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「怒られると思って、言えませんでした」→新人戦前、体育館で毎日1個ずつボールが消える事件の真相とは

  • 2026.8.29

今回は、筆者の友人であるMさん(20代女性)から聞いた、中学2年生の秋の出来事を紹介します。舞台はバスケットボール部で、新人戦を2週間後に控えた時期でした。部で管理するボールの数が合わない日が続き、部内には後輩を疑う声まで出始めます。Mさんは顧問へ報告する前に確かめようと、朝練より1時間早く登校しました。誰もいないはずの体育館で見つけたのは、まったく別の事実だったのです。部活動を経験した人なら、思い当たる場面があるかもしれません。

新人戦2週間前、部のボールが3日続けて1個足りなかった

中学2年生の秋、私はバスケットボール部で新人戦に向けて練習を重ねていました。ところが練習後にボールを数えると、決められた数に届かない日が出てきたのです。

最初は数え間違いだろうと考えましたが、3日続けて1個足りませんでした。新人戦まで2週間の時期に道具が減る事態は、部にとって小さな問題ではありません。

後輩を疑う声が出た日、朝練より1時間早く登校した

数が合わない日が重なると、部内には「誰かが持ち帰っているのではないか」という空気が広がり、疑いの目は後輩たちへ向きました。

顧問へ報告すれば、事情が分からないまま誰かが叱られるかもしれません。私は先に確かめようと決め、翌朝、朝練より1時間早く学校へ向かいました。

「怒られると思って、言えませんでした」と泣いた1年生

体育館に着くと、鍵はすでに開いていました。中では1年生のAさんが一人でシュート練習をしていたのです。

Aさんは新人戦のメンバー発表で外れ、朝だけ自主練習を続けていました。片付けのときにボールを用具室ではなく更衣室横の棚へ戻していたため、数が合わなくなっていたのです。

「怒られると思って、言えませんでした」

そう言って泣くAさんを前に、私は言葉が出ませんでした。減っていた1個は、誰かが持ち帰った証拠ではなく、メンバーを外れた後輩が朝練を続けた記録でした。私は疑ったことを謝りました。

朝の体育館使用ノートと、新人戦の第4クォーター

その日のうちに顧問へ事情を説明し、朝の体育館使用ノートを作りました。希望者が申請すれば早朝に練習できる形へ変えたのです。

迎えた新人戦で、Aさんは第4クォーターに途中出場し、シュートを決めました。翌年にはスタメンへ定着しています。

まとめ

ボールが1個足りない違和感から、部内には後輩を疑う空気が生まれました。しかし早朝の体育館で分かったのは、メンバーを外れた1年生が一人で練習を続けていた事実でした。

道具の管理は、どの部活動にもある身近な問題です。部内で「誰かのせいだ」という声が出たときは、疑う前に自分の目で確かめてみてください。

【体験者:20代女性・大学生、回答時期:2026年8月】

※本記事は、執筆ライターが取材又は体験した実話です。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

Qolyコラムニスト:Yutel_06
幼少期からさまざまなスポーツに親しんできた、10代の現役学生ライター。合気道やテニス、アーチェリーなど、ジャンルの異なる競技と向き合ってきた。自身の経験に加え、周囲にもスポーツに取り組む友人や知人が多く、競技の裏側や選手ならではの悩み、恋愛、人間関係など、リアルなエピソードに触れる機会がある。そうした実体験や身近な声をコラムとして執筆している。

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