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「お釣り出してよ。使える金券なんだろ?」5円のレジ袋に千円の金券を出した客。だが、レジ横の張り紙を見て黙った理由

  • 2026.9.21
「お釣り出してよ。使える金券なんだろ?」5円のレジ袋に千円の金券を出した客。だが、レジ横の張り紙を見て黙った理由

何も持たずにレジに立った男性

平日の夕方、仕事帰りにスーパーへ寄りました。かごには牛乳とパン、総菜がひとつ。夕飯前の混む時間だったので、私は一番短そうな列の後ろに並びました。

私の前にいたのは、同年代くらいに見える男性でした。手には商品もかごもありません。

順番が来ると、男性は若い女性店員に声をかけました。

「すみません、袋だけ1枚もらえる?」

「はい。レジ袋は1枚5円です」

店員が答えると、男性は財布から千円の金券を取り出し、トレーに置きました。

「じゃあ、これで」

店員は金券を確認したあと、少し困ったような表情になりました。

「申し訳ありません。こちらの金券、お釣りをお出しできないんです」

「え?でもこれ、ここで使えるんでしょ?」

「はい。ご利用はいただけるんですが、お釣りは出ない決まりでして…」

男性は納得できない様子でトレーを指さしました。

「いや、5円だけ引けばいいじゃない。残りを返してくれればいいでしょ?」

そこで私にも、男性が何を求めているのか分かりました。千円の金券で5円の袋を買い、残りを現金で受け取りたかったようです。

「申し訳ありません。それはできないんです」

店員がもう一度伝えると、男性の声が少し大きくなりました。

「だから、お釣り出してよ。使える金券なんだろ?」

「すみません。私ではこれ以上の対応ができないので、店長を呼びますね」

店員はそう言って、レジ横の呼び出しボタンを押しました。

店長が示したレジ横の張り紙

しばらくして、奥から店長が出てきました。

「お待たせしました。どうされましたか?」

すると男性客は、トレーに置いた金券を指さしました。

「これで袋を買いたいって言ってるだけなんだけど。お釣りは出せないって言われたんだよ」

店長は店員からも状況を確認すると、レジ横に貼られた案内を示しました。そこには、金券を利用した場合はお釣りを出せないことが書かれていました。

「申し訳ありません。こちらにもご案内しているんですが、この金券はお釣りが出ないんです」

「でも千円分使えるんだろ? だったら995円返してくれれば済む話じゃないの?」

「申し訳ありませんが、それはできません。皆さま同じようにお願いしています」

男性は張り紙を見たあと、まだ腑に落ちないような顔で言いました。

「じゃあ、この券じゃ袋ひとつ買えないってこと?」

「金券はお使いいただけます。ただ、5円のお買い物でも残りのお金は戻りません。袋だけでしたら、5円を別のお支払い方法でお願いできますか」

店長は声を荒らげず、もう一度だけ張り紙に目を向けました。

男性もしばらく黙っていましたが、やがて金券を手に取りました。

「……もういいよ」

そう言って財布に戻すと、レジ袋も受け取らず、そのまま店を出ていきました。

店長が奥へ戻ると、止まっていた列がようやく動き始めました。

私がかごを台に置くと、先ほどの店員は小さく息をついてから、こちらに向き直りました。

「お待たせしました。いらっしゃいませ」

私は思わず、「大変でしたね」と小さく声をかけました。

店員は少しだけ表情をゆるめて、「ありがとうございます」と頭を下げました。


※本記事は、GLAMが独自に実施したアンケートで寄せられた40代男性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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