っていた時間になっても、スマホはテーブルに置いたままでした。

何度か確認しましたが、こちらからは送りませんでした。

しばらくすると、息子の妻からメッセージが届きました。

「おはようございます。朝顔はもう咲きましたか」

息子の妻から先に朝の連絡が届いたのは初めてでした。

私は少し考えてから返しました。

「返事はいいのよ。送る相手がいると、朝がちゃんと来るから」

これまで毎朝送っていた理由を、初めて言葉にした気がしました。

ただ、「返事が来なくなるのが怖かった」とまでは書けませんでした。

そして...

息子の妻からは、

「それなら、これからは私からも送りますね」

と返ってきました。

最近は、本当に向こうから先に届く日もあります。

以前のように毎朝必ず送ることはしなくなりました。送りたいことがある日に送り、息子の妻から来た日はその返事をしています。

それでも、「あの頃、負担ではなかった?」とは聞けていません。

聞けば、困っていたと言われるかもしれない。その怖さはまだ残っています。

毎朝の連絡を必要としていたのは、息子の妻ではなく私のほうでした。

だから今は、返事を当然のものと思わないようにしています。

(60代女性・パート)

本記事は、読者アンケートに寄せられた実体験をもとにした本人視点の記事を参考に、相手側の心情を想定して制作しています。実際の相手本人への取材ではなく、編集部による解釈を含みます。

(ハウコレ編集部)

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