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眞鍋かをりと平山あやがいた夏。二人の側から見る『夏の名作』の魅力とは?

  • 2026.9.13
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2001年、映画「ウォーターボーイズ」会見に出席した妻夫木聡と平山綾(C)SANKEI

眞鍋かをりが演じる水泳部顧問が持ち込んだシンクロと、平山あやが演じるヒロイン・静子が投げ渡した海パン。2001年の映画『ウォーターボーイズ』を、この二つから思い出してみたい。

矢口史靖監督が描く少年たちの夏には、異なる形で彼らの挑戦に関わる二人がいた。物語を始める教師と、終盤のピンチを助ける恋人。その役どころを見つめ、同じ頃の仕事にも目を向けると、この映画に出演した当時の二人が、少し身近に感じられる。

先生が夏の予定を変えた

眞鍋が演じた佐久間先生は、登場するだけで水泳部の景色を変えてしまう。妻夫木聡演じる鈴木が一人で続けていた部に、大学で水泳をしていた女性教師がやって来る。彼女に引き寄せられて男子生徒が集まるものの、先生の目的がシンクロだとわかると、大半は去ってしまう。

残ったのは鈴木と四人。眞鍋が担うのは、この期待と戸惑いの入り交じった始まりだ。生徒たちが先生に期待することと、先生がやりたいことのずれ。そのずれから、五人の夏が思いがけない方向へ進み出す。

しかも佐久間先生自身は、早々にいなくなってしまう。それでもシンクロは彼らの課題として残る。登場して人を集め、予定を変え、去ったあとにも影響を残す。眞鍋の先生役を振り返ると、物語のきっかけを作る人物の存在感がよくわかる。

投げ渡された海パン

平山が演じた静子は、鈴木と結ばれていく少女だ。恋する相手として鈴木の夏に関わる彼女には、その関係が具体的な行動になる場面がある。終盤のシンクロ発表で鈴木の海パンが脱げてしまったとき、静子がプレゼントで用意していた海パンを投げ渡すのだ。鈴木はそれをはき、やぐらの上で演技を終える。

恋人の存在と、シンクロをやり遂げることが、ここで一つにつながる。海パンを投げるという、なんともこの映画らしい助け方もいい。静子が鈴木のためにしたことは、そのまま少年たちの演技を支えることになる。平山の役どころに目を向けると、少年たちの達成の瞬間に、彼女の行動も確かに含まれていると気づく。シンクロを持ち込む佐久間先生と、演技の続きを可能にする静子。二人は別々の位置から、この夏に手を添えている。

ヒロイン・平山あやにときめいた

『ウォーターボーイズ』の頃の平山あやは、ドラマや映画で活動していた。1998年にホリプロタレントスカウトキャラバンでグランプリを受賞し、翌年にはドラマで主演も経験。静子を演じた17歳の平山には、若い俳優としての顔と、華やかさが重なっていた。

そんな平山が演じる静子は、鈴木にとって恋する相手であり、最後のピンチに手を差し伸べてくれる存在でもある。好きな女の子が、自分の頑張りを支えてくれる。少年の夏にそんな瞬間をもたらす静子には、恋の相手という枠だけでは収まりきらない、マドンナの魅力がある。

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2001年5月、ラスト水着写真集「Peach!」発売記念握手会を開催した眞鍋かをり(C)SANKEI

眞鍋かをりという憧れの先生

当時の眞鍋かをりは、グラビアアイドル、女優、タレントとして活動していた。2000年には東洋紡の水着キャンペーンガールや「日テレジェニック」に選ばれ、大学に通いながら芸能活動を重ねていた。『ウォーターボーイズ』への出演も、その時期の仕事の一つだった。

グラビアで見せる華やかさに、現役大学生という身近さも重なる。眞鍋には、憧れの存在でありながら、どこか親しみを感じさせる魅力があった。そんな彼女が演じる若い先生には、青春映画のマドンナにふさわしい輝きがある。佐久間先生を振り返ることは、雑誌やテレビで活躍していた、あの頃の眞鍋かをりを思い出すことでもある。

マドンナがいたから、あの夏がある

少年たちの挑戦のきっかけを作るのは、佐久間先生。そして最後のピンチに助け船を出すのは、静子だ。物語の始まりにも、クライマックスにも、主役ではない二人の女性がいる。

もちろん、シンクロをやり遂げるのは少年たち自身。それでも、その背中を押し、あと一歩を助ける二人の力は大きい。憧れの人がいるだけで張り切ってしまう。好きな人の助けが、もうひと踏ん張りする力になる。そんな青春の可笑しさと愛おしさが、この映画には詰まっている。

やっぱり、女性の力は偉大だ。眞鍋かをりと平山あやという二人のマドンナがいてこその『ウォーターボーイズ』。少年たちの晴れ舞台を見届けると、そう言いたくなる。


※記事は執筆時点の情報です

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