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激カワへそ天わんこにおじ声おしゃべりドッグも!終末の世界を一緒にサバイブしたい映画犬を集めてみた

  • 2026.8.29

人間にとって“一番の友だち”であり“最古の親友”と言われるイヌ。映画においても人間の友だちとして活躍したワンちゃんは数知れないが、こと文明崩壊後の終末を描くポストアポカリプス映画において、イヌは様々な形で重要な役割を担ってきた。8月28日から公開中のディストピア・サバイバル映画『ラスト・サバイバー』も文明崩壊後の世界をイヌと共に生きる1作なので、ここでは終末に活躍する犬を描いた作品を振り返っていきたい。

【写真を見る】ポストアポカリプスムービーに欠かせない、かわいいワンちゃん大集合!(『少年と犬』)

おじさんボイスが渋い『少年と犬』のおしゃべり犬ブラッド

そもそもなぜ終末映画にイヌが出てくることが多いのか…?その理由の一つは、イヌが意思疎通できる“人類の友”だからだろう。荒廃した世界において、孤独な主人公が心を通わせることのできる最後の砦であり、人間性や希望をつなぎ止める存在だ。

【写真を見る】ポストアポカリプスムービーに欠かせない、かわいいワンちゃん大集合!(『少年と犬』) [c]Everett Collection/AFLO
【写真を見る】ポストアポカリプスムービーに欠かせない、かわいいワンちゃん大集合!(『少年と犬』) [c]Everett Collection/AFLO

そんなイヌとのコミュニケーションという点で外せないのが、ハーラン・エリスンの短編を原作とする『少年と犬』(75)。本作には多くのイヌ好きが夢に見た人間の言葉を話すイヌが登場する。内容は、核戦争によって荒廃し、放射能が原因で地上にほとんど女性がいなくなった近未来の地球で、少年ヴィック(ドン・ジョンソン)がイヌのブラッドと共に食料と女性を探し求めながら放浪し、とある地下文明にたどり着くというもの。

超能力が使え、直接脳内に語りかけてくるイヌのブラッドだが、ティム・マッキンタイアのおじさんボイスで放たれるのは、ヴィックの知性をバカにしたり、「ご主人様」と皮肉ったりと生意気な言葉ばかり。口を開けば喧嘩ばかりの1人と1匹の関係は、イヌと人間の友情というよりも男同士の友情という言葉がしっくり。世紀末でなくても一緒に過ごしたい1匹だ。

へそ天でくつろぐ『マッドマックス2』の名もなきイヌ

終末犬映画といえば『マッドマックス2』 [c]Warner Bros. Pictures/courtesy Everett Collection
終末犬映画といえば『マッドマックス2』 [c]Warner Bros. Pictures/courtesy Everett Collection

同じく、荒廃し砂漠化した地球をイヌと共に彷徨う終末映画の金字塔がジョージ・ミラー監督による『マッドマックス2』(81)。前作で妻子を亡くし、失意に暮れるマックス(メル・ギブソン)が、ヒューマンガス(ケル・ニルソン)率いる暴走族の襲来に悩まされる精油基地の住民と出会い、手を貸す英雄譚だ。

世界大戦によって文明が崩壊した世界を彷徨い続けるマックスの隣にいるのが、名もなきイヌ。偵察中にはへそ天でくつろぐ激カワ姿を見せる一方、マックスが基地の住民に襲われそうになった際には吠えて噛みついたりとドッグフードを分け合う“相棒”として活躍。マックスも必死にイヌを守ろうとするなど、閉ざされた心に残る人間性をこのイヌが引きだした。

『アイ・アム・レジェンド』の働き者サム

車に一緒に乗って狩りのお手伝いも(『アイ・アム・レジェンド』) [c]Warner Bros./Courtesy Everett Collection
車に一緒に乗って狩りのお手伝いも(『アイ・アム・レジェンド』) [c]Warner Bros./Courtesy Everett Collection

