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「そんな…嘘だろ…」帰省で50代息子が思わず絶句…実家の片付けで次々と目にした“異様な光景”

  • 2026.9.14
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出典元:photoAC(画像はイメージです)

皆さま、こんにちは。現役の不動産会社社長として、日々さまざまな土地や建物のご相談に向き合っている岩井です。

実家を売却する際、大きな負担になりやすいのが家の中の片付けです。長年暮らした家には、家具や家電だけでなく、衣類や食器、思い出の品など、想像以上に多くの物が残っています。数日かけて処分し、部屋がすっきりすると、「これで片付けは終わった」と安心する方もいるでしょう。

しかし、長年暮らした実家であっても、家の中のすべてを把握しているとは限りません。天袋や床下収納、屋根裏など、普段ほとんど確認しない場所には、家族も忘れていた荷物が残っていることがあります。

今日は、実家の売却が決まったあと、見落としていた収納場所から次々と荷物が見つかり、思わぬ対応に追われることになったAさんのエピソードをご紹介します。

お盆の帰省をきっかけに実家の売却を決断

これは、知り合いの不動産会社B社の社員さんから聞いた話です。

50代のAさんは、数年前に実家を相続しました。しかし、Aさんも兄弟も遠方で暮らしており、実家に戻って生活する予定はありません。誰も住まなくなった実家をどうするか、兄弟の間で何度か話題にはなっていたものの、長年家族で暮らした思い出のある家です。

「急いで決めなくてもいいんじゃないか」

そんな思いもあり、売却するかどうか結論を出せないまま、数年が経っていました。

転機になったのは、お盆の帰省です。久しぶりに兄弟がそろったことから、今後の実家について改めて話し合うことになりました。

「このまま誰も住まないなら、そろそろ売ったほうがいいんじゃない?」

全員が遠方に住んでいることもあり、今後も実家を使う予定はありません。話し合いの末、秋から売却を進めることで意見がまとまりました。

そこで、まず取りかかったのが家の片付けです。室内には、大型家具や古い家電、衣類、食器など、両親が暮らしていたころの物が数多く残っていました。

兄弟で「これは残す」「これは処分する」と一つひとつ確認しながら作業を進め、気付けば数日が経過。家具を運び出し、押し入れや棚の荷物も片付けると、物でいっぱいだった室内は見違えるほどすっきりしました。

「大変だったけど、これだけ片付けば大丈夫だろう」

何もなくなった部屋を見渡し、Aさんたちはようやく実家の片付けを終えたつもりでいました。

無事に買い手が決まり、ひと安心したのも束の間…

その後、Aさんは不動産会社B社に実家の売却を依頼しました。売却活動を進めるなかで無事に買い手も決まり、あとは契約で決めた状態(残置物は全部売主負担で撤去)にして引き渡すだけです。

「片付けも終わったし、これでひと安心だな」

そう思っていたAさんでしたが、引渡しを前に、念のため家の中をもう一度確認しておくことにしました。各部屋を見て回り、押し入れの中を確認していたときのことです。ふと、その上にある天袋が目に入りました。

「そういえば、ここって開けたっけ?」

天袋とは、押し入れなどの上部に設けられた収納スペースのことです。戸を開けたAさんは、思わず言葉を失いました。中には古い布団や段ボール箱、季節用品などがぎっしり。兄弟で数日かけて片付けたはずなのに、そこだけは以前のまま残っていたのです。

「そんな…嘘だろ…全部片付けたと思ってたのに…」

そこでAさんの頭に、ある不安がよぎりました。

「もしかして、ほかにも残っているんじゃないか?」

慌てて家中を確認すると、その予感は的中します。

床下収納からは長年使われていなかった日用品や梅干しの瓶などが見つかり、屋外の物置にも工具や園芸用品、古い収納ケースなどが残されていました。そして、なんと屋根裏部屋にも、古い衣装ケースや使わなくなった布団、子どものころの学用品などがそのまま残っていたのです。

「こんなところにもあったのか…」

確認すればするほど荷物が見つかり、Aさんは想像以上の量に途方に暮れてしまいました。

残置物の撤去に「数十万円」。引渡しにも影響が

問題は、見つかった大量の荷物をどうするかでした。

今回の売買契約では、家の中や物置などに残っている荷物(残置物)は、売主であるAさん側で撤去したうえで引き渡すことになっていました。

そのまま残して引き渡すのであれば、買主の了承を得たうえで、売買価格を含めた条件を改めて調整しなければならない可能性があります。

「せっかく買い手が決まったのに、ここで条件を変えるのは避けたい…」

とはいえ、最初に実家を片付けたときは、お盆の帰省に合わせて兄弟が集まることができましたが、今は全員が遠方へ戻ったあとです。仕事や家庭の予定もあり、もう一度兄弟全員で集まって片付けるのは難しい状況でした。

しかも、すでに引渡し日も決まっています。

そこでAさんは、自分たちで片付けることを諦め、残っていた荷物の撤去を業者へ依頼することにしました。天袋や床下収納、物置、屋根裏部屋など、複数の場所から見つかった荷物をまとめて撤去した結果、かかった費用は数十万円。

さらに、予定していた日までにすべての撤去作業を終えることができず、買主側と相談したうえで、引渡しのスケジュールも先送りになったそうです。

兄弟で数日かけて片付けたにもかかわらず、見落としていた荷物によって予定外の撤去費用が発生し、引渡しの日程まで変更することになってしまったのでした。

実家の片付けは「収納の中」まで確認する

実家の売却に向けて片付ける際は、目につく家具や家電だけでなく、普段使っていなかった収納まで確認しておきましょう。特に天袋や床下収納、屋根裏部屋、屋外の物置などは、家族自身も忘れていた荷物が残っていることがあります。

売買契約後に残置物が見つかり、契約上、売主が撤去することになっていれば、引渡しまでに対応しなければなりません。遠方に住んでいる場合など、自分たちで処分できなければ、予定外の撤去費用が発生することもあります。また、今回は買主の理解を得てスケジュール変更で済みましたが、原則として引渡しの遅延は契約違反となり、違約金が発生する恐れもあるトラブルです。

売却を決めたら、収納を一つずつ開けて家全体を確認しておくことが大切です。また、残してよい物か判断に迷う場合は、自己判断せず不動産会社へ相談しましょう。



筆者:合同会社ゆう不動産 代表 岩井佑樹

不動産売買の専門家として仲介・査定・買取に携わりながら、不動産Webライターとして1,000記事以上を執筆。「売る力×伝える力」を軸に、情報発信と販売の両面から不動産の価値を高めている。派手さよりも誠実さを大切にし、地域に寄り添う姿勢で「早く・高く・安心」の取引を支える不動産の専門家。


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