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鈴木彩艶、ボーナス込みならGK史上「世界8位タイ」?歴代「GKの移籍金」最高額TOP8

  • 2026.8.27

GKの移籍金はここ数年で急激に高騰している。

かつてはフィールドプレーヤーほど巨額が動きにくいポジションだったが、現代サッカーは最終ラインからの攻撃力も重要視されるようになり、それに合わせて優れた選手の価値が認められるようになった。

今回はこれまでの歴史で取引されたGKの移籍金をランキング化した。

8位:鈴木彩艶(パルマ → アストン・ヴィラ)

画像: (C)Getty Images
(C)Getty Images

移籍金:最大3500万ユーロ(およそ65億円)

2026年8月、アストン・ヴィラがパルマから鈴木彩艶を獲得。『L'Équipe』や英国メディアによれば、固定移籍金3000万ユーロに条件達成で最大500万ユーロが加算され、満額なら3500万ユーロに届くとのこと。

浦和レッズのアカデミー育ちだが、トップ昇格後は西川周作という壁に阻まれた。出場機会を求めて2023年にシント=トロイデンへ渡り、そこで評価を高めて翌年パルマへ。GKを見る目が厳しいセリエAで正守護神を張った経験が、欧州での認知を決定づけた。

そして2026年ワールドカップでも日本のゴールを守り、評価はさらに上がった。一度はPSG移籍が具体化しながら成立せず、その直後にヴィラが動いたと伝えられている。ヴィラにはエミリアーノ・マルティネスがいるが、それでもこの金額を投じたのだから、控えとして買ったわけではないだろう。

7位:エデルソン(ベンフィカ → マンチェスター・シティ)

移籍金:4000万ユーロ(およそ74億円)

GKの値段そのものを変えた男といえる。2017年、マンチェスター・シティがベンフィカから4000万ユーロで獲得。当時はブッフォンに次ぐ規模で、「GKにそこまで払う必要があるのか」という声も出た。

だが、ジョゼップ・グアルディオラが求めていたのはシュートストッパーではなかった。最後方から正確にパスを配り、プレスを外し、ときに50〜60m先へ低く鋭いボールを通す。エデルソンは事実上、11人目のフィールドプレーヤーだった。

以後の歩みは周知の通りだ。プレミアリーグ制覇を重ね、2022-23シーズンにはクラブ初のチャンピオンズリーグ優勝と3冠を達成した。

6位:リュカ・シュヴァリエ(リール → PSG)

移籍金:4000万ユーロ(およそ74億円)

PSGは2025年夏、リールから当時23歳のリュカ・シュヴァリエを獲得した。ヴァランシエンヌへの期限付き移籍を経てトップチームに定着し、2024-25シーズンにはUNFPのリーグ年間ベストイレブンに選ばれた選手だ。

その背景にはジャンルイージ・ドンナルンマの去就を巡る将来設計もあった。チャンピオンズリーグを制した直後のクラブが、バックアップではなく明確な正GK候補として、フランス代表の次代を担う男を選んだ形だ。

5位:ジェームズ・トラッフォード(マンチェスター・シティ → リーズ)

移籍金:4670万ユーロ(およそ86億円)

2026年夏、リーズ・ユナイテッドがマンチェスター・シティから23歳のジェームズ・トラッフォードを獲得。移籍金はおよそ4000万ポンドと報じられ、クラブ史上最高額であると同時に、英国人GKとしても史上最高額となった。

シティのアカデミー出身。アクリントン・スタンリー、ボルトンへのローンを経て、2023年にバーンリーへ完全移籍した。その後シティへ戻ったものの、世界屈指のGKが揃うクラブで定位置を奪うのは容易ではなかった。

2025-26シーズンの出場は17試合にとどまり、継続的に試合へ出るためリーズを選んだ。彼らのようなクラブにとってはこれはかなり大胆な「賭け」だ。

4位:アンドレ・オナナ(インテル → マンチェスター・ユナイテッド)

