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「結婚とか特に考えてない」と別れを告げた元カレが、友人の結婚式で私の左手を見て黙った日

  • 2026.9.1
ハウコレ

披露宴の歓談中、彼の視線は私の左手で止まりました。何か言いかけた口は、それ以上動きません。次の言葉が届いたのは、会場を出たあとでした。

式服のカバーを開けると、2年前のクリーニングのタグがまだ袖に付いたままでした。

2年前に届いた別れの文面

学生時代から5年付き合った彼と別れたのは、この服を最後に着たころでした。届いたのは「結婚とか特に考えてない。俺はずっと独身でいい」という文面。続けて「今までありがとう。元気で」とだけ表示され、通話の着信は最後まで来ませんでした。私は入力欄に長い文章を打っては消し、送ったのは「わかった」だけでした。学生時代から続いた5年が、画面の上で終わりました。

披露宴で交わした短いあいさつ

共通の友人の結婚式に招かれたのは、今の婚約者と暮らし始めてからのことです。披露宴会場の歓談の輪で、彼と2年ぶりに向かい合いました。「久しぶり」と先に言ったのは彼のほうでした。「久しぶり。元気そうだね」と返した私のグラスの持ち手あたりで、彼の視線が止まりました。左手の薬指には、婚約指輪があります。彼は何か言いかけて口を閉じ、私は会釈をして自分の席へ戻りました。祝辞の間も、彼のテーブルのほうは見ませんでした。

会場を出たあとの1通

引き出物を玄関に置いたころ、スマホに通知が1つ灯りました。「今日は驚いた。指輪、おめでとう」。2年ぶりの彼の名前でした。長い言い訳でも、蒸し返しでもない、短い1通。私は少し考えて、「ありがとう」とだけ返しました。すぐに既読が付き、それきり何も届きません。あの日の「わかった」と同じ長さのやりとりで、今度は何も失わずに済みました。

そして...

あの5年を無駄だったと言い切れないのは、短いやりとりで終われる関係の寂しさを知ったからだと思います。今は、選び直した先にいる人の名前を、迷わずトークの一番上に置いています。

(20代女性・事務職)

本記事は、ハウコレ読者への独自アンケートに寄せられた実体験をもとに制作していますが、個人が特定されないよう、一部設定を変更しています。

(ハウコレ編集部)

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