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「誰も責めない」がルール。22対5の大敗から始まった親子の反省会、娘が試合中につぶやいた一言とは

  • 2026.8.27

これは、私の娘が小学1年生の夏から今日までの話です。1年生だった娘は、選抜メンバーとして初めて出場した全国大会で、22対5という大差で敗れました。以来、我が家では「誰も責めない」反省会を続けています。相手を責めても、自分を責めても次には繋がらない──そう考え、話し合うのは「次に何ができるか」だけです。この習慣を重ねてきた先で、娘が試合中に語るようになった言葉とは──。

1年生で立った全国大会での大敗

娘は年中の終わりにアイスホッケーを始め、小学1年生になってから公式戦に出場するようになりました。

迎えたその年度末の3月、娘は地区選抜メンバーに選ばれ、九州沖縄代表として全国大会に出場します。所属チームとしての出場ではなく、地区内から選ばれた選手だけで編成されたチームでした。当時は九州沖縄地区で選抜できる選手の数が足りず、1年生だった娘も選出されました。

しかし、娘にとって初めての全国大会は、10点以上の大差ばかりの大会に終わりました。

「誰も責めない」という反省会のルール

大敗の後、我が家で徹底しているのが「誰も責めない」反省会です。相手を責めても、自分を責めても、次のプレーには繋がりません。そう考え、試合後に話し合うのは「次に何ができるか」だけです。誰かの悪いプレーを指摘し合うのではなく、具体的な行動として何ができるかを挙げていく。この習慣は、娘が1年生だったこの大会をきっかけに始まりました。

娘が語った「次」の選択肢

当時の娘はまだポジションが確定しておらず、様々な役割を経験していました。これまでは、言われたことをこなすだけの娘でしたが、反省会では、回を重ねるごとに娘自身が具体的な選択肢を挙げるように。

「次は、私の前が空いている時は自分で持って行ってみる」「もし相手が前から来たら、斜め後ろの味方にパスを出す」「パスは近いところじゃなくて、遠い仲間に出せるようにする」「ボードも使ってみたい」

一つのプレーに対し、複数の選択肢を自分の言葉で語れるようになっていきました。

チームメイトへの声掛けへも反映されるように

反省会で培った視点は、自分のプレーだけでなく、チームメイトへの向き合い方にも表れるようになります。

ある大会は2日連続の日程で行われ、緊張のあまり初日に思うように走れなかった選手がいました。翌朝、娘はその選手にこう声をかけました。「今日の試合は好きに走り回っていいよ、なーんにも考えなくていいよ、私がフォローするよ」ミスを責めるのではなく、次にどう動くかを示す言葉でした。

積み重なったホッケーIQ、北海道での現在

北海道に移った現在、娘のポジションはディフェンスに定まりました。ディフェンスは背後から味方全体を見渡し、状況を把握する役目を担うポジションです。全体を「見る」力がなければ務まりません。誰も責めない反省会で積み重ねてきた「次を考える」姿勢と視野の広さが、今のポジションにも活きています。

【体験者:30代・女性、回答時期:2026年8月】

※本記事は、執筆ライターが取材又は体験した実話です。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

Qolyコラムニスト:村岡栞里
子どものアイスホッケー環境を整えるため、九州から北海道への移住を果たした、並外れた行動力を持つ親目線ライター。5年を超えるキャリアを経て、新天地でさらなる高みを目指す娘の競技生活を「現在進行形」で全力サポートしている。これまでの道のりで、指導者や保護者間のリアルな人間模様、子どもたちが直面する葛藤を肌で感じてきた。今もまさにその渦中に身を置き、苦楽を共にしているからこそ紡げる「生きたエピソード」が最大の強み。現場のリアルな息遣いが伝わるコラムを執筆している。【体験者:30代・女性、回答時期:2026年8月】※本記事は、執筆ライターが取材又は体験した実話です。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

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