5020万ユーロ(およそ93億円)

2023年、マンチェスター・ユナイテッドは12年間守護神を務めたダビド・デ・ヘアとの別れを決断する。その後継に選ばれたのがアンドレ・オナナだった。

決め手は足元だった。当時のエリック・テン・ハフ監督はアヤックス時代にオナナを指導しており、その特性を誰よりも理解していた。デ・ヘアは驚異的なシュートストップで長年チームを救った一方、後方から細かくつなぐスタイルへの適応には課題を抱えていた。

もっとも、加入後はミス絡みの失点もあり、この金額に見合うのかという視線に晒されてしまった。そしてエリック・テン・ハフ監督も評価を受けられず、最終的に3シーズン目の途中で解任されている。

3位:ジャンルイージ・ブッフォン(パルマ → ユヴェントス)

移籍金:5288万ユーロ(およそ98億円)

このランキングで異質なのは、彼だけが2000年代初頭にこの金額を記録している点だ。2001年、ユヴェントスがパルマから23歳のジャンルイージ・ブッフォンを獲得。クラブ公式によれば当時1050億イタリア・リラで、『Transfermarkt』ではこれは5288万ユーロ相当とされる。GK世界最高額の誕生だった。

そしてこの記録は、その後17年間も破られていなかった。当時の5000万ユーロ超は、いまの感覚以上に桁外れの数字である。17歳でパルマのトップチームにデビューし、若くしてイタリア代表に定着。反応速度、1対1の強さ、ゴール前での存在感を兼ね備え、20代前半ですでに世界最高のGK候補だった。

ユヴェントスでは公式戦685試合に出場。アレッサンドロ・デル・ピエロに次ぐクラブ歴代2位である。セリエAを何度も制し、2006年のカルチョ・スキャンダルでクラブがセリエBへ落ちた際も残留を選んだ。同じ年、イタリア代表としてワールドカップも掲げている。

2位:アリソン(ローマ → リヴァプール)

移籍金:7250万ユーロ(およそ135億円)

当時の英国報道では最大7500万ユーロ規模とも伝えられ、2018年7月にブッフォンを抜いてGK史上最高額となった。

2017-18シーズンのチャンピオンズリーグ決勝、レアル・マドリー戦でロリス・カリウスが痛恨のミスを重ね、1-3で敗れたリヴァプール。ユルゲン・クロップは世界最高クラスの守護神が必要だと判断し、ローマで急成長していたブラジル代表に狙いを定めた。

その効果は初年度に表れた。2018-19シーズン、リヴァプールはチャンピオンズリーグを制覇。決勝のトッテナム戦では8セーブを記録し、前年とは正反対の形でGKが勝敗を分けた。翌シーズンには悲願のプレミアリーグ優勝も手にしている。

1位:ケパ・アリサバラガ(アスレティック・ビルバオ → チェルシー)

移籍金:8000万ユーロ(およそ148億円)

いまなおGK史上最高額の座に君臨するのが、ケパ・アリサバラガである。2018年夏、チェルシーはティボー・クルトワのレアル・マドリー移籍を受け、守護神探しを迫られた。

狙いを定めたのがアスレティック・ビルバオの23歳。契約には8000万ユーロという巨額の解除条項が設定されていたが、チェルシーは値下げ交渉を挟まず全額を支払うという強引な手で獲得し、数週間前にアリソンが作ったばかりの記録を塗り替えた。

だが、その後は平坦ではなかった。2019年のリーグカップ決勝ではマウリツィオ・サッリ監督の交代指示を拒んでピッチに残り続け、世界的な話題になる。プレー面でも安定を欠き、移籍金が常について回った。2020年にエドゥアール・メンディが加入すると定位置を失い、レアル・マドリーへの期限付き移籍も経験している。

※選出基準は、各選手の実績に基づきながら筆者またはメディアの主観的判断も含んでおります。

筆者:石井彰(編集部)
画像提供:Getty Images

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