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「なんか臭くない…?」実家の異臭に違和感…74歳母「裏のほうが…」44歳息子が絶句した“予想外の光景”

  • 2026.9.12
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出典:photoAC(※画像はイメージです)

皆さま、こんにちは。大手不動産会社に入社以降10年以上の現場経験があり、宅地建物取引士の資格を持つライターのT.Sです。実家に帰省した際に、庭や建物まわりの変化に気づくことがあるのではないでしょうか。

見えない場所にある設備の不調が、においとなって表に出ていることもあります。今回は、実家の庭で発生した異臭をきっかけに、浄化槽の管理状況を見直すことになった事例を紹介します。

去年の6月に帰省した実家で漂う異臭と2年途絶えていた点検

会社員のEさん(44歳)の実家は、下水道が整備されていない地域にあります。実家では母(74歳)が一人で暮らしており、生活排水は敷地内の浄化槽(微生物の力で汚水をきれいにするタンク)で処理してから流していました。

去年の6月に帰省したEさんは、庭に出ると下水のようなにおいに気づきます。「なんか臭くない…?」母に尋ねると、こう返ってきました。

「春から、裏のほうが臭うのよ」

家の裏手に回り浄化槽に近づくと、においはいっそう強くなりました。点検の業者はいつ来たのかと聞くと、母はしばらく見ていないと言います。以前は年に数回、決まったころに業者が来て、そのつど費用を払っていました。

浄化槽の蓋に貼られていた業者の連絡先に電話をかけると、その業者はすでに廃業していました。母によると、来なくなって2年ほどになるそうです。

止まっていたブロアの交換と清掃にかかった8万円の出費

Eさんは市の窓口に相談し、紹介された専門業者に見てもらいました。点検を受けると、槽の中に空気を送るブロア(送風機)が止まっていました。業者によると、ブロアが止まると汚水をきれいにする微生物が働けなくなり、においが発生するとのことでした。

清掃の不足や排気設備の不良、マンホールの蓋の密閉が十分でないこともにおいの原因になるそうです。機器の交換と清掃を依頼し、かかった費用は8万円ほどでした。

Eさんは保守点検と清掃の委託契約を結び直し、あわせて法定検査の受検手続きも行いました。作業を終えて機器が正常に動き出すと、庭に漂っていたにおいは消えていきます。作業を見ていた母は、Eさんにこう言いました。

「臭いのは古い家だからだと思っていたわ」

新しい業者の連絡先は、Eさんも自分のスマートフォンに控えて帰りました。

実家の浄化槽を守る業者の確認と点検日の聞き取り

浄化槽の管理者には、法律で保守点検と清掃、検査が義務づけられています。家庭用の小型のものは保守点検が4か月に1回以上、清掃は年1回以上が基本で、毎年1回の定期検査も必要です。定期検査を受けないと都道府県から指導や勧告を受け、さらに受検の命令に従わない場合は過料に処せられることもあります。

実家で浄化槽を使っていて、Eさんの実家のように業者が来なくなっていたら、市区町村の窓口で保守点検の業者を紹介してもらえます。業者の連絡先は親だけでなく子も控えておき、帰省のたびに最後の点検日を聞くようにすると、途切れたときに早く気づけます。においや、ブロアの音の変化に気づいたときも、まず保守点検の業者に連絡しましょう。

参考:浄化槽Q&A(環境省浄化槽サイト)



ライター:T.S(宅地建物取引士・2級ファイナンシャルプランニング技能士)
大学卒業後、大手不動産会社に入社。10年以上にわたり、都心のタワーマンションから郊外の築古戸建てまで、数多くの現場経験を積む。現在は不動産ライターとして「業界の不都合な真実」や、消費者が陥りやすいマネーの罠について、実体験に基づく記事を執筆している。


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