最後まで人間の味方でいてくれる点に加え、イヌといえば、猟犬や番犬、牧羊犬など使役犬として人間のために様々な仕事をしてきた。2007年の『アイ・アム・レジェンド』では、そんなイヌの“実用性”もしっかりと描かれた。

不安な時はこうしてやり過ごすネビルとサム(『アイ・アム・レジェンド』) [c]Warner Bros./Courtesy Everett Collection
不安な時はこうしてやり過ごすネビルとサム(『アイ・アム・レジェンド』) [c]Warner Bros./Courtesy Everett Collection

科学者が開発したガンの治療薬の副作用を発端とするウイルス感染により、多くの人が死に、生き残った者も暗闇に潜む怪物、ダークシーカーと化した地球。免疫によりただ一人生き残った軍の科学者ネビル博士(ウィル・スミス)は、治療薬を見つけるべく孤独なサバイバルを繰り広げる。

飼い主が襲われた時には身を挺して守ろうとするサム(『アイ・アム・レジェンド』) [c]Warner Bros./Courtesy Everett Collection
飼い主が襲われた時には身を挺して守ろうとするサム(『アイ・アム・レジェンド』) [c]Warner Bros./Courtesy Everett Collection

廃墟となったニューヨークを真っ赤なマスタングで爆走するネビルの隣にはシェパードの愛犬サムが鎮座し、動物園から逃げだしたインパラを抜群の嗅覚で見つけ、自慢の脚で追い回すなど狩猟犬として活躍。またネビルがダークシーカーに襲われそうになれば身を挺して守る番犬となるなど、サバイバルに欠かせない相棒だった。

モンスターにも立ち向かう『ラブ&モンスターズ』の恩犬ボーイ

出会った時からフレンドリーなボーイ(『ラブ&モンスターズ』) [c] Paramount Pictures / Courtesy Everett Collection
出会った時からフレンドリーなボーイ(『ラブ&モンスターズ』) [c] Paramount Pictures / Courtesy Everett Collection

Netflixで2021年に配信された『ラブ&モンスターズ』も文明が崩壊した世界をイヌと共にサバイブしていく1作。迫り来る小惑星をミサイルで迎撃した結果、科学物質が降り注ぎ、生き物が巨大なモンスターと化した地球を舞台に、地下に籠り続けていた主人公ジョエル(ディラン・オブライエン)が約130km離れた恋人に会いに行く決死の旅路を描いたサバイバルSFだ。

モンスターにも臆することない強メンタルなワンコ(『ラブ&モンスターズ』) [c] Paramount Pictures / Courtesy Everett Collection
モンスターにも臆することない強メンタルなワンコ(『ラブ&モンスターズ』) [c] Paramount Pictures / Courtesy Everett Collection
口悪世紀末少女も犬のかわいさにメロメロ(『ラブ&モンスターズ』) [c] Paramount Pictures / Courtesy Everett Collection
口悪世紀末少女も犬のかわいさにメロメロ(『ラブ&モンスターズ』) [c] Paramount Pictures / Courtesy Everett Collection

その道すがら出会い、共に旅をすることになるのが、飼い主を探し続ける健気なイヌ、ボーイだ。巨大ガエルから命を救ってくれた“恩犬”ボーイは、不安なジョエルの話し相手となるうえ、餌を捕まえてきたり、危機を察知したりとなにかとデキる子。さらにビビリなジョエルの覚醒を促したり、時には喧嘩別れもしたりと、単なる癒やし役にとどまらず、ストーリーテリングにも大きな役割を果たした。

人間嫌いに愛される『フィンチ』グッドイヤー

人類に失望したフィンチが唯一心を許しているのが、犬のグッドイヤー(『フィンチ』) [c] Apple TV+ /Courtesy Everett Collection
人類に失望したフィンチが唯一心を許しているのが、犬のグッドイヤー(『フィンチ』) [c] Apple TV+ /Courtesy Everett Collection

トム・ハンクス主演の『フィンチ』(21)は、終末×イヌ×ロボットという異色の組み合わせが楽しめるSF。太陽フレアの影響により荒廃した地球で、愛犬グッドイヤーと暮らす孤独なロボット技師のフィンチ(ハンクス)が、自らが作ったロボットのジェフと共に安心して暮らせる新たな家を見つける旅に出るというものだ。

人、犬、ロボットの心の交流が描かれる『フィンチ』 [c] Apple TV+ /Courtesy Everett Collection
人、犬、ロボットの心の交流が描かれる『フィンチ』 [c] Apple TV+ /Courtesy Everett Collection
犬ロボットも登場する(『フィンチ』) [c] Apple TV+ /Courtesy Everett Collection
犬ロボットも登場する(『フィンチ』) [c] Apple TV+ /Courtesy Everett Collection

世紀末で残酷となった人間を信用できないフィンチにとって、唯一心を許せる大切な存在がイヌのグッドイヤー。一緒にテーブルで食事をしたり、しきりに話しかけるフィンチ。その溺愛ぶりは放射能に侵される自分の死後もイヌを守るためにロボットのジェフを作るほどだ。フィンチの愛に応える一方、ジェフに対し初めは警戒心を見せるグッドイヤーだったが、徐々に心を開いていく。イヌの存在が物語の中心となっている1作だ。

主人公をつなぎ止める『ラスト・サバイバー』のジャスパー

ヒッグにとって相棒以上の存在である犬のジャスパー(『ラスト・サバイバー』) [c]2026 20th Century Studios. All Rights Reserved.
ヒッグにとって相棒以上の存在である犬のジャスパー(『ラスト・サバイバー』) [c]2026 20th Century Studios. All Rights Reserved.

そしてピーター・ヘラーのディストピア小説を巨匠リドリー・スコットが映画化した『ラスト・サバイバー』でも、飛行機乗りの主人公が、世界の終わりを生き延びようとする姿が描かれる。

パンデミックにより人類の90%が死滅し、人間性を失った生存者たちが殺し合いを繰り広げる世界。パイロットのヒッグ(ジェイコブ・エロルディ)は、元軍人のバングリー(ジョシュ・ブローリン)と共同戦線を張り、熾烈な世界を生き延びてきた。ある日、セスナでの偵察中、無線に“謎の声”が届き、失われた日常を求めるヒッグは声に導かれるように、その声の発信地へと飛び立つのだが…。

パンデミックによって90%以上の人類が死滅した狂気の世界を描く(『ラスト・サバイバー』) [c]2026 20th Century Studios. All Rights Reserved.
パンデミックによって90%以上の人類が死滅した狂気の世界を描く(『ラスト・サバイバー』) [c]2026 20th Century Studios. All Rights Reserved.

世界に絶望するヒッグの支えとなっているのが愛犬のジャスパー。セスナの横にちょこんと座り、着陸時に揺れても文句一つ言わず、釣りでは逃げられた魚を追って川に入っていく超いい子。夜はヒッグと一緒に星座を眺めながら寝ることが習慣になっているなど、ひと時もそばを離れない相棒だ。

動物のように生きるしかない残酷な世界を生きるヒッグにとって、ジャスパーは人間らしく生きていた頃を思い出させる“過去とのつながり”であり、人間へとつなぎ止めてくれる存在。様々な角度からヒッグを人間たらしめる重要な役割を担っている。

『ラスト・サバイバー』は公開中 [c]2026 20th Century Studios. All Rights Reserved.
『ラスト・サバイバー』は公開中 [c]2026 20th Century Studios. All Rights Reserved.

文明が崩壊し、人間同士のつながりさえ失われてしまった終末の世界。そんな極限状態だからこそ、ただそばにいてくれるイヌの存在は大きな意味を持つ。生き残るための相棒であり、孤独を埋める友でもある。終末という特殊な状況でもかわいく、勇ましく、賢い姿も見せてくれるワンちゃんたちの活躍をこれらの作品で堪能してほしい。

文/サンクレイオ翼